マラソンの年間計画の立て方!初レースに向けてトレーニングプランの基本ガイド

yusuke saito

マラソンに挑戦する方・したい方は必見です。

この記事では、フルマラソンの年間計画の立て方を紹介します。

フルマラソンを完走するには、1ヶ月で達成できるものではなく、数ヶ月にわたりトレーニングする必要があります。

また、マラソン大会はレース日の”半年以上前”から募集を開始します。

そのため、前もって、募集開始日を把握しておかないと、出場したい大会のエントリーすらできないこともあります。

この記事を読めば、どの時期に大会が行われるのか、どの時期にトレーニングを開始すればいいのかが分かります。

1年間のマラソンスケジュールを立てることで、計画的に、かつ効率よくトレーニングを行うことができるため、参考にしてみてください。

マラソン完走に向けた年間スケジュール

マラソン大会では制限時間※が設けられており、6〜7時間が一般的です。

※時間内に走りきれなければ、失格扱いになる

そのため、自分のペースで走ることができず、ある程度、時間に追われながら走ることになります。

「では、どのくらいの時間をかけてトレーニングすれば、完走できるまでの”力”を付けることができるのか?」

これまで、あまり運動をしてこなかった方でも、6〜7ヶ月かけてトレーニングすることで完走することができます。

12月のレースに出場したいと考えていれば、5月から継続的にトレーニングすれば、レースで完走できるだけの”力”は付いていることになります。

そこで、より詳しく、1年間のマラソンスケジュールを見ていきます。

マラソン完走に向け、下記のように、1年間を4つに期分けすることができます。

期分け
  • トレーニング期(5〜8月)
  • レース期1(9〜12月)
  • レース期2(1〜3月)
  • 休息期(4月)

トレーニング期(5〜8月)

マラソンシーズンは9〜3月で、この時期に全国各地で様々な大会が開催されます。

5〜8月のトレーニング期では、完走に向けた土台作りをしていきます。

はじめは「ウォーキング」から行い、「軽登山」、「ウォーキング&ジョギング」といったように強度を上げていき、長時間走れるだけの筋力・スタミナを付けていきましょう。

レース期1(9〜12月)

5〜8月も小〜中規模のマラソン大会は開催されていますが、本格的なマラソンシーズンが開始されるのは9月からです。

「北海道マラソン※」がシーズン最初の大会として、毎年8月末(2023/8/27)に開催されます。

※定員20,000人規模

その後、「おかやまマラソン(11月上旬)」や「福岡マラソン(11月上旬)」、「神戸マラソン(11月下旬)」など県を代表する大会が次々と開催されます。

大規模(定員1万人以上)なマラソン大会を探す際は、9月以降に開催される大会を選ぶと良いでしょう。

レース期1のマラソン大会に出場する際のポイント

この時期は夏が終わり、秋から冬になる季節ですが、日中はまだまだ暑く、半袖で十分なほどの気候の中で走ります。

日差しも強いため、日焼け・熱中症に気をつけながら、長時間走ることになるでしょう。

当然、マラソントレーニングは7〜8月の真夏日(30℃〜)や猛暑日(35℃〜)といった、”暑い日”に行われるため、暑さが苦手な方は苦戦します。

トレーニング期間はものすごく暑いので、大会開催日だけでなく、トレーニングする時期を考慮して選びましょう。

ただ、大会当日の10〜12月は暑さも和らぎ、でも寒さもそこまで厳しくなく、走りやすいです。

12月の大会に出場する場合、5月からトレーニングを開始するため、梅雨(雨対策)や夏(暑さ対策)といった時期に走る必要があります

真冬(1〜3月)とは違い、何枚も重ね着をするほど寒くなく、花粉の心配もいらないため、人によってはこの時期のほうが合っている方もいるでしょう。

関連記事:春のマラソンより秋のマラソンが優れている理由

レース期2(1〜3月)

年末年始の小休憩をはさみ、1月の下旬から[レース期2]が開始します。

この時期は「大阪マラソン(2月下旬)」や「東京マラソン(3月上旬)」といった、日本を代表する大会が予定されています。

この時期はマラソンをするには相応しい気温で、暑さもなく、快適に走ることができます。

[レース期1]にフルマラソンを完走した場合は、この時期では”記録更新を目指す”のも良いでしょう。

というのも、現在(2023年6月)の男子マラソンの日本記録は鈴木健吾(富士通)選手が「びわ湖毎日マラソン(2月)」で出した2時間4分56秒です。

歴代2位の2時間5分29秒の記録は大迫傑選手が「東京マラソン(3月)」で達成しており、どちらもこの時期に行われた大会です。

男子マラソン日本歴代記録
  • 1位:鈴木健吾(富士通)2時間04分56秒(2月)
  • 2位:大迫傑(Nike)2時間05分29秒(3月)
  • 3位:山下一貴(三菱重工)2時間05分51秒(3月)

[レース期1]より走りやすい気候ではあるので、記録更新に挑戦する方におすすめです。

レース期2のマラソン大会に出場する際のポイント

冬から春にかけて行われる[レース期2]では、気温が一桁台の日もあり、寒さ対策をしながらのトレーニング・レースとなります。

2〜3月は花粉が飛散するため、花粉症の方にとってはとてもツラい時期です。

ただ、気温が低いのもあり、運動により体温が上がっても暑苦しさはなく、快適に走ることができます。

花粉症の方は1月下旬から2月中旬に開催されるレースに申し込むことをおすすめします

関連記事:秋のマラソンより春のマラソンが優れている理由

休息期(4月)

大規模な大会はほとんど開催され、シーズン(9〜3月)は一旦、終了※します。

※4月もマラソン大会は開催されています

次のシーズンに向けて、心身ともに休憩しましょう。

年間計画の立て方の手順

続いて、年間計画の立て方の手順を見ていきます。

  1. 目標を立てる
  2. 出場するレースを決める
  3. トレーニングを始める

[STEP1] 目標を立てる

「出場したい種目」や「完走したいタイム」など、目標を立てます。

種目

マラソンの種目は、下記のとおりです。

マラソンの種目
  • フルマラソン(42.195km)
  • ハーフマラソン(21.0975km)
  • 10kmマラソン
  • 30kmマラソン

マラソンの種目は、「フルマラソン」だけではありません。

いきなり、「フルマラソン」完走が難しそうと感じた場合は、「ハーフマラソン」から挑戦するのも良いでしょう。

また、「ハーフマラソン」完走が難しそうと感じた場合は、「10kmマラソン」から挑戦するのも良いでしょう。

タイム

(前述の通り、)マラソン大会には制限時間が設定されています。

走るペースを把握しておかないと制限時間内に走りきれなかったり、関門に引っかかりと、途中棄権の可能性が出てきます。

この段階では「仮」でOKなので、目標タイムは決めましょう。

では、実際、周りのランナーがどのくらいのタイムで完走しているか気になりますよね。

下記は、ランネットが発表した2019・20・21年度のフルマラソン完走者数データです。

引用元:ランネット公式サイト

20・21年は新型コロナウイルスの影響で、例年に比べ、完走者数が少ないので、19年のデータを下記に記載します。

↓ 2019年度(男性)

完走者数(男性)25万3,540人
サブ33.4%(8,697人)
サブ3.512.4%(3万1,524人)
サブ429.0%(7万3,438人)
中間タイム4時間37分4秒
国内対象大会数68大会

↓ 2019年度(女性)

完走者数(女性)5万9,506人
サブ30.6%(340人)
サブ3.53.6%(2,145人)
サブ412.7%(7,558人)
中間タイム5時間4分31秒
国内対象大会数68大会

ちなみに、「サブ3.5」「サブ4」とは、下記のような意味です。

  • サブ3.5・・・フルマラソン3時間30分以内に走りきること
  • サブ4・・・フルマラソン4時間以内に走りきること
  • サブ5.5・・・フルマラソン5時間30分以内に走りきること

もうちょっと分かりやすいようにお伝えすると、各完走タイムを下記のように分けることができます。

  • 最上級者:3時間30分以内
  • 上級者:3時間30分〜4時間
  • 中級者:4時間〜5時間
  • 初心者:5時間以上

前述の通り、フルマラソンの制限時間は6〜7時間が一般的です。

初めてフルマラソンに挑戦される方は、5〜6時間以内に完走することを目標にするのが良いでしょう。

半年間、しっかりトレーニングすれば、達成できないタイムではありません。

目標タイムの決め方

上記は、あくまでデータであって、「運動経験のある方・ない方」、「フルマラソン完走経験ある方・ない方」など、様々な人たちが一括りでデータ化されています。

データはもちろん参考にすると思いますが、実際は、自分の走力を踏まえた上で目標タイムを算出したいと思います。

実は、「12分間走のタイム」から目標タイムを算出できます。

12分間全力で走ることで、大まかな目標タイムが決められるので、ぜひ走ってみてください。

詳しい測定方法は、フルマラソンの目標タイムの決め方!【12分間走で年齢ごとにペースを計算】をご覧ください。

[STEP2] 出場するレースを決める

続いて、出場するレースを決めます。

[レース期1][レース期2]に一つずつ、年間2回のマラソン大会に出場するのもいいですし、走りやすい季節に1回出場するのでも良いです。

マラソン大会の選び方

マラソン大会は「東京マラソン」や「大阪マラソン」のように3万人を超える大規模大会や「名古屋ウィメンズマラソン」のように女性限定など、大会によって特徴は様々です。

選ぶ際は、下記を見るようにしましょう。

ポイント
  • 開催地
  • 制限時間
  • 高低差(コース)
  • 季節
  • 大会の規模(定員)
  • 参加料
  • 参加賞や完走賞
  • 走行距離
  • 開始時刻

詳しくは、マラソン大会の選び方9選!特に初心者が見るべき3つのポイントとは?で解説しています。

おすすめのマラソン大会

初心者が大会を選ぶ際のポイントは3つあります。

大会を選ぶ際のポイント
  • 制限時間が6時間以上
  • 参加者1万人以上
  • コースの難易度が低いもの

上記の条件をクリアした大会は、初心者が完走しやすいフルマラソン大会21選で解説しています。

そのほか、全国各地で開催されているマラソン大会は、下記からご覧ください。

「お住まいの近くで行われる大会」や「気になる大会」を探してみてください。

[STEP3] トレーニングを始める

フルマラソン完走といっても、「年齢」、「性別」、「過去現在の運動能力」、「生まれ持った身体能力」が個々によって異なります。

そのため、同じトレーニングをしたからといって、同じタイムで完走できるわけではありません。

ここでは、運動をまったくしたことがない方でも、無理なく進めていけるようトレーニングプランを記載しています。

一つ一つのステップを無理なく行うことができれば、次のステップへ進むようにトレーニングに取り組むと良いでしょう。

途中、ケガや体調不良、モチベーションの低下など、トレーニングできない日が続ければ数ステップ戻って、再度行うなど、柔軟に対応しましょう。

下記が、フルマラソン完走までのトレーニングプランです。

ウォーキング

初期段階としてウォーキングに取り組み、足腰の強化・持久力の向上を図ります。始めは週2回30分歩くことを目標にし、ゆくゆくは40〜60分取り組みましょう。

関連記事:【初心者からランナーへ】ゼロから始めるウォーキングガイド

軽登山・ハイキング

ウォーキングの延長で、軽登山やハイキングに取り組みましょう。登り降りが加わるため、強度は上がりますが、より持久力やスタミナの向上に期待できます。フルマラソンは5〜7時間走り続けるため、まずは2時間を目標に、軽登山に挑戦してみてください。

ウォーキング&ジョギング

長時間歩くことがツラくなくなれば、ウォーキングの中にジョギングを加え、「走ること」に取り組みましょう。30分のウォーキングの中に1分のジョギングを設けます(「5分ウォーク + 5分ジョグ」を3セット)。徐々に取り組む時間を伸ばしましょう。

ジョギング

歩くことなく、最後まで走り続けるジョギング(走りながらでも会話できるほどのペース)を行います。始めは30分を目標に、40分、50分と徐々に走る時間を伸ばしましょう。

関連記事:初心者向けジョギングの始め方と効果的なトレーニングメニュー

LSD

LSDとはジョギングよりゆっくりのペースで走るトレーニング方法です。マラソン完走に必要な「有酸素能力」や「脂肪燃焼効果」が期待できます。ジョギングより遅いペースで走るため、始めは60分を目標に、90分、120分と徐々に走る時間を伸ばしましょう。

関連記事:LSDトレーニングの効果とは!初心者ランナーでも始められる方法を解説

マラニック

マラニックとは「マラソン」と「ピクニック」をかけ合わせた造語で、目的地を決め、その目的地までランニングしながら景色を楽しむトレーニング方法です。途中で寄りたい場所・お店があれば、その都度寄り道をしながら進んでいくため、ストレスなく楽しめます。ピクニックや登山のように好きなタイミングで休憩しながら、2〜3時間程度取り組みましょう。

関連記事:マラニックの楽しみ方!持ち物やおすすめコース紹介

ロングジョグ

ロングジョグはLSDより早いペースで走るため、よりスタミナ・持久力の向上が期待できます。前回のトレーニングより「より長く」を意識し、長い時間・距離走れるようになりましょう。同時にLSDの時間も伸ばし、自身の走力をアップさせましょう。

5〜10kmレース出場

マラソン大会に場慣れする目的で5〜10kmのレースに出場しましょう。「他のランナーと一緒に走る」、「沿道の声援」など大会の雰囲気を味わうだけでも、良い勉強になります。また、”現在の走力を知る”意味でも良い機会です。

ハーフマラソン出場

ハーフマラソンに出場し、レースでのペースコントロール力を磨きましょう。レースになると、ついオーバーペースになり、後半の失速につながります。フルマラソンでの失速は、心が折れ、途中棄権という最悪な結果になるかもしれないため、リハーサルとして取り組みましょう。また、目標タイムの再設定をする良い機会です。

関連記事:【2024〜2025年】全国のハーフマラソン大会一覧

セット練

セット練習とは2日連続で行うトレーニングのことです。疲れた足に追い打ちをかけるように続けて負荷をかけることで、フルマラソン完走するためのスタミナを身につけることができます。「10km+15km」「10km+20km」など、より負荷をかけましょう。

関連記事:セット練習の効果とおすすめメニューとは?【フルマラソン完走へ】

30km走

フルマラソンに挑戦する前に1度は走っておきたい30km走。トレーニング効果としては大きいものが期待できますが、何より、30km完走することは”自信”にもなります。いきなりトライするのではなく、20km、25km、30kmと、段階的に到達することが理想です。

関連記事:30km走のペース設定とは?30km走の効果やおすすめのコースなど

フルマラソン出場

いよいよフルマラソンに挑戦です。ここまでくれば、あとはやるだけです。これまでのトレーニングの成果を発揮しましょう。

関連記事:フルマラソン当日の過ごし方・1日の流れは?起床時間や朝食など

ここでは、フルマラソン5〜6時間前後で完走するためのトレーニングメニューを紹介します(サブ3.5、サブ4は割愛)。また、12月と3月にフルマラソンに出場することを想定したため、5月からトレーニング開始となっています。

トレーニング期(5〜8月)

初めてランニングされる方は、週2回トレーニングを行い、8月までに10km走れるようになることが目標です。

はじめは「ウォーキング」から行い、「軽登山」、「ウォーキング&ジョギング」といったように強度を上げていき、長時間走れるだけの筋力・スタミナを付けていきましょう。

6月は梅雨の時期なので「雨対策」、7〜8月は気温が高く、日差しが強いので「暑さ対策」しながら、継続してトレーニングすることが大事です。

8月までに10km走れるようになる※ことが目標!

※5月からランニングを始めた場合

5月
曜日メニューポイント
平日 1日5kmジョグペースはゆっくり。1ヶ月間かけて5kmを目指す
土 or 日ジョグ&ウォーク60分ランニングのペースはゆっくり
ランニングマガジン・クリール 2022 junより引用

1ヶ月間かけて、5kmを歩くことなく、最後まで走れるようになることが目標です。

最初は「5分歩く – 5分走る」を繰り返し、30分運動することから始め、徐々に「走る」時間を延ばしていきます。

続いて、1km→2km→3kmと、走る距離を延ばしていき(途中、歩いても良い)、最終的にノンストップで5km走りきればOKです。

ゆっくりのペースで良いので、ケガには注意して、取り組みましょう。

6月
曜日メニューポイント
平日 1日4kmジョグ最後の1kmペースアップ
土 or 日6〜8kmジョグランニングのペースはゆっくり
ランニングマガジン・クリール 2022 junより引用

平日は4kmと距離は短くなりますが、その分、最後の1kmはスピード上げて走ります。

毎回同じペースだと関節の可動域が固定されるため、別の箇所に刺激を入れる意味でスピードを出して走りましょう。

週末は各週ごとに6km→7km→8kmと、徐々に距離を延ばしていき、走る時間・距離を増やすことが目標です。

「平日はスピードを出すが、距離は短め」「週末はゆっくりのペースだが、距離は長め」と、メリハリを付け、様々な刺激を加えましょう。

雨の日が多くります。雨の日が続くと、モチベーションの低下によりランニング習慣がなくなるおそれがあるため、雨雲レーダーを見ながら、降らないタイミングで走りましょう。

関連記事:雨の日でもランニングを楽しむ!ランニング初心者のためのガイドブック

関連記事:雨の日でもランニングが楽しめる防水シューズ4選!シューズの選び方とお手入れ方法

7月
曜日メニューポイント
平日 1日4〜5kmジョグ + WS 3〜5本ジョグの後に速い動きのWSを行う
土 or 日8〜10kmジョグ徐々に10kmに近づけていく
ランニングマガジン・クリール 2022 junより引用

梅雨が終わり、徐々に気温が上がる7月は平日に「ジョグ + ウインドスプリント(WS)」※を行います。

※流しとも言う

WSはスピード練習の一種で、心肺機能の向上や身体を早いスピードに慣れさせるなど、スピードアップを目的とした大事なトレーニングとなります。

50〜150mの距離を、全力疾走の70〜80%の力で、3〜5本を目安に行いましょう。

週末は8kmからスタートし、7月最終週には10km走れるようになるのが理想です。

日中は30℃を超える日も出てくるため、早朝や夜間など涼しい時間帯に走るなど暑さ対策をしましょう。

関連記事:暑い夏のマラソン練習の進め方!ランニング初心者が知っておくべき6つのポイント

関連記事:流し(ウインドスプリント)の効果とは?流しを行う目的と取り組み方を解説

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8月
曜日メニューポイント
平日 1日4〜5kmジョグ + WS 3〜5本ジョグの後に速い動きのWSを行う
土 or 日10kmジョグペースはゆっくり
ランニングマガジン・クリール 2022 junより引用

7月と同じメニューを継続して行います。

気温が高い日が続くため、熱中症・脱水症には注意して取り組みましょう。

身体を冷やすグッズも多く販売されているため、快適に走る意味で、購入するのも一つです。

関連記事:暑さ対策・熱中症対策できるランニンググッズおすすめ10選

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レース期1(9〜12月)

レース期前半の9〜10月で18km、11月で25km走れるまでの”走力”を身につけ、12月のレースに備えます。

初めてフルマラソンに挑戦する方は、すべての距離(42km)を走ろうとせず、途中歩きながらフィニッシュ地点まで進む形でOKです。

そのため、トレーニングでは25kmを走り続けること目標に、取り組みましょう。

「いきなり、42km走りきれるか不安」「大会の雰囲気に慣れたい」方は、まずは、10kmやハーフマラソンに出場するのも良いでしょう。

レース1週間前から当日にかけての流れを体験しておくだけで、フルマラソン挑戦に向け、気持ちが軽くなるでしょう。

12月のフルマラソンに向け、10〜11月までに20〜25km走れるようになる※ことが目標!

※5月からランニングを始めた場合

9月
曜日メニューポイント
平日 1日5〜6kmジョグ + WS 3〜5本後半3kmはペースアップ
土 or 日12〜15km走ペースはゆっくり。徐々に15kmに近づけていく
ランニングマガジン・クリール 2022 junより引用

暑さも少し和らぎ、走りやすい気候の9月は、徐々にペースを上げていく「ビルドアップ走」に取り組み、より本格的なトレーニングを行います。

時間や距離に応じてペースを変えることで、持久力やスピードなど、様々な箇所が鍛えられます。

また、余裕があれば、平日に走る日をプラスし、平日2回走ると良いでしょう。

週末は12km、13kmと距離を延ばし、9月最終週には15km走れるようになるのが理想です。

関連記事:ビルドアップ走の効果と設定ペースは?フルマラソン完走を目指すランナー向け実践ガイド

10月
曜日メニューポイント
平日 1日5kmジョグ + WS 3〜5本余裕があれば、平日2回走る
土 or 日17〜18km走ペースはゆっくり。徐々に18kmに近づけていく
ランニングマガジン・クリール 2022 junより引用

10月は週末に走る距離を延ばし、18kmに挑戦しましょう。

また、フルマラソンでは走りながら(補給食にて)エネルギー補給をするため、トレーニング中に予行練習を行いましょう。

レース当日に失敗しないよう、トレーニング中に自分に合ったジェルを探しておくと良いでしょう。

10月より本格的に、全国でマラソン大会が開催されていくため、SNSを中心に、「ランナーによるレースの感想」を見る機会が多くなります。

それらに刺激を貰いながら、「次は自分と言い聞かせる」よう、トレーニングに取り組みましょう。

関連記事:フルマラソンにおすすめの補給食15選【サブ3.5、サブ4、サブ5向け】

11月
曜日メニューポイント
平日 1日6kmビルドアップ or 6kmジョグ余裕があれば、平日2回走る
土 or 日25km走途中、歩いても良い
ランニングマガジン・クリール 2022 junより引用

いよいよフルマラソン1ヶ月前に迫った11月は、20〜25km走れるようになることが目標です。

週末は15km→20km→25kmと1週間ごとに距離を延ばし、長い距離走ります。

途中、歩きながらでも良いので、25km進めるようになりましょう。

12月
曜日メニューポイント
平日 1日4〜5kmジョグ or WS 3〜5本ジョグの後に速い動きでWSを走る
土 or 日10〜20km走レースに向けて距離を減らしていく
ランニングマガジン・クリール 2022 junより引用

いよいよフルマラソン本番の12月です。

レース2週間前から疲労を貯めないよう、レース2週間前の週末は20km、1週間前の週末は10kmと距離を減らし、レース当日に備えます。

1週間前は身体を休めることに努め、やるとしても、ウォーキングなどの軽い運動でOKです。

ケガや風邪をひかないよう、体調管理も徹底しましょう。

関連記事:フルマラソン1週間前の過ごし方!食事や練習メニュー紹介

関連記事:フルマラソン前日の過ごし方!やってはいけない4つのこと

関連記事:フルマラソン当日の過ごし方・1日の流れは?起床時間や朝食など

レース期2(1〜3月)

年末年始の休みから切り替え、3月のレースに向け、再び、取り組みます。

12月にフルマラソンを走った方は、疲労が抜けきれていない場合があるので、無理せず、自分のペースで取り組みましょう。

フルマラソンを走らなかった、もしくはハーフマラソンに出場した方は、初めてのフルマラソンに向け、気合いを入れて取り組みましょう。

1月は15km、2月は25km走れるまでの”走力”を身につけ、3月のレースに備えます。

また、気温が低いため、ケガには注意しましょう。

3月のフルマラソンに向け、年末年始の休みモードをリセットし、再度、気合を入れ直しましょう

1月
曜日メニューポイント
平日 1日5kmジョグ or WS 3〜5本ジョグの後に速い動きでWSを走る
土 or 日10〜15km走徐々に15kmに近づけていく
ランニングマガジン・クリール 2022 junより引用

平日は5kmジョグ + WSで刺激を入れます。

週末は10km、12kmと徐々に距離を延ばし、最終週に15kmを走れる身体に仕上げていきます。

12月より気温が低い日も多いため、寒さ対策を忘れずに。

関連記事:【初心者向け】冬おすすめのランニングウェア解説!寒さ対策のポイントと選び方

2月
曜日メニューポイント
平日 1日8kmビルドアップ or 6kmジョグ余裕があれば、平日2回走る
土 or 日25km走途中、歩いても良い
ランニングマガジン・クリール 2022 junより引用

いよいよフルマラソン1ヶ月前に迫った2月は、20〜25km走れるようになることが目標です。

週末は15km、20km、25kmと1週間ごとに距離を延ばし、長い距離走ります。

途中、歩きながらでも良いので、25km進めるようになりましょう。

例年2月中旬頃から花粉が舞い始めるので、花粉症の方は対策をしましょう。

関連記事:花粉症ランナーのための花粉対策5選!ランニングにおすすめの花粉グッズとは

3月
曜日メニューポイント
平日 1日4〜5kmジョグ or WS 3〜5本ジョグの後に速い動きでWSを走る
土 or 日10〜20km走レースに向けて距離を減らしていく
ランニングマガジン・クリール 2022 junより引用

いよいよフルマラソン本番の3月です。

レース2週間前から疲労を貯めないよう、レース2週間前の週末は20km、1週間前の週末は10kmと距離を減らし、レース当日に備えます。

1週間前は身体を休めることに努め、やるとしても、ウォーキングなどの軽い運動でOKです。

ケガや風邪をひかないよう、体調管理も徹底しましょう。

関連記事:フルマラソン1週間前の過ごし方!食事や練習メニュー紹介

関連記事:フルマラソン前日の過ごし方!やってはいけない4つのこと

関連記事:フルマラソン当日の過ごし方・1日の流れは?起床時間や朝食など

休息期(4月)

大規模な大会はほとんど※終え、マラソンシーズン終了です。

※「長野マラソン」など一部の大会は4月中に開催されている

「フルマラソン完走できた方」「途中棄権した方」「直前で風邪をひいた・ケガをしてスタートラインに立てなかった方」など、様々です。

マラソンの楽しさを感じた方は「次のシーズンに向けて進む」でしょうし、ツラさを味わった方は「もう2度と走らない」と決めたでしょう。

どちらにせよ、心身ともに休息に努めましょう。

Q&A

Q
どんなウェアを着ればいいの?

ランニングを始めるにあたり、下記の物を用意するといいでしょう。

ウェア(オールシーズン)

まずは、「半袖シャツ」や「ハーフパンツ」などオールシーズン使えるものを揃えます。

続いて、マラソンシーズンは9〜3月と寒い時期なので、「長袖シャツ」や「ロングタイツ」なども用意しておくと良いでしょう。

「キャップ」や「手袋」などのアクセサリーは必須ではありませんが、あると便利なので、必要に応じて、購入しましょう。

詳しくは、おすすめランニングウェア17選【フルマラソンに出場する方必見】ウェアの選び方などで解説しています。

Q
どんなシューズを履けばいいの?

ランニングを始めたばかりの人は、「クッション性」「安定性」の高いシューズを選ぶことをおすすめします。

クッション性の高いシューズは、着地の衝撃を和らげる効果があるため、足をケガから守ってくれます。

また、安定性の高いシューズは、フォームの崩れを抑制する効果があるため、長時間でも快適に走ることができます。

詳しい選び方のポイントは、【初心者向け】正しいランニングシューズの選び方|完全ガイドで解説しています。

各ブランドのシューズは、下記をご覧ください。

まとめ

今回は、フルマラソンの年間計画の立て方を紹介しました。

マラソン大会に出場するには、レース当日の”半年以上前”から行動する必要があります。

大会選びから始まり、大会に申し込み、ランニンググッズを購入し、トレーニングを行い、ようやくスタートラインに立てます。

レース日から逆算してトレーニングできる日数を把握しておくことで、計画的に、かつ効率よくトレーニングを行うことができます。

ぜひ、参考にしてみてください。

本日は以上です。

【要チェック】フルマラソン完走ロードマップ

フルマラソン出場までの流れをまとめました。

初めてフルマラソン出場する方を対象に、下記の内容が分かります。

マラソン大会の選び方

購入すべきランニンググッズ

完走するためのトレーニング方法

レース前日や当日の過ごし方

▼詳しくはこちら
【完全版】初心者がフルマラソン完走するためのロードマップ

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Yusuke Saito
Yusuke Saito
マラソンランナー
初心者のためのマラソンブログ「31らん(さいらん)」運営者。2018年6月にランニングを始め、年間2,500km走ってます。これまでの記録は、【フルマラソン】 3:57:54(ちばアクアラインマラソン2024) 【ハーフマラソン】 1:46:18(第39回フロストバイトロードレース)。マラソン大会に向けた流れやトレーニング方法、ランニンググッズを紹介していきます。
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