【レビュー】オン Cloudmonster 2(クラウドモンスター 2)の性能とは?着地が気持ちいいクッション抜群のシューズです
On(オン)の中でも、クッション性に優れたシューズを探している方は必見です。
この記事では、オンが販売する『Cloudmonster 2(クラウドモンスター 2)』を紹介します。
本製品の特徴は、下記の通りです。
- オン史上最大級の「CloudTec®」を搭載によりクッション性が向上し、着地の衝撃を吸収
- ナイロン配合の「Speedboard®」によりスピード走行を可能に
- サブ3.5〜4向け
- 重量は295g
- 価格は21,780円(税込)
2022年3月に初めて登場した『クラウドモンスター』の2代目となるシューズです。
約2年ぶりにアップデートされた『クラウドモンスター』は、前作からクッション性と反発性が進化しており、新次元のクッショニングが体験できます。
初代『クラウドモンスター』はフルマラソンでも活躍する人気アイテムでしたが、2代目も同様の性能を誇るため、フルマラソンで着用したい方にもおすすめです。
この記事を読めば、『クラウドモンスター2』の性能が分かります。
本製品が気になっていた方は、ぜひ参考にしてみてください。
Cloudmonster 2の基本情報を確認
『クラウドモンスター2』は、2024年2月22日に販売を開始したランニングシューズです。
前作(初代クラウドモンスター)が2022年3月31日でしたので、約2年ぶりの登場となります。
最新作の特徴は、ミッドソールに設けられた「CloudTec®(クラウドテック)」と呼ばれる空洞の形をしたCloudパーツが、”史上最大”の大きさで搭載されている点です。
On史上最大の「CloudTec®」が、ソフトな着地と衝撃吸収を実現しています。
また、バネのような役割を果たすナイロン製の「Speedboard®(スピードボード)」が”反発力”を提供するため、ラクな姿勢で前へ蹴り出すことができます。
分厚い見た目以上にスピード走行が可能な、サブ3.5〜4のトレーニング兼レースシューズとしておすすめです。
商品名 | Cloudmonster 2(クラウドモンスター 2) |
発売日 | 2024年2月22日 |
価格 (税込) | 21,780円 |
重量(g) ※片足 | 295g |
サイズ(メンズ) | 25〜31.5cm(0.5cm刻み) |
素材 | 【リサイクル素材の使用率】全体に対するリサイクル素材の使用率:約24%、全ポリエステルに対する再生ポリエステルの使用率:約82% |
ブランド | On(オン) |
公式サイト | 詳細を見る |
Cloudmonster 2の特徴!
続いて、本製品の特徴です。
前作(クラウドモンスター)と比較しながら、紹介していきます。
※前作と異なる点を赤字で示している
アッパー
アッパーは、前作同様、通気性に優れたエンジニアードメッシュを採用。
”足の甲”から”くるぶし”にかけ、空気を通す穴が開いているため、ムレにくい仕様になっています。
また、生地が柔らかいので、足の甲が高い方もフィットしやすくなっており、より快適な履き心地を実現しています。
↓前作との比較
通気口はほぼ同じ場所に配置されており、前作同様の通気性が確保されています。
また、素材も同じなので、足の甲周りの履き心地も変わりません。
前作の履き心地が気に入っている方にとっては、嬉しいポイントです。
シューズ上部のこと。足を上から覆うため、”フィット感”に影響する箇所です。ニットやメッシュ素材を使用するなど、各ブランドは”通気性”と”フィット感”を追求しています。
ミッドソール
「CloudTec®」の大きさ
ミッドソールには、オンシューズお馴染みの「CloudTec®(クラウドテック)」と呼ばれる空洞の形をしたCloudパーツが搭載されています。
今作は、この「CloudTec®」がオン史上最大の大きさで搭載されており、これまで以上に柔らかな着地と超ド級のエネルギーリターンが味わえます。
というのも、「CloudTec®」は、着地のたびに垂直方向や水平方向へ圧縮します。
着地の衝撃を吸収し、蹴り出しのタイミングで圧縮された「CloudTec®」がもとの形に戻る反動で、高い推進力を生み出すため、「CloudTec®」が大きいほど、より大きな”力”を発揮することができます。
↓前作との比較
- Cloudmonster 2:2.4cm
- Cloudmonster:2.4cm
- Cloudmonster 2:2.2cm
- Cloudmonster:2.0cm
前作と比較すると、多少ではありますが、『Cloudmonster 2』のほうが「CloudTec®」は大きいです。
これだと「CloudTec®」の巨大さが分かりづらいので、『初代Cloudflow(クラウドフロー)』と比較してみました。
下記は『初代Cloudflow』との比較ですが、「CloudTec®」の厚みが全然違うのが分かると思います。
ミッドソールの構造を変更
前作同様、ミッドソールには「Helion(ヘリオン)」を採用していますが、今作は二層構造にアップデートされています。
上層部(黄色の部分)の前足部には高反発な素材、下層部全面にはソフトな着地と反発が味わえる素材が採用されています。
- 上層部:高反発
- 下層部:ソフトな着地と優れた反発
前足部の高反発素材が採用されたことで、蹴り出し時に力強い走りが可能になりました。
前作は一層構造で、『Cloudmonster 2』の上層部(黄色の部分)がない形なので、ここが大きく異なる点です。
Speedboardの素材を変更
オンのすべてのシューズには、独自のカーボンプレート「Speedboard(スピードボード)」が搭載されていますが、本製品にも搭載されています。
今作は「Speedboard」の素材が”ナイロン”へ変更され、パワフルな蹴り出しと推進力を発揮できるようになりました。
また、二層構造の「Helion(ヘリオン)」の間に挟まる形で配置されており、ミッドソール素材と相まって、スピード走行を可能にしています。
インソールとアウトソールの間にあるソールのこと。”クッション性”や”反発性”など、各シューズによって強みが異なります。
シュータン
シュータンには無数の穴が開いており、通気性に優れています。
前作より生地がやや薄めなので、夏場ムレやすい時期でもシューズ内はムレにくいです。
今作は裏面を見ると、通気口が確保されているのが分かります。
前作はシュータン裏にタグが付いており、タグ部分は通気性が確保されていませんでした。
プラス、シュータンの一部(白い線部分)は通気口がないため、今作のほうが通気性がアップしていることが分かります。
ちなみに、今作は邪魔にならないシューズ内にタグが付いています。
また、前作同様アッパーと一体化しているので、走行時にベロが動きにくく作られています。
足の甲を包み込むベロ口のこと。走行中に、シューズ内で足がズレないように、足の甲をホールドする役割があります。
シューレース
シューレースは前作と同じものが採用されています。
走行中、解けることがなく使用できるため、ストレスフリーです。
前作との変更点は、(下記を)ご覧の通り、靴ヒモの通し方が異なる点です。
今作のほうがより多くのヒモを交差しているのでフィット感が向上し、足とシューズの一体感が前作以上に味わえます。
シューレースは靴ヒモのこと。シューズと足を一体化させる重要な役割を持っています。
ヒールカップ
立体構造の履き口により、カカトをしっかり固定し、走行時のシューズ内のズレを抑制します。
今作はより肉厚な履き口となり、しっかりとカカトを包み込み、高いフィット感が味わえます。
前作と比較すると、カカト周りの厚みが増しているのが分かると思います。
また、見た目もガッチリしており、走行中のカカトのズレを抑制してくれます。
カカトを包み込む部分のこと。走行中に、シューズ内で足がズレないように、カカトをホールドする役割があります。
アウトソール
アウトソールの表面がすり減る(着地する)場所には、耐久性・グリップ力が改良されたラバーパッド(黄色の部分)が採用されています。
ラバーの位置は前作と変更ありませんが、耐久性・グリップ力は強化されています。
下記はラバーパットの比較が、凹凸が異なります。
また、前作との変更点は、小石が挟まらない設計となりました。
前作は石が挟まるたびに、石とアスファルトが擦れる音が鳴り、気になって仕方がなかったため、良い変更です。
地面と接地する靴底のこと。グリップ力のあるラバーが搭載されていることが多く、耐久性を上げつつ、走行中のスリップを防ぎます。
インソール
インソールは取り外しできるため、より自分の足に合ったインソールに変更することも可能です。
中敷きのこと。足が直接触れる箇所なので、(自身の足の形に合うものを選べば、)フィット感が向上します。他にも、着地の衝撃を吸収したり、土踏まずをサポートするなどの役割があります。
Cloudmonster 2を使った私の体験談!
【クッション性】ドでかい「CloudTec®」のおかげで膝への衝撃を感じにくいクッション性の高さが魅力
本製品はオン史上”最大”の大きさで「CloudTec®」が搭載されており、高いクッション性が特徴のシューズです。
(その場で)身体全体で体重をかけると、このドでかい「CloudTec®」がつぶれて下に沈み込むため、柔らかなクッションであることが分かります。
適度な沈み込み(沈み込みすぎないの)で、かつ走行時の着地感はやや硬めなので、しっかり地面を蹴って走ることができました。
また、このドでかい「CloudTec®」のおかげで、着地の衝撃が軽減され、足への負担が減りました。
実際に走ってみても、膝への衝撃はあまり感じなかったため、膝に違和感を覚える方にとっても安心して履くことができるでしょう。
【軽量性】約300gなので、重量はやや気になる
重量は295gです。
エリートランナーが着用するレーシングモデル(190~220g)と比べると、重さはあります。
私のなかで300g近いシューズは、ジョグやLSDなどゆっくり走る用のシューズのイメージがあります。
ですが、本製品はクッション性と反発性を併せ持つため、重いながらにスピード走行が可能です。
私の感覚では、普段のトレーニング(5~15km)であれば、この重量は気になりません。
ですが、フルマラソンのように疲労困憊の状態であれば、この重量は負担に感じ、1歩1歩足を上げるのがキツいです。
高いクッション性により足の負担を軽減する強みはありますが、フルマラソンで使用する分は、やや重量があるなという印象です。
【反発性】適度な反発で自身の脚力で進んでいくタイプ
公式サイトから発表されている性能面を見ると、前作より反発性が向上しスピード走行しやすくなっています。
ミッドソールは二層構造にアップデートされ、上層部には新たに高反発な素材が採用されています。
また、オン独自のカーボンプレート「Speedboard」の素材もポリプロピレンからナイロンに変更され、反発性が向上しています。
実際着用してみると、明らかに分かるほど(前作と)の変化はありませんでした。
それでも、前作同様の反発性が感じられ、分厚い見た目とは裏腹に速度を出せることを実感しました。
また、プレートシューズのようにどんどんスピードが出るタイプではなく、自身の脚力で前へ進んでいくタイプです。
100mの流し(ウインドスプリント)を3:10/kmペースで走ってみましたが、スピードがぐんぐん上がることがなく、力を入れ続けないとペースを維持できませんでした。
そのため、足が元気なうちは気持ちよく走ることができますが、疲労が溜まるとペースの維持が難しい印象です。
イメージは、スピード練よりジョグやロング走で活躍するシューズ(反発性)です。
【安定性】接地面積が広いため、しっかり着地できる
前作と比べカカト周りは同じですが、つま先周りの接地面積が広く設計※されています。
※私の感覚では
前作も着地の安定感がありましたが、つま先周りが広くなったため、「前作以上に蹴り出しの安定感があるな」という印象を受けました。
終始、着地時に左右にグラつくことはありませんでしたし、蹴り出し時に力が分散することもなく、スムーズな走行ができました。
【通気性】シュータンが改良され、暑い時期でも快適に着用できる
アッパー、シュータンには孔(あな)が設けられており、冬場は「足元が寒い」と感じるくらい通気性はバツグンです。
むしろ、シュータンが改良されたことで前作より通気性が向上しています。
なので、夏場(暑い時期)ムレやすい時期でも、快適に着用できます。
【耐久性】安定感抜群の着地を支えるアウトソールのグリップ力
アウトソールには耐久性・グリップ力に優れたラバーパッドが使用されています。
滑りやすい路面でもしっかり地面を掴むことができ、蹴り出す動作をしっかり行え、安心して走行できました。
また、ラバーがあるので耐久性もあり、レース時だけでなく、練習時にも着用しやすいです。
ラバーがないと耐久面が不安で、レースでしか使えないため、1足を長く使用できる点が嬉しいポイントです。
【フィット感】幅広なので、足幅が広い方でも、ゆったり履くことができる
前作同様『クラウドモンスター』シリーズは、オンの中でも比較的、大きめに作られています。
今作も同様、足の甲周りが広く作られているため、足幅が広い方でも、ゆったり履くことができます。
また、カカトからくるぶし周りは肉厚なパットが搭載されているので緩すぎることなく、包みこまれる履き心地が味わえます。
シューズ内で指先を自由に動かすことができるくらいスペースがあるため、走行中、指先の位置を調整したいときでもスムーズに行えました。
ランニングシューズの中には「スタンダードモデル」と、「ワイド(足幅広め)モデル」の2展開しているシューズもありますが、本製品はスタンダードモデルのみです。
私は足幅が広いほうですが、(本製品はスタンダードモデルにも関わらず)窮屈さは全くなく、快適に着用できました。
逆に言えば、普段から「スタンダードモデル」がちょうどよいサイズの方にとっては、指先周りが緩すぎる可能性もあります。
その場合は普段の0.5cm小さいサイズのほうがフィットする場合もあるため、試着してからの購入をおすすめします。
【ペース】5:10〜5:40/kmが最適
様々なペースで走ってみましたが、私が一番しっくりきたペースは「5:10〜5:40/km」になります。
本製品にはカーボンプレート「Speedboard」を搭載しており、着地のエネルギーを推進力に変換するため、スピード走行にも適しています。
また、ロッカー形状のサポートも相まって、疲労が溜まったときでも、自然と足が前へ出てくるため、長時間のランニング時もスピードを維持できます。
もちろん、(あなたの)走力によっては4:30〜4:50/km前後のスピードも出せるポテンシャルは持っています。
あくまで、「5:10〜5:40/km(サブ3.5〜4)」のペースで長時間走る際に、最も優れたパフォーマンスを発揮してくれるように感じました。
Cloudmonster 2をおすすめする人
公式サイトの「オン史上最大のCloudTec®」という言葉通り、(オンシューズの中で)これまでに体感したことのない着地を味わうことができます。
この見た目通り、クッション性に優れ、かつ「巨大なCloudパーツ」と、「カーボンプレート」、「ロッカー形状」の相乗効果で、爆発的な”推進力(スピード)”を実現しています。
また、分厚いソールのおかげで、着地の衝撃を軽減し、長時間のランニング時の疲労を和らげてくれます。
トレーニング時はジョグやLSD、ロングランなどスピード練習以外で活躍してくれます。
もちろん、フルマラソンでも着用でき、目安はサブ3.5〜4を目指す方向けです。
オン1足目としても扱いやすいと感じたため、中級者だけでなく初心者の方にもおすすめのアイテムです。
最後にサイズの確認!
本製品は、足幅が普通の「スタンダードモデル」のみの展開です。
ですが、足幅は広く作られているため、普段、「ワイドモデル」を履いている方は、そのシューズと同じサイズで問題ないでしょう。
私は、アシックス 「GEL-KAYANO 30」とミズノ 「ウエーブライダー27」はワイドモデルの26cmを購入していますが、本製品も26cmでピッタリでした。
それだけ、足幅が広めに作られています。
一方、普段から「スタンダードモデル」を購入している方は大きいかもしれないので、「0.5cm小さいサイズ」も併せて試着することをおすすめします。
関連記事:ランニングシューズを試着するならAmazon「Prime Try Before You Buy」がおすすめ!無料で試着できるサービスを利用してみた
クラウドモンスターを最安で買えるのは公式サイト!Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングとの価格差を解説!
公式サイト | 21,780円 (税込) |
Amazon | 21,780円 (税込) |
楽天市場 | 21,780円 (税込) |
Yahoo!ショッピング | 21,780円 (税込) |
スーパースポーツゼビオ | 21,780円 (税込) |
スポーツデポ・アルペン | 21,780円 (税込) |
どこも、「公式サイト」と同じ価格で販売されています。
ただし、各通販サイトのセール等で価格の変動がある場合もあるため、最新の価格は下記のリンクよりご覧ください。
まとめ
今回は、オンの『クラウドモンスター2』を紹介しました。
最後に、個人的評価のおさらいです。
改めて、オン史上最高のクッション性を誇る、サブ3.5〜4向けのスピードシューズです。
クッション性、反発性、安定性、通気性、耐久性ともに高評価です。
一方、軽量性、そしてフィット感はやや残念な点もあったため、この評価となっています。
オン1足目としても扱いやすく、トレーニングからレースまで幅広いシーンで活躍してくれます。
本製品が気になっていた方は、ぜひ参考にしてみてください。
本日は以上です。
商品名 | Cloudmonster 2(クラウドモンスター 2) |
発売日 | 2024年2月22日 |
価格 (税込) | 21,780円 |
重量(g) ※片足 | 295g |
サイズ(メンズ) | 25〜31.5cm(0.5cm刻み) |
素材 | 【リサイクル素材の使用率】全体に対するリサイクル素材の使用率:約24%、全ポリエステルに対する再生ポリエステルの使用率:約82% |
ブランド | On(オン) |
公式サイト | 詳細を見る |
ブランド別・タイム別でランニングシューズを探す
最後に、ランニングシューズを販売しているブランドをまとめました。
また、タイムごとにもまとめていますので、目指しているタイムにあったシューズを探してみて下さい。
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