【大会レポ・結果】第35回ぐんまマラソン!向かい風と雨に耐えて4時間4分56秒
2025年11月3日(月・祝)開催の「第35回ぐんまマラソン」に参加してきました!
この記事では、当日の流れやコースの特徴、レース中に感じたことなどをレポートします。
次回以降の出場を検討されている方の参考になればうれしいです。
【大会レポ・結果】第35回ぐんまマラソンの概要

| 大会名称 | 第35回ぐんまマラソン |
| 開催日 | 2025年11月3日(月・祝) |
| メイン会場 | 正田醤油スタジアム群馬(群馬県立敷島公園内) |
| コース | 日本陸上競技連盟公認 |
| スタート時刻 | 8時55分・9時00分(ウェーブスタート) |
| 定員 | 5,500人 |
| エントリー方法 | 先着順 |
| 参加料(税込) | 12,000円 |
| 制限時間 | 6時間 |
| 当日受付 | なし |
| 参加賞 | 大会オリジナルTシャツ |
| 完走賞 | オリジナル完走記念タオル |
開催日
『ぐんまマラソン』は今回で35回目を迎える大会で、第17回大会以降は毎年、文化の日(11月3日)に開催されています。
2025年(今年)も11月3日(月・祝)の開催で、3連休の最終日にあたります。
メイン会場





メイン会場は、「正田醤油スタジアム群馬」です。
下記が、メイン会場周辺のマップになります。

最寄り駅は「前橋駅」で、Googleマップによると前橋駅から会場までは約5km、車で約14分の距離です。
そのため大会当日は、「①高崎駅」「②新前橋駅」「③前橋駅」とメイン会場周辺を結ぶ無料シャトルバスが運行されています。
- JR高崎駅(東口): 所要時間 約40分
- JR新前橋駅(東口): 所要時間 約15分
- JR前橋駅(南口): 所要時間 約15分
駅から会場まではやや距離がありますが、行き・帰りともに無料シャトルバスが利用できるため、都内からの日帰り参加も十分可能です。
前泊される場合は、「高崎駅」「新前橋駅」「前橋駅」周辺の宿泊施設に泊まり、当日の朝にシャトルバスで会場へ向かうとスムーズです。
コース

日本陸上競技連盟公認のコースです。
メイン会場の「正田醤油スタジアム群馬」をスタートし、利根川沿いを走り、「イオンモール高崎」や「群馬県庁」などを通過しながら、前橋市・高崎市の景色を楽しめるコースレイアウトになっています。
フィニッシュもスタート地点と同じく「正田醤油スタジアム群馬」です。
大きな高低差のあるアップダウンはありませんが、その一方で「完全な平坦」という区間も多くはなく、細かなアップダウンが続くコースとなります。

とはいえ、コース高低図を見る限りでは大きな起伏は少ないため、比較的走りやすい部類のコースといえるでしょう。
コースの詳細については、後ほどあらためて紹介します。
エントリー方法
エントリーは「RUNNET」のホームページから行います。
受付期間は2025年4月10日(木)から8月18日(月)までで、先着順となっています。
そのため、定員に達し次第、申し込みは締め切りとなります。
フルマラソンの参加料は12,000円(税込)でした。
次回の出場を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
事前発送物
本大会では、アスリートビブスや参加マニュアルなどが事前に自宅へ郵送されます。

- 参加マニュアル
- アスリートビブス(計測チップ付き)
- 安全ピン4本
- 荷物預け用ビニール袋
- 荷物預け用ナンバーシール
- チップ返却用封筒
- チラシ
↓ アスリートビブス(計測チップ付き)

↓ 荷物預け用ビニール袋、荷物預け用ナンバーシール

↓ 参加マニュアル

そのため、レース前日の事前受付は不要で、(遠方の方を除けば)前泊をしなくても、レース当日にそのまま会場へ向かうことができます。
レーススタートは、8時55分、または9時00分です。
「東京駅」から「高崎駅」までは、始発の一例で約50分(6:08発 → 6:57着)とアクセスもよく、都内からでも十分に間に合います。
前泊の必要がなく、日帰りで出場できる点も、大会の大きな魅力と言えるでしょう。
宿泊について
もし宿泊する場合は、会場からは少し距離がありますが、駅前に飲食店やショッピング施設が揃っている「高崎駅」周辺が便利だと思います。
帰りも新幹線で都内までスムーズに移動できる点も魅力です。
下記は「楽天トラベル」で検索した際の、高崎駅周辺の宿泊施設です。

選択肢も多く、自分のスタイルや予算に合ったホテルを探しやすいと感じました。
第35回ぐんまマラソンの当日の様子

それでは、当日の様子をご紹介します。
下記は、私が実際に行動したスケジュールです。
- 18:00 夕食
- 21:00 就寝
- 4:00 起床(7時間睡眠)
- 4:15 朝食
- 5:30 準備(シャワー)
- 6:00 準備(着替え・持ち物確認・ストレッチ)
- 7:00 出発・移動(自宅出発)
- 7:45 会場到着
- 7:55 参加賞Tシャツ受け取り
- 8:00 準備(着替え・補給)
- 8:30 荷物預け(待ち時間なし)
- 8:35 トイレ(待ち時間1〜2分)
- 8:45 整列完了
- 9:00 レース開始
- 13:05 フィニッシュ
- 13:05 完走タオル受け取り
- 13:10 荷物受け取り(待ち時間なし)
- 13:15 着替え
- 14:30 帰宅(会場を出る)
レース当日の流れ、過ごし方は下記の記事で解説しています。
関連記事:マラソン当日の過ごし方!起床・朝食・会場到着のベストタイミング完全ガイド
【4:00】起床(7時間睡眠)
レース当日は、出発の3時間前に起きるようにしており、今回は朝4時に起床しました。
前日は7時間は睡眠を確保したかったので、逆算して21時に就寝しました。
【4:15】朝食

朝食は、おにぎり1個だけにして、軽めにエネルギー補給をしました。
※バウムクーヘンは会場到着後に食べ、ようかんは結局食べませんでした。
- おにぎり1個
- 経口補水液(OS-1)
食べすぎるとレース中にお腹が痛くなることがあるため、量は控えめにしました。
また、普段から朝食をあまり摂らない私にとっては、ちょうど良いボリュームでした。
【5:30〜】準備(シャワー・着替え)

シャワーを浴びて体を起こしたら、そのまま着替えを済ませます。
会場に着いてからバタバタしたくないので、私はいつも事前にレースウェアに着替えてから向かうようにしています。
今回は、「ドライレイヤー」「ハーフパンツ」「ソックス」など、レースで着用する装備はすべて自宅で身につけてから会場へ向かいました。
今年は天候が不安定で、レース中に雨が降る時間帯もあったため、「ドライレイヤー」を着ていて本当に助かりました。

また、足にはファイテンの「パワーテープ」を貼り、足まわりの擦れ対策として皮膚保護バームも使用しました。


最近は足の皮が剥けて出血することが多かったため、今回は初めて保護クリーム「プロテクトJ1」を使い、足全体の保護をしっかり行いました。



【7:00】出発・移動(自宅出発)
レース1時間前の8時に会場へ着くことを目安に、7時に自宅を出発しました。
今回は家族に車で送迎してもらったので、歩き移動などで余計な疲れをためることなく、ラクに会場まで向かうことができました。
当初は一日中晴れの予報でしたが、移動中に大粒の雨が降り出し、会場付近にも厚い雲が広がっていたため、レース中の寒さに不安を抱きながら移動していました。
【7:45】会場到着



道路は渋滞もなく車の通行量も少なかったため、予定より早めに会場へ到着しました。
この時間帯はまだ参加者もそれほど多くなく、会場内の移動もスムーズに行うことができました。
【7:55】参加賞Tシャツ受け取り


「参加賞Tシャツ」は、補助陸上競技場内に設置されたブースで受け取ります。


受け取り時間は7:00〜15:30までと長く、レース後に受け取ることも可能ですが、私は参加賞Tシャツを着用して走りたかったため、先に受け取りを済ませました。

今年のTシャツはネイビーで、ぐんまちゃんのイラストと大会名が入ったシンプルなデザイン。


普段の練習でも着やすい色味とデザインで、とても気に入りました。
【8:00】準備(着替え・補給)
着替えなどの準備は、手荷物預かり所がある補助陸上競技場内で行いました。
多くのランナーも同じ場所で準備をしていました。







ただ、ここは屋外のため、風が吹くとかなり寒く、しかも雨が降ったり止んだりとコンディションは良くありませんでした。
私は事前にウェアを着た状態で自宅を出発していたのでまだ良かったものの、一からここで着替えるとなると、この天候の中ではだいぶ大変だと思います。
実際、私も折りたたみ傘をさしながら、Tシャツにアスリートビブスを付けたり、軽く補給したりと、準備に時間がかかりました。
さらに寒さもあって、上に羽織っていたジャケットやロングパンツをなかなか脱げずにいました。
ぐんまマラソンは、これまで晴れの日が多く、気温25℃を超えるような「暑いレース」というイメージがあったので、今回のような雨で寒いコンディションは正直予想外でした。
ジェルは全部で4つ持参しました。

「オレは摂取す」は今回初めて試すジェルだったので、レース中にどんな味・感覚なのか、とても楽しみにしていました。
[参考] 着用したウェア
当日の天気は「雨時々曇のち晴れ」。最高気温は18.0℃、平均気温は11.5℃でした。
レース中は晴れたり雨が降ったりと天候がめまぐるしく変わり、晴れていれば半袖でも十分な一方、雨が降ったり太陽が雲に隠れると一気に寒さを感じるコンディションでした。
風も強く、最大風速は8.7m/s、平均でも3.2m/sと、ぐんま特有の強風に悩まされた一日でもありました。
- 天気:雨時々曇後晴
- 最高気温:18.0℃
- 平均気温:11.5℃
- 最大風速:8.7m/s
- 平均風速:3.2m/s
レース当日は、次のようなウェアで臨みました。


- ドライレイヤーベーシックVネックT(ドライレイヤー)
- 参加賞Tシャツ(半袖シャツ)
- ナイキ ウインドブレーカー(ジャケット)
- ランニングマルチポケット5インチパンツ(ハーフパンツ)
- タビオ レーシングラン・プロ五本指(ソックス)
- ニューバランス 6パネルパフォーマンスキャップ(キャップ)
- CW-X アームスリーブ(アームカバー)
- goodr A GINGER’S SOUL(サングラス)
- COROS PACE 3(ウォッチ)
シューズはニューバランス「Fresh Foam X 1080v14」を選択しました。

2025年シーズン初戦は「トレーニングも兼ねたレース」という位置づけだったため、レーシングモデルではなくジョグシューズをあえて使用しています。
「Fresh Foam X 1080v14」はクッション性が非常に高く、42km走ってもダメージが少ない印象のシューズです。
その履き心地を確かめつつ、「このシューズでどこまで記録を出せるのか」を試してみたいという狙いもありました。
荷物預け(待ち時間なし)
手荷物は、手荷物預かり所に預けます。



ぐんまマラソンでは、アスリートビブスの下一桁の数字ごとに預け場所が分かれており、私の場合は「3」のエリアでした。

手荷物は配布された袋の中にすべて入れ、口をしっかり結んで預ける必要があります。

当日持っていくバッグが袋に収まる大きさかどうか、あらかじめ確認しておくと安心です。

手荷物預かり所はテントの中にあり、屋根付きなので、雨が降っていても荷物が濡れる心配はありませんでした。

関連記事:マラソンの手荷物預け完全ガイド!当日の動線と失敗回避チェック
【8:35】トイレ(待ち時間1〜2分)
トイレは「正田醤油スタジアム群馬」内およびその周辺に設置されています。
フルマラソン約5,000人規模の大会でしたが、トイレの待ち時間はほとんどありませんでした。
正田醤油スタジアム群馬の常設トイレに加え、大会用の仮設トイレも複数設置されており、私は常設トイレに並びましたが、ほとんど待たずに利用できました。


関連記事:マラソンのトイレ問題を完全対策|レース前・レース中に失敗しない方法とは
【8:45】整列完了


整列は8:20〜8:45の間に行われ、S→A→B→C→D→E→最後尾ブロックの順に、あらかじめ指定されたブロックごとに並びます。
トイレを済ませて外に出ると、整列場所へ向かうランナーで一気に人が増えていました。


こちらはS・A・Bブロックの入口付近ですが、すでに多くのランナーが整列を終え、スタートを待っている状態でした。


Cブロックの先頭にはサブ4のペースランナーが待機しており、そのさらに奥にはDブロックの先頭も見えます。



整列後は、スタートまで待機になります。
周りのランナーは、ストレッチをしたり、スマホを見たり、仲間同士で談笑したりと、それぞれ思い思いにスタートを待っていました。

ぐんまマラソンでは「ウェーブスタート」が採用されています。
- 8:55:S・A・B
- 9:00:C・D・E
私はCブロックだったため、8:55にS・A・Bがスタートしたあと、ブロック全体が前へと進み、Cブロックとしてスタートラインの先頭に立つことができました。

【9:00】レース開始
9時ちょうどにレースが始まりました。
ここからは、撮影した場所を紹介していきます。
スタート〜

スタートから600〜700mほどは片側一車線の道路を走ります。
スタート直後ということもあり、道はランナーでいっぱいで、しばらくはゆったりとしたペースを余儀なくされました。

1km手前の「県営競技場東」交差点を左折すると、片側二車線道路に出ます。
ここからは、フルマラソンでしか走ることができない贅沢なコースです。
スタートから1kmを過ぎたあたりで、「いよいよフルマラソンが始まったな」という実感が湧いてきました。


「田口町南」交差点(4km地点)を左折するまでは片側二車線が続き、沿道からの応援もあり、とても気持ちよく走れる区間です。

1kmごとに距離標識が設置されているので、「今、何キロ地点か」を常に確認できます。


ウェーブスタート制で、かつ5,000人規模の大会ということもあり、2kmを過ぎる頃には渋滞も落ち着きはじめ、前方にもスペースができて、自分のペースで走りやすくなってきました。


3.7km地点には、最初の給水所があります。

ここでは紙コップに入った「水」と「スポーツドリンク」が用意されており、コップを捨てるゴミ箱も十分な数が設置されていました。




給水所を過ぎると左折し、道幅の狭い区間に入ります。


ここから約1kmほどは、コンパクトな道を進んでいきます。



5km地点では、高校生吹奏楽部による演奏がランナーを応援してくれており、とても力になりました。

右折した先には折り返しポイントがあり、前方を走るランナーとすれ違うことができます。
距離は長くありませんが、知り合いやペーサーを探すのにちょうどよい区間です。




左手側には、先ほどの吹奏楽部の演奏の様子も見えます。


トイレはコース上に1〜4km間隔で設置されており、大きなパネルで表示されているため、走りながらでも見落としにくいと感じました。


5km地点には2回目の給水所と、最初の給食所が設けられています。

給水は先ほどと同様に「水」と「スポーツドリンク」、エイドには「チョコレート」と「正田のしょうゆ飴」が用意されていました。





「正田のしょうゆ飴」は、群馬県館林市の正田醤油(株)が自社のしょうゆを使って作った、熱中症予防を意識した飴です。



給水所を抜けると、すぐに5km地点の標識が見えてきます。

ここからは利根川沿いの道へと入り、スタート地点でもある「正田醤油スタジアム群馬」横まで戻っていくコースが続きます。


車は通らない区間なので、道いっぱいを使って、自分の走りやすいラインを選んで走ることができます。

右手には「前橋ゴルフ場」や利根川の流れが広がり、自然豊かな景色を楽しみながら進んでいくことができました。







8kmを過ぎると、左手に再び「正田醤油スタジアム群馬」が見えてきます。
スタート地点付近ということもあり、多くの声援を受けながら走ることができます。

右手にはトイレも設置されています。
トイレは混雑すると数分のタイムロスになるため、列の長さを見て利用するかどうか判断すると良いでしょう。



すぐ横には「正田醤油スタジアム群馬」のフィニッシュ地点もあります。
体調不良や足のトラブルが出た場合は、この8km地点まではなんとか走り、ここで棄権するという選択もしやすい場所です。


賑わいのある「正田醤油スタジアム群馬」前を通過すると、コースは前橋市から高崎市方面へと向かっていきます。



しばらく進むと「大渡橋」に差し掛かります。
スタートからここまでは曇り空でしたが、このあたりで一気に青空が広がりました。

写真だと伝わりづらいかもしれませんが、正面には「浅間山」や「赤城山」をはじめとした山々が広がり、その景色を撮影しているランナーの姿も見られました。


10km〜

10km地点です。
ここでは片側2車線の道路のうち、実質3車線分がランナーに開放されており、歩道側・車道側など、自分の走りやすいラインを選びながら走ることができました。


10kmを過ぎたあたり(スタートから約57分)で、1つ目のジェルを摂取しました。

今回初めて試したジェルでしたが、ジェル特有のドロッとした重さが少なく、水分量が多めで、とても飲みやすかったです。
この先には、上越線の線路を越えるための「陸橋」があり、アップダウンが続きます。


とはいえ、それほど急な上りではありません。


その後はしばらく片側1車線のみの区間が続きます。
カラーコーンで仕切られており、反対側の車線には車が通行しているエリアです。



11km地点を過ぎると、再び上り坂に入ります。








2回目の給食所では「ドーナツ」と「梅シバ」が用意されており、ここで塩分と糖質をしっかり補給しました。




11km過ぎから緩やかな上りが続き、12〜13kmあたりでコースの「最高地点」を迎えます。

写真ではやや分かりづらいものの、実際にはこの先に少し急に感じる上り坂が待ち構えています。



13.2km地点、セブン-イレブン前には5つ目の給水所があります。

ここでは水・スポーツドリンクに加えて「コーラ」も提供されていました。


給水所を過ぎると左折し、高崎渋川線バイパスの片側2車線の大通りへ出ます。

ただし、クルマ社会の群馬らしく、完全な通行止めではなく、2車線のうち1車線をランナーが、もう1車線を車が通行する形になっています。

ここから約2kmほど直進しますが、両サイドに建物が少なく、空が大きく開けた区間で、非常に気持ちよく走ることができました。
一方で、住宅や店舗が少ないこともあり、声援は少なめのエリアでもあります。

15km地点まで来ると、右手に「イオンモール高崎」が見えてきます。

ショッピングモールということもあり、沿道にはたくさんの応援の方が並び、「正田醤油スタジアム群馬」横を通過したときと同じくらいの熱量で声援を送ってくれていました。


イオンモールを過ぎた15.4km地点には、太鼓による応援ポイントもありました。
まだ全体の半分以上距離が残っているタイミングですが、ここでかなり元気をもらえる、活気のある区間でした。


その先の「辻久保」交差点を左折し、再び前橋市方面へ戻っていきます。
しばらくは直進が続き、このような景色の中を淡々と進んでいきます。




途中の給食所ではゼリーをいただきました。
りんご味で、とても口直しにちょうど良かったです。



17kmを過ぎると、2車線道路のうち1車線をランナーが使い、もう1車線の両サイドを車が通行できる区間に入ります(店舗への出入りのため)。
車通り自体はそれほど多くないので危険さは感じませんでしたが、車道との距離が少しあるぶん、沿道からはやや応援しづらいエリアでもありました。

その途中では、群馬県ではお馴染みのスーパー「フレッセイ※」の前も通過します。
※店舗数:群馬県44店舗、埼玉県3店舗、栃木県3店舗



18km過ぎ、「問屋町」交差点を右折すると、細かな路地を抜けるルートに入っていきます。


このあたりは両サイドに飲食店が点在し、住宅も増えてくるためか、沿道で応援してくれる方も一気に増えました。
イオンモールを過ぎてから、やや静かな区間が続いていたので、良い気分転換になりました。


「おおぎやラーメン」を過ぎて左折すると、フルマラソンのコースとしては少し珍しい、完全な路地裏のような道に入っていきます。


20km手前では、私設エイドステーション(給食所)が設置されており、水分などが振る舞われていました。

これは大会公式のエイドではなく、近隣住民や応援の方々がボランティアのような形で、自発的に用意してくださっているエイドです。
すべて「善意」による無償の提供で、本当にありがたく感じました。
20km〜

20km地点です。
ここにはトイレと給水所が設置されていました。






路地を抜けて左折すると、「高崎前橋バイパス」へ入っていきます。

再び視界の開けた2車線の広々とした区間に出て、伸び伸びと走ることができました。


そのまま約500mほど進み、「新前橋駅西口入口」交差点を左折して細い道へ入ります。

新前橋駅の近くに21km地点があり、ここがちょうど中間点となります。

新前橋駅手前を右折すると、少し珍しいルートに入っていきます。

目の前に理研鍛造(株)(写真では「株式会社」と表記のある建物)が見えてきますが、その敷地内の道路を通過していきます。

距離としては、約200mほど敷地内を進み、そこから再び一般道へ戻ります。

理研鍛造(株)を抜けると、22km地点です。


ここにも給水所が用意されていました。


写真を見ても分かる通り、このあたりから天気の雲行きが怪しくなり、「この先コンディションが悪くなりそうだな」という予感がありました(実際その通りになりました)。

ここから約2kmほど「高崎前橋バイパス」を進みますが、先ほどまでとは一変して、上空はグレーの厚い雲に覆われ、「いつ雨が降り出してもおかしくない」ような空模様に。



道中では、東京23区には出店していない「ラーメン山岡家」の店舗も見ることができます。

24.3km地点のAudi高前付近では、前橋八木節協会による応援ポイントがありました。
どんよりとした天候で、かつ距離的にもきつくなってくるタイミングだったので、この応援は気持ちをつなぎとめるうえで本当に助けになりました。

確か25km手前あたりから大粒の雨が降り出し、一気に寒さが増しました。
ぐんまマラソンは、例年晴天で、半袖でも暑いくらいのコンディションが多い大会です。

そのため、多くのランナーは半袖ウェアでしたが、私はウインドブレーカーを着用していたので、雨によるウェアの濡れや体の冷えをある程度防ぐことができました。

26km地点は雨がかなり強く、撮影は断念しました。
それくらい、この時間帯はコンディション的に厳しい状況でした。
27km地点に差し掛かる頃には雨も止み、再び走りやすいコンディションへ戻ってくれました。


ちょうど27km付近で再び陸橋が現れます。
上越線の線路を渡るための橋で、再度アップダウンが入ってきます。



陸橋を下っていくと、30km地点までは緩やかな下り基調が続きます。
「高崎環状線」に入ると、再び片側2車線の広々とした道になり、伸びやかに走れる区間です。


その後、「高崎環状線」を左折して桜木通りに入り、「マルエドラッグ」のある交差点をさらに左折して、北方向へと進んでいきます。





30km〜


30km地点です。
このあたりから北向きに進路を取るため、はっきりと向かい風を感じるようになりました。

32km手前、「育英大学」横に給水所があります。



30kmを過ぎて体力的にきつくなるタイミングに加え、群馬ではお馴染みの強い向かい風が吹いており、「全然前に進まない」と感じる区間でした。
32〜35kmの約3kmは、ずっと向かい風が続き、しかも風を遮る建物や木がほとんどありません。
今回のレースの中でも、最もきついと感じた時間帯でした。
※晴れの日であればちょうど11〜12時台にあたるため、日差しを遮るものが一切ありません。キャップやサングラスなど、日差し対策のグッズは必須と言えるでしょう。

30kmまで走ってきて疲労が蓄積している中で、強い向かい風に加え、雨も降り出したため、視界は悪く、雨粒が目に入るほどのコンディションでした。

このあたりから歩き始めるランナーも徐々に増え、フルマラソンの“洗礼”を受けた方も多かったのではないかと思います。


35km地点で、新前橋駅前にやってきました。
駅前エリアに入ると、沿道には多くの方が立ち並び、力強い声援を送ってくれていました。


36kmを過ぎると、車道からサイクリングロード(自転車・歩行者専用道路)へ入ります。

ここは道幅が狭く、路面も多少デコボコしています。
さらに直線ではなく、カーブが多いクネクネとした道で、細かなアップダウンもあり、残り約6kmにしてなかなか手強い「試練」のような区間です。


右手には利根川の景色が広がります。


下り坂があり、その直後に続く上り坂が地味に脚へダメージを蓄積させてきます。

利根川と群馬県庁を同時に臨めるポイントもあり、ここは写真映えするスポットでした。


サイクリングロードの区間にも、給水所・救護所・トイレなど一通りの設備が揃っているので、安心して走ることができます。

サイクリングロードを抜けると、「中央大橋」を渡ります。
橋の上は2車線を丸々ランナーが使える区間で、左手には「グリーンドーム前橋」、右手には「群馬県庁」を眺めながら走ることができます。




橋を渡り終えると折り返しルートに入り、「群馬県庁」前へと向かいます。


県庁へ向かう途中は、反対車線を先行するランナーが走っており、約1kmほどすれ違う区間が続きます。
先を行くペースランナーを見つけるのにも最適な区間でした。



39.4km地点、「群馬県庁」の真下には給水所・給食所が設置されています。
ここがラストの給水ポイントです。
折り返しをして、いよいよフィニッシュ地点へ向かっていきます。


真横から見た群馬県庁です。

40km〜


40km地点です。残り約2kmとなりました。

ラストは利根川沿いのコースを走ります。

32km過ぎのときと同様、この区間も進行方向に対して向かい風が強く、残り2kmという場面でありながら、風のせいで一歩一歩がずっしりと重く感じました。
キャップが飛ばされそうになるほどの風だったので、私はつばを後ろ向きにして走りました。
それくらい、最後まで風が手強かったです。


やがて「正田醤油スタジアム群馬」のある敷島公園内に入り、42km地点を通過します。



そのままトラックへと入り、「正田醤油スタジアム群馬」の中でフィニッシュとなりました。



【13:05】フィニッシュ
結果は4時間4分56秒でした。

もともと今回は練習の一環として臨んだレースでしたが、4時間前半でフィニッシュすることができ、とても満足しています。
ぐんまマラソンへの参加は今回で2回目で、コースの全体像を把握していた分、前回よりもペース配分や体力の温存を意識して走れたと感じます。
前回は「暑さ」だけを意識したレースでしたが、今回は雨・風・寒さ・暑さと、より幅広いコンディションを経験することができました。
大変ではありましたが、その分、良い経験になったと思います。
【13:05】完走タオル受け取り


フィニッシュ地点でフィニッシュタオルを受け取り、大会は無事に終了しました。
【13:10】荷物受け取り(待ち時間なし)・着替え


朝預けた手荷物を受け取ったあと、その場で着替えを済ませました。
ゴールした時点では雨も降っていなかったので、朝と同じように芝生エリアでゆっくりと着替えることができました。
【13:45】イベント会場へ移動
最後に、イベント会場にも立ち寄りました。
会場内には飲食ブースやキッチンカーが並び、食事や軽食を購入できるエリアが充実していました。
また、今回のぐんまマラソンのテーマである「温泉」にちなんで、足湯を楽しめるブースも用意されていました。


↓ 飲食ブース


↓ 足湯ブース

↓ サブステージ



↓ キッチンカー


第35回ぐんまマラソンに出場して感じたこと
ウェーブスタート採用で、スムーズにスタートできた

ぐんまマラソンではウェーブスタートが採用されており、スタート直後の混雑を緩和する工夫がされています。
スタート時間は下記の通りでした。
- 8:55:S・A・Bブロック
- 9:00:C・D・Eブロック
私はCブロックでの出走となり、しかもCブロックの最後尾からのスタートでしたが、それでも号砲から約30秒後にはスタートラインを通過できました。
スタート地点のすぐ近くから走り出せた感覚で、とてもスムーズでした。
今回のタイムは下記の通りです。
- グロスタイム:4:04:56
- ネットタイム:4:04:26
一方で、私より前のBブロックは第一ウェーブ(8:55スタート)の最後尾ブロックだったため、グロスタイムを重視するランナーにとっては、やや不利だったかもしれません。
私は事前申告で「フルマラソン4時間完走」を目標タイムとして申告しており、その結果Cブロックに配属されました。
Cブロックの先頭にはサブ4のペースランナーが配置されていたことからも、Cブロックには4時間前後を目標とするランナーが多かったと考えられます。
今回設定されていたペースランナーは、3時間/3時間30分/4時間/4時間30分/5時間/5時間30分/5時間50分 の7パターンでした。
そのため、おおよそ下記のようなイメージでブロック分けされていたのではないかと感じました。
- 3時間:Aブロック?
- 3時間30分:Bブロック?
- 4時間:Cブロック
- 4時間30分:Dブロック?
- 5時間:Eブロック?
- 5時間30分:最後尾ブロック?
- 5時間50分:最後尾ブロック?
あくまで私の体感・推測ではありますが、目標タイムとブロック・ペースランナーの配置は、このあたりを目安に考えておくとイメージしやすいと思います。
天気が不安定で、雨が降るとかなり寒かった

事前の天気予報は「晴れ」で、当日の朝の天気予報も同じく「晴れ」でした。
しかし、朝の移動中に雨が降り出し、レース前も一面雲に覆われたままだったため、当初は予定していなかったウインドブレーカーを携帯することにしました。
太陽が出ている時間帯は半袖でも問題ありませんでしたが、雲に隠れると一気に肌寒くなり、アームカバーは必須というコンディションでした。
加えて、この日は風も強く、雨でウェアが濡れることで体が冷えるのが怖かったので、ウインドブレーカーを持っていって正解でした。
薄手のウインドブレーカーであれば携帯していても負担にならないので、次回以降のフルマラソンでも、念のため持っていこうと思います。

午後になると風が強くなり、32kmからの向かい風がキツかった
この日は朝から風速4m前後の風が吹いており、予報通り、午後には風速5mほどの強風になりました。

気象庁のデータによると、最大風速は8.7m/sと、瞬間的にはかなり強い風が吹いていたことが分かります。
多くのランナーが向かい風に苦戦したレースだったと思います。
- 天気:雨時々曇後晴
- 最高気温:18.0℃
- 平均気温:11.5℃
- 最大風速:8.7m/s
- 平均風速:3.2m/s
レース後には、低体温症のような症状が出ている方も見かけました。
雨で体が冷えたところに、冷たい風が終始打ちつけるコンディションだったため、防寒対策をしていなかったランナーには相当厳しい状況だったと思います。
毎年ぐんまマラソンに参加しているランナーにとっても、今年は例年とガラッと気温・天候が変わった印象で、想定外のコンディションだったはずです。
向かい風区間では、自力で踏ん張るよりも、できるだけ集団の中に入り、前を走るランナーの後ろにつくことで風よけにして走るのが現実的な対策だと感じました。
コース難易度は高くないので、初マラソンにもおすすめ!
高低差のグラフだけを見るとアップダウンが多い印象を受けますが、実際に走ってみると「何度もきつい坂を登る」という感覚はほとんどありませんでした。

上り坂はいくつかあるものの、距離が短く勾配もそこまできつくないため、個人的にはそれほど負担には感じませんでした。
はっきりと「上り」と認識したのは、主に次の4つです。




それ以外の区間は、完全なフラットではないものの、「上っているな」と意識する場面は少なく、比較的リズムよく走り続けることができました。
全体としては記録も狙いやすく、初マラソンにも十分おすすめできるコースだと感じます。
大規模大会ではないため、待ち時間が少なくストレスフリー

本大会の定員は5,500人。
1万人を超えるような大規模マラソンと比べると中規模の大会のため、各所での待ち時間が少なく、全体的にとてもスムーズに進行していました。
スタート前のトイレも、2〜3分並べば利用できる程度で、長蛇の列ができるようなことはありませんでした。
更衣スペースも混雑しておらず、荷物の整理や着替えも落ち着いて行うことができました。
コース上も大きな渋滞は少なく、周囲のランナーとぶつかるストレスもあまり感じません。

「人混みが苦手だけど、フルマラソンを走ってみたい」「できるだけ快適に走りたい」という方には、ちょうど良い規模感の大会だと感じました。
まとめ
今回は、『第35回ぐんまマラソン』の大会の様子を紹介しました。
2回目の出場となりましたが、コースの特徴や流れをある程度把握していたこともあり、雨・風・寒暖差といったタフなコンディションの中でも、最後まで大きく崩れることなく走り切ることができました。
最後に、総評です。
- コース難易度はそこまで高くない
- 参加人数も多すぎず、全体的に動線がスムーズ
- 沿道の応援や私設エイドも温かく、地域密着型の雰囲気が心地よい
といった点から、「記録を狙いたい人」「フルマラソンにチャレンジしたい人」のどちらにもおすすめできる大会だと感じました。
個人的には、練習レースという位置づけの中で「4時間4分56秒」という結果を出せたのは収穫で、次につながるよい手応えになりました。
サブ4までもう一歩というところなので、今回の反省を生かして、次のレースではさらなるタイム短縮を目指したいと思います。
次回以降、出場を検討されている方は参考にしてみてください。
本日は以上です。
【要チェック】フルマラソン完走ロードマップ

フルマラソン出場までの流れをまとめました。
初めてフルマラソン出場する方を対象に、下記の内容が分かります。
マラソン大会の選び方
購入すべきランニンググッズ
完走するためのトレーニング方法
レース前日や当日の過ごし方
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