【実費レビュー】アミノサウルスジェルの効果は?味や飲むタイミング解説
アミノサウルスジェルの効果は?
そんな疑問にお答えします。
『アミノサウルスジェル(以下、本製品)』は、手軽にエネルギー摂取ができるジェルタイプの補給食です。
特徴は、フルマラソン(長距離)を走り切るために欠かせない成分を配合している点です。
筋肉の構成成分である「BCAA」や足つり効果が期待できる「マグネシウム」など、本製品を摂取するだけで必要な成分を摂取できるほど、完成されています。
味は、全部で2種類。
- マンゴー風味
- レモン風味
価格は378円(税込)と、他の補給食と同じくらいの価格設定となります。
公式オンラインショップやAmazon、楽天(下記リンク)などで購入可能です。
アミノサウルスジェルの基本情報
アミノサウルスジェルは、市民ランナーでマラソン自己ベスト 2時間25分43秒のタイムを持つSAURUS JAPAN(株)の創業者 嵜本 晃次氏が販売する補給食(エネルギージェル)です。
主に、レース中に摂取することで、効果を発揮することができます。
味
味は、全部で2種類。
- マンゴー風味
- レモン風味
味により成分が異なるため、摂取する目的に合わせて選択できます。
栄養成分
本製品は”味”によって、入っている「成分」が異なります。
以下が、「マンゴー風味」の場合の栄養成分です。
・エネルギー:119kcal
・たんぱく質:5.7g
・脂質:0g
・炭水化物:24.9g
・食塩相当量:0.6g
・クエン酸:2,700mg
・アルギニン:2,000mg
・シトルリン:1,000mg
・マグネシウム:50mg
・カフェイン:75mg
※マンゴー風味の場合
続いて、「レモン風味」の場合の栄養成分です。
・エネルギー:122kcal
・たんぱく質:5.9g
・脂質:0g
・炭水化物:25.4g
・食塩相当量:0.6g
・クエン酸:2,700mg
・アルギニン:2,000mg
・シトルリン:1,000mg
・BCAA:500mg
・マグネシウム:50mg
※レモン風味の場合
ご覧のように、エネルギーやたんぱく質など、わずかではありますが、量に差があります。
また、「マンゴー風味」にはカフェイン、「レモン風味 」にはBCAAが配合されています。
カフェインには覚醒作用があり、集中力を再度高め、一時的に疲労を軽減する効果があります。
BCAAは筋肉の分解を抑える効果があり、筋肉が損傷することによるパフォーマンスの低下を防ぐことができます。
「マンゴー風味」「レモン風味」ともに、長距離に欠かせない成分を配合しています。
価格
1袋、税込み378円です。
1袋あたりの補給食の相場が200〜300円なので、お求めやすい価格設定になっています。
アミノサウルスジェルの特徴
続いて、アミノサウルスジェルの特徴です。
- バナナ約1.3本分のエネルギーが摂取できる
- 乳酸をエネルギーに変換するクエン酸配合
- パフォーマンス向上効果のあるアルギニンとシトルリン配合
- 足つり対策に効果があるマグネシウム配合
- 筋肉を構成するBCAA配合
- 疲労軽減効果のあるカフェイン配合
- 携帯しやすい小型パウチ
【特徴①】バナナ約1.3本分のエネルギーが摂取できる
1袋あたり、119〜122kcal※のエネルギーが摂取できます。
※マンゴー風味: 119kcal、レモン風味: 122kcal
これは、バナナ約1.3本分※のエネルギー量に匹敵するほどの量を、本製品で補えます。
※バナナ1本あたり86kcalで計算:日本食品標準成分表
「ランニング中にバナナ1本を食べる」と思うと、かなりのエネルギーを手軽に摂取できることが分かりますね。
【特徴②】乳酸をエネルギーに変換するクエン酸配合
「マンゴー風味」「レモン風味」ともに、クエン酸を2,700mg配合しています。
クエン酸は、「クエン酸回路」と呼ばれる回路の起点となる栄養素です。
体内に溜まった乳酸をエネルギーに変換するのがクエン酸回路の役割で、クエン酸が不足すると、この回路がうまく起動せず、エネルギーが生成されません。
特に、フルマラソンのように長時間の走行時は大量のエネルギーが必要になるため、クエン酸が手軽に摂取できる優れものです。
【特徴③】パフォーマンス向上効果のあるアルギニンとシトルリン配合
「マンゴー風味」「レモン風味」ともに、アルギニンを2,000mg、シトルリンを1,000mg配合しています。
まず、アルギニンには”アンモニア”の増加を抑える効果があります。
”アンモニア”は疲労物質の一つで、運動をすると、”アンモニア”が増加すると言われています。
疲労物質である”アンモニア”の増加を抑えることができるため、結果的に疲労感軽減が期待できます。
一方、シトルリンには運動パフォーマンスを向上させる効果があります。
体内のシトルリンが増加すると、血流量が増加します。
また、運動によって生じる”乳酸”や”アンモニア”などの疲労物質をエネルギーに変換する働きもあります。
これらの成分の効果により、運動パフォーマンス向上効果が期待できます。
【特徴④】足つり対策に効果があるマグネシウム配合
レース後半に起こりやすい「足つり」や「足のけいれん」対策ができるマグネシウムを50mg配合しています。
足がつる原因は、下記のことが挙げられます。
- 長時間走行することによる筋肉疲労
- 発汗による水分不足
- 発汗によるミネラル不足
- 寒さによる身体の冷え
マグネシウムはミネラルの1種で、神経や筋肉に伝達する栄養成分です。
汗をかくことで体内のミネラル(マグネシウム、ナトリウム、カリウムなど)が不足すると、筋肉に伝達ができず、足がつりやすくなります。
(レース中の)水分補給は給水所で適宜行なっているので問題ありませんが、マグネシウムは補給食から摂るしかありません。
そのため、水分補給と同時に、疲労が溜まる前からマグネシウム(本製品)を摂取することで、未然に「足つり」を防ぐことができます。
【特徴⑤】筋肉を構成するBCAA配合
「レモン風味」にのみ、筋肉を構成するBCAAを500mg配合しています。
BCAAとは、9種類ある必須アミノ酸の中の「バリン」「ロイシン」「イソロシン」の総称です。
下記が、BCAAを摂るメリットです。
- 運動持続能力を高めてくれる
- 疲労感の原因となる「乳酸」の生成を抑える
- 筋肉の損傷を防ぎ、走りに影響を出さない
BCAAは「運動中」に効果を発揮し、筋肉内でたんぱく質の分解を防ぎ、同時に、(たんぱく質の)合成を促す役割があります。
筋肉内でたんぱく質の分解が進むと筋肉が損傷し、より疲労を感じやすくなったり、パフォーマンスの低下の要因となります。
また、疲労感の原因となる”乳酸の生成”を抑える効果があるため、ランニング前後に摂取すべき栄養素のひとつです。
【特徴⑥】疲労軽減効果のあるカフェイン配合
「マンゴー風味」にのみ、カフェインを75mg配合しています。
カフェインには覚醒作用があり、集中力を再度高め、一時的に疲労を軽減する効果があります。
そのため、「疲れが出やすい」「集中力がきれやすい」25〜30km地点で「マンゴー風味」を摂取することで、疲労が緩和され、もうひと踏ん張りできます。
特に、記録更新を目指している方は、足が止まりだすレース後半に(「マンゴー風味」を)摂取しましょう。
関連記事:【ランナー必見】フルマラソンでカフェインを摂取する目的|摂取方法やタイミングを解説
【特徴⑦】携帯しやすい小型パウチ
ポケットの中にラクラク入る、携帯しやすい小型パウチです。
レース時、2〜3個(ハーフパンツの)ポケットに入れていても大丈夫なほど、コンパクトで、かさばりません。
ウエストポーチやバックパックを携帯しなくても持ち運びしやすいため、手ぶらで走りたい方におすすめです。
アミノサウルスジェルを摂取してみた感想
今回、2023年10月29日開催『第8回水戸黄門漫遊マラソン』当日に「マンゴー風味」と「レモン風味」の両方、摂取しました。
商品名(アミノサウルスジェル)にもある通り、ジェルタイプと言うことで、ゼリーとは違い、水分量が少なく、一般的には、ドロッとした感じの”飲みごたえ”です。
水なしで摂取してみましたが、そこまでドロッとさはなく、走行中、喉につっかえることなく摂取できました。
また、味もそこまで濃くはなく、口の中に「マンゴー」や「レモン」味が残りにくいのも良かったです。
初めてエネルギージェルを摂取する方でも飲みやすい仕上がりに、個人的には今後もレースで使用しようと思ったほど良いジェルでした。
開封はパッケージ上部を水平に切り取る
パッケージ上部のつまみ部分を水平に切り取ることで、開封できます。
つまみ部分が出っ張っているので、走りながらでも開封しやすかったです。
開封後は、パッケージに口をつけ、押し出しながら飲む形となります。
ウイルス等が気になる方は、レース前にパッケージ上部をアルコール除菌シートで拭いておくと良いでしょう。
飲むタイミングは?
公式サイトでは、「運動中(トレーニング・レース)」の摂取が推奨されています。
タイミングは、1時間に1回の摂取が良いでしょう。
というのも、補給食は摂取してからエネルギーに変換されるまで30分程度かかるため、短時間で大量に摂取しても効果は実感できません。
また、ジェルは胃への負担が大きく、大量に摂取すると、”胃痛”や”むかつき”、”吐き気”を引き起こしやすくなるため、1時間に1度の摂取をおすすめしています。
摂取例
仮に、サブ4目標(4時間以内完走)※であれば、11km地点(1時間経過時)、21km地点(2時間経過時)、32km地点(3時間経過時)と1時間間隔で摂取すると良いでしょう。
※他の目標タイムの摂取タイミングはこちらをご覧ください。
個人的に「レモン風味」をレース前半に、「マンゴー風味」をレース後半に摂取するのが良いと思いました。
11km地点: レモン風味(カフェインなし)
21km地点: レモン風味(カフェインなし)
32km地点: マンゴー風味(カフェインあり)
レース前半はBCAA配合の「レモン風味」で筋肉の分解を抑えつつ、もうひと踏ん張りしたい30km地点でカフェイン入りの「マンゴー風味」を摂取し、ブーストをかけると良いでしょう。
まとめ・評価
最後に個人的な評価です。☆5つ満点で評価しました。
味(飲みやすさ) | (4.5 / 5.0) |
効果(マラソン向きか) | (4.5 / 5.0) |
価格(入手しやすさ) | (4.0 / 5.0) |
携帯しやすさ | (4.5 / 5.0) |
総合評価 | (4.0 / 5.0) |
個人的に、飲みやすさ、効果(成分)、携帯しやすさは高評価です。
価格は378円と、1回のレースで3〜4個消費するとなると1,100〜1,500円かかることから、この評価となります。
最後に、エネルギージェルは「ガス欠」を防ぐためにエネルギーを補給することを目的としたアイテムです。
各ブランドが販売しているエネルギージェルの中から、エネルギー量を100g換算した場合の比較をしてみました。
- エネもち(362 kcal)
- Mag-onエナジージェル(292 kcal)
- WINZONE エナジージェル(287 kcal)
- チャレンジャー・パワーリキッド(282 kcal)
- スポーツようかん(282 kcal)
- アミノサウルスジェル(264〜271 kcal)
- KODAエナジージェル(260 kcal)
- メダリスト エナジージェル(233〜237 kcal)
- アスリチューン・ポケットエナジー(223 kcal)
比較すると、中間に位置し、ある程度のエネルギーが補給できることが分かります。
ぜひ、レースに出場される際の参考にしていただければと思います。
以上、アミノサウルスジェルのレビューでした。
関連記事:フルマラソンにおすすめの補給食15選【サブ3.5、サブ4、サブ5向け】
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