【実費レビュー】ガーミン ForeAthlete 55の性能とは?初心者向けGPS搭載ランニングウォッチ
ForeAthlete 55ってどんなランニングウォッチなの?
そんな疑問にお答えします。
「ForeAthlete 55」の購入を検討している方必見です。
この記事では、GARMIN(以下、ガーミン)が販売する「ForeAthlete 55(以下、本製品)」について紹介します。
本製品を”ひと言”で伝えると、ランニング初心者におすすめのランニングウォッチです。
GPS機能搭載モデルなので、距離やペースの計測はもちろん、「心拍測定」や「トレーニングプランの提示」、「レースタイムの予想」など、基本的な機能は搭載されているモデルとなっています。
本製品の主な機能は以下の通りです。
- GPS(衛星測位システム)搭載
- 光学式心拍計
- Vo2Maxの算出
- おすすめワークアウト
- リカバリーアドバイザー
- レース予想タイム
- マルチスポーツ
- ストレスレベル
- BODY BATTERY
トレーニングはもちろん、ハーフマラソンやフルマラソンの大会出場に必要な機能は揃っています。
ランニング歴5年と、中堅の域まできていますが、特に、不満もなく使用できています。
最後に、他のモデルとの比較もしているので、迷っている方は参考にしてみてください。
GARMIN(ガーミン)とは
1989年にアメリカで創業され、航空、船舶、自動車、ランニングなど幅広い分野でのGPSを用いたデバイスを開発・販売している、GPSに特化した会社です。
ランニングに特化した”ForeAthlete”シリーズを2004年に発売して以来、多くのランナーに絶大な支持を得ています。
また、2020年にスポーツ・健康・フィットネス分野の生理学分析を行うFirstbeat(ファーストビート)を買収。
(Firstbeatで)20年間蓄積した10万人を超える心拍データからデータベースを開発し、睡眠やストレス、消費カロリーなどの分析データをもとに、ランナーへ最適なサポートができる機能を搭載したウォッチを開発できるようになりました。
2022年、”ForeAthlete”は”Forerunner”へと名前を変え、さらにランナーにとって使い勝手の良いウォッチを開発・販売しています。
ForeAthlete 55 概要
本製品は2021年6月17日に発売されたGPS機能搭載のランニングウォッチです。
ガーミンは様々な種類のウォッチを販売していますが、下記が、本製品の立ち位置※です。
※2023年4月時点
- 【初心者】エントリーランナー向け
- ・ForeAthlete 55
- 【中級者】チャレンジランナー向け
- ・Forerunner 255 シリーズ
・Forerunner 265 シリーズ - 【上級者】シリアスランナー向け
- ・Forerunner 955 シリーズ
・Forerunner 965 シリーズ
本製品の立ち位置は、ダイエットや健康維持のためにウォーキングやジョギングを始め、ゆくゆくはマラソン大会にチャレンジしたい方向けのモデルとなっています。
といっても、ハーフマラソン、フルマラソンでも十分使用できるため、普段からランニングをされている方の中でも一番重要なのは”価格”で、「必要最低限の機能が搭載されていれば良い」と言う方にとっては最適なモデルと言えるでしょう。
重量 | 37g |
タッチパネル | – |
防水性能 | 5ATM |
稼働時間 (スマートウォッチ) | 14日間 |
稼働時間 (GPSモード) | 20時間 |
衛星測位システム | GPS みちびき GLONASS Gallileo |
心拍ゾーン | 〇 |
Garmin Pay / Suica | – |
VO2Max・レース予想タイム | 〇 |
トライアスロン | – |
特徴 | 【初心者】ファンランナー向け |
価格(税込) | ¥32,000 |
発売日 | 2021年6月 |
公式HP | 詳細を見る |
ForeAthlete 55 外観
本体
本製品は「ブラック」「アクア」「ホワイト」「グレー」の4色展開ですが、今回は「ホワイト」での紹介です。
中には、本体(ForeAthlete 55)、マニュアル、充電ケーブルが付属されています。
- 本体(ForeAthlete 55)
- マニュアル
- 充電ケーブル
側面には、操作のためのボタン(左:3個、右:2個)が配置されています。
裏面には、光学式心拍計、充電端子が搭載されています。
充電ケーブルです。
充電端子にケーブルを繋げば充電できます。
ランニング時の画面
データを一目で確認できる、見やすい画面です。
ランニング時の計測の流れは下記の通りです。
ランニング開始前にGPSの補足を開始※します。
※自動で補足するため、特に操作は不要です
補足が完了※すると、緑色のゲージに変わります。
※補足中(赤色)の状態でランニングを開始すると、正しく距離やペースが計測できません。
場所にもよりますが、10秒ほどで補足完了します。
あとは、自由に走るだけです。
走行中は「距離」「タイム」「ペース」などのデータがリアルタイムに表示され、瞬時に確認することができます。
”信号待ち”や”お店に寄った”際など計測を一時中断させたいときは、右上のボタンを押すと、計測が止まります。
再び、計測を開始したいときは、右上のボタンを押すと、計測が再開します。
このように、非常に簡単な操作性なので、初めてランニングウォッチを使う方でも、安心して使用可能です。
ForeAthlete 55 特徴・機能
続いて、本製品の主な特徴・機能※を見ていきます。
※よく使う機能のみ紹介
- GPS(衛星測位システム)搭載
- 光学式心拍計
- Vo2Maxの算出
- おすすめワークアウト(Lite)
- リカバリーアドバイザー
- レース予想タイム
- マルチスポーツ
- ストレスレベル
- BODY BATTERY
GPS(衛星測位システム)搭載
走っている場所を追跡し、距離、ペースなどの正確な統計データを得ることができます。
GPSメーカーということもあり、多くの衛星測位システムを搭載。
アメリカのGPSをはじめ、ロシアのGLONASS、ヨーロッパのGalileo、そして日本のみちびき(QZSS)を用い、位置情報を取得します。
- GPS(アメリカ)
- GLONASS(ロシア)
- Galileo(ヨーロッパ)
- みちびき(日本)
また、本製品は「GPS」単体だけでなく、「GPS + GLONASS」や「GPS + Galileo」といったように、複数の衛星測位システムを用いて位置情報を取得するため、より精度の高い、正確な統計データを得ることができます。
光学式心拍計
光学式心拍計内蔵により、24時間を通じて心拍数の変動をモニタリング。
心拍数は運動強度の指標として利用することができ、速いペースで走ったり、上り坂を上がったりと負荷が高いほど心拍数の数値が増加し、逆に、ゆっくり走った際は心拍数の数値は減少します。
ガーミンでは、あなたのトレーニング強度を5段階(1が最小、5が最大)に区分けした心拍ゾーンで表示してくれるため、日々のトレーニングの強度を確認できます。
心拍ゾーン | 最大心拍数の% | 心拍数値(bpm) | 状態 | 強度・効果 |
1 | 50〜60% | 104〜114 | 息を切らさずに会話できる | 基礎体力作り |
2 | 60〜70% | 114〜133 | ・心地よいペース ・やや会話がキツイ | 脂肪燃焼効果の向上 |
3 | 70〜80% | 133〜152 | ・ややキツイ強度 ・マラソンペース | 持久力の向上 |
4 | 80〜90% | 152〜171 | かなりキツイ強度で息が上がる | スピード能力の向上 |
5 | 90〜100% | 171〜190 | ほぼ全力で呼吸に余裕がない | 最大酸素摂取量の向上 |
例えば、ほとんど運動していない人が「他人と会話できる」くらいのペース(ゾーン1)で走り、平均心拍数が140bpmだったとします。
この場合、目安(ゾーン1の一般的な心拍数値:104〜114)より高い心拍数値(140)を叩き出しているので、単純に、基礎体力が身についていないことで、遅いペースだが心拍数が上昇してしまったことが分かります。
このように、走行中の心拍数を見ることで、現状の(あなたの)走力を知ることができます。
また、安静時に高い心拍数が続いたときにアラートでお知らせしてくれる機能も備わっています。
Vo2Maxの算出
Vo2maxとは、1分間に体重1kgあたりに、体内に取り込むことができる酸素の量のことです。
Vo2maxが低ければパフォーマンスレベルが低く、高ければ高いほどパフォーマンスレベルが高い、要は「長時間走るだけの能力がある」という指標になります。
下記が、年齢別(男性)Vo2Maxの目安です。
目安 / 年齢別 | 20〜29歳 | 30〜39歳 | 40〜49歳 | 50〜59歳 | 60〜69歳 |
極めて優秀 (上位5%) | 55.4 | 54 | 52.5 | 48.9 | 45.7 |
かなり高い (上位5〜20%) | 51.1 | 48.3 | 46.4 | 43.4 | 39.5 |
高い (上位21〜40%) | 45.4 | 44 | 42.4 | 39.2 | 35.5 |
標準 (上位41〜60%) | 41.7 | 40.5 | 38.5 | 35.6 | 32.3 |
低い (60%未満) | < 41.7 | < 40.5 | < 38.5 | < 35.6 | < 32.3 |
仮に、28歳でVo2maxが「54」と表示されれば、かなり高いパフォーマンスレベルを維持できていることが分かります。
ランニング・マラソンにおいて、「酸素」はエネルギーを生成する上で欠かせないものなので、より多くの酸素を取り込む力を確認できる優れたツールです。
おすすめワークアウト(Lite)
過去のトレーニング履歴やフィットネスレベル、リカバリータイムなどのステータスを基に、最適なトレーニングを提案する機能です。
現在の疲労度も考慮してトレーニングを提示してくれるので、その日の体調に合わせたランニングが可能です。
Lite(体験版)なので、1日のトレーニングのみ確認できます。
上位モデル「FORERUNNER 255」では、1週間分のトレーニングが確認できるようになります。
リカバリーアドバイザー
トレーニングを行った後、次のトレーニングまで必要な休憩時間を教えてくれる機能です。
オーバートレーニング※を防ぐことができ、ケガや疲労の蓄積を抑えることができます。
※疲労が十分に回復しない状態でトレーニングすること
レース予想タイム
自身のフィットネスレベルと過去のトレーニング履歴を基に、レースの予想タイムを表示する機能です。
(予想タイムが縮まることで、)日々のトレーニングの成果が目に見えて分かるため、モチベーションアップに繋がります。
また、マラソン大会に一度も出場したことない方の”参考値”にもなるため、ここに表示されたタイムを目標にするのも一つです。
マルチスポーツアプリ
トラックランやプールスイム、ピラティス、ヨガなど、様々なスポーツに対応。
- ランニング
- トレッドミル
- トラックラン
- バイク
- ウォーク
- カーディオ
- 屋内トラック
- バーチャル
- 屋内バイク
- 屋内ウォーク
- プールスイム
- ヨガ
- Xトレーナー
- HIT
- ステッパー
- ピラティス
- ブレスワーク
ランニング以外にも、様々なスポーツの計測ができるため、気分転換に最適です。
稼働時間
一度の充電(100%まで)で、スマートウォッチモード※1では約14日間、GPSモード※2では約20時間稼働します。
※1 スマートウォッチモード・・・GPSを起動していないとき
※2 GPSモード・・・GPSを起動し続けているとき
- スマートウォッチモード:約14日間
- GPSモード:約20時間
フルマラソンの制限時間は、5〜7時間の大会がほとんどです。
そのため、フルマラソンで使用するには、十分すぎるほどのバッテリーが備わっています。
防水性能
防水等級は「5 ATM」です。
これは、水深50mに相当する圧力に対応することを意味します。
主に、下記の状態で使用する分には、壊れません。
- 水しぶき
- 雨または雪
- シャワー
- スイミング
- 水中への飛び込み
- シュノーケリング
なので、雨の日でも壊れませんので、シャワーランやマラソン大会当日が雨の日でも使用可能です。
ただ、「トライアスロン」「高速でのウォータースポーツ」「スキューバダイビング」は非対応なため、注意しましょう。
ストレスレベル
日々のストレスレベル※を計測できます。
※数値が100に近いほど、ストレスレベルが高いことを示す
ストレスが高いときには、リラックスリマインダーで心身のリラックスに最適なブレスワークを促します。
BODY BATTERY
心拍変動、ストレスレベル、睡眠、そして毎日の活動レベルなどを分析し、身体的エネルギーの残量を測定する機能です。
数値は5〜100 で表示され、そのスコアが大きいほど、その日の活動や運動に費やすことのできるエネルギーが十分にあることを意味します。
反対にスコアが低いほど、体力を温存して休息をとる必要性を示します。
使用してみて感じたこと
【感想①】GPS補足が早く、待機時間なく走れる
以前は、本製品の1つ前のモデル「ForeAthlete 45」を使用していましたが、「ForeAthlete 45」に比べ、GPS補足時間が早くなりました。
晴れている日は問題ありませんが、曇りの日は補足完了まで1分以上待つことがありましたが、本製品は(曇りでも)10秒ほどで補足完了します。
単純に(ForeAthlete 45の)寿命なだけかもしれませんが、補足時間が短縮されたことで、すぐに走行開始できるのは嬉しいポイントです。
【感想②】軽いので走りやすい
重量は37gと、最も軽量なモデルです。
フルマラソンとなれば、数時間装着し続けるため、「腕振りに影響を与えない」軽さには驚きです。
また、現在の身体の状態をチェックするには、24時間心拍数を計測し続ける必要があります。
そのため、普段から違和感なく着用し続けられる”軽さ”なのは良い点です。
【感想③】現在の疲労度にあったトレーニングメニューを提示してくれるで、疲れが溜まりにくい
「おすすめワークアウト」機能により、その日にあったトレーニングメニューを提示してくれるため、自分自身を追い込みすぎず、適切なトレーニングができます。
一人ひとり、心肺機能や筋力、体力等が異なるため、雑誌等で紹介されていたメニューを完璧にこなそうとしても、全員ができるわけではありません。
そのため、基礎体力が低い人が完璧にこなそうとしたあまり、ケガをしたり、体調を崩したりすることが出てきます。
せっかく、ランニングをしようと意気込んでも、ケガをしてしまっては意味がありません。
特に、初心者の方、かつ周りにランニング仲間やコーチがいない場合、何をすれば良いか分からないでしょうから、トレーニングメニューを提示してくれるこの機能には、重宝するでしょう。
【感想④】マラソン大会での目標タイムが決めやすい
「レース予想タイム」機能のおかげで、目標タイムが決めやすいです。
何度も大会に出場している方は目標タイムが明白ですが、最近、ランニングを始めた方の場合、自分の実力も分からないため、目標タイムも当然分かりません。
そんな方は、本製品を使い続けることで、トレーニング履歴が溜まっていくため、レースの予想タイムが算出され、目標を立てやすいです。
関連記事:フルマラソンサブ3.5達成のペース・練習メニューは?月間走行距離はどれくらい?
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【感想⑤】自分好みのトレーニングメニューが作成可能
専用アプリ「Garmin Connect」を使うことで、自分好みのトレーニングメニューが作成可能です。
例えば、デフォルトで「インターバル 400m×5本(休息90秒)」というメニューが入っていますが、距離を400m → 1kmに変え、休息を90秒 → 120秒に変え、「インターバル 1km×5本(休息120秒)」というメニューを作成することができます。
他にも、ファルトレクや変化走など、様々なトレーニングメニューが作成できるため、トレーニングの幅が広がり、よりランニングを楽しめるでしょう。
関連記事:ガーミンでインターバル設定方法!14枚の画像を使って解説
【感想⑥】専用アプリとの連動で、日々のデータを確認できる
ウォッチ本体でもデータは確認できますが、「Garmin Connect」を使うことで、より詳細な日々のデータが確認できます。
「走行距離」、「ペース」、「最高速度」、「心拍数」など、様々なデータがアプリ上で管理可能です。
また、所有するランニングシューズを登録でき、ランニング時の走行データと紐付けることで走行距離を自動で集計してくれます。
各ランニングシューズの累計走行距離が一覧で分かるため、シューズの寿命※が近づいたら、「そろそろ新しいシューズに交換しようかな」と交換時期の目安が分かります。
※目安:レーシングシューズ200〜300km、トレーニングシューズ500〜800km
他にも、日々の睡眠についても分析してくれます。
FORERUNNER 255との比較【迷っている方必見】
初めのうちは、時間やペースを気にせず、自由気ままにランニングをすると思います。
ですが、近い将来、フルマラソン完走を経験し、さらにレベルアップしたいと考えるようになった場合、本製品の機能では”もの足りない”と感じる可能性もあるでしょう。
そこで、上位モデルである「FORERUNNER 255」と比較し、『本製品の機能で十分なのか』、はたまた『欲しい機能があるから、上位モデル(FORERUNNER 255)にするのか』検討してみてください。
「FORERUNNER 255」の立ち位置は、フルマラソン完走を目指しトレーニングする、より高みを目指すランナー向けのモデルとなっています。
- ForeAthlete 55から、乗り換えを検討している方
- 何度もフルマラソン完走はしているが、ランニングウォッチを持っていない方
- まだ、ランニングを始めたばかりだが、今後、何度もフルマラソンに挑戦する気持ちがある方
「ForeAthlete 55」は5km、10km、ハーフマラソン、フルマラソンと、段階的にマラソン大会に挑戦したい気持ちがある方に最適なモデルです。
一方、「FORERUNNER 255」は現時点で、フルマラソンに挑戦する気持ちがある方に最適なモデルと言えます。
そこで、ここでは、「FORERUNNER 255」にはあり、「ForeAthlete 55(本製品)」にはない機能のみ記載※します。
※ランニング機能のみ(スイム、バイク等は除く)
そのため、一つでも欲しい機能があった方は、上位モデルである「FORERUNNER 255」の購入をおすすめします。
商品名 | FORERUNNER 255 Music | ForeAthlete 55 |
---|---|---|
価格 (税込) | ¥52,800 | ¥32,000 |
重量 (g) | 49 | 37 |
ディスプレイサイズ (mm) | 直径 33 | 直径 26.3 |
レンズ素材 | Corning Gorilla Glass 3 | 化学強化ガラス |
稼働時間(GPS + 光学式心拍計) | 約30時間 | 約20時間 |
マルチGNSSモード | ● | – |
睡眠モニタリング | ● | – |
HRVステータス | ● | – |
血中酸素トラッキング | ● | – |
GarminPay / Suica | ● | – |
トレーニングステータス | ● | – |
トレーニング負荷 | ● | – |
トライアスロン | ● | – |
公式サイト | 詳細を見る | 詳細を見る |
ディスプレイデザイン
ディスプレイのデザインに違いがあります。
「ForeAthlete 55」は時刻が上下に配置されているのに対し、「FORERUNNER 255」は横に並ぶように配置されています。
完全に好みではありますが、個人的には「FORERUNNER 255」のデザインのほうが好きです。
ランニング時以外にも、私服やスーツにも合うため、24時間着用したい方に最適です。
HRVステータス
睡眠中に光学式心拍計で心拍を測定・分析して、心拍変動(HRV)を表示する機能です。
HRVステータスはフィンランドに本社を構えるファーストビートアナリティクス社が提供するサービスです。
20年間蓄積した10万を超える膨大な計測データを持っており、心拍数のリズムだけで、ストレス値など多くの健康情報を提供することができます。
2020年6月30日にガーミンが買収したことで、ガーミンはこれらのデータを活用し、より多くの情報を提供できるようになりました。
HRVステータスを利用することで、下記のデータが確認できます。
- ストレスと回復
- 1日のうちどれだけのストレスを感じているのか、身体がそれらのストレスをどのくらい回復できているかをリアルタイムに確認
- ボディバッテリー
- 現在の体力に合わせて、適切なトレーニングメニューの提案、休息のタイミングをアドバイスする
- 睡眠の質の評価
- 睡眠時間だけでなく、睡眠の質をデータ学習させ、「どのくらい回復できているか」という点から睡眠を評価する
HRVステータスは睡眠中にデバイスを装着することで測定できます。
75ms、80msなど数値で表示され、数値が高いほどトレーニングとリカバリーのバランスが良く、心臓血管の健康状態が優れていて、ストレスからの回復力があるなど、健康状態が良い兆候であることを示します。
一方、数値が低いと、疲労や十分な回復の必要性、高いストレスなどの兆候を示します。
多数のスポーツアプリ搭載(トライアスロン対応)
30以上の内蔵アクティビティに加えて、新たに、トライアスロンが登場しています。
トライアスロンのレースやトレーニング時では、ボタンを1回押すだけで次のアクティビティ(スイム・バイク・ラン)に移行できる機能が搭載されています。
レースウィジェット
出場するマラソン大会を指定すると、コースの詳細、天気、パフォーマンスに基づいてトレーニングのヒントや完走時間の予測を行い、次のレースの準備ができます。
初マラソンの方はすべてが初めての体験のため、様々な情報を提供してくれる、この機能は良いサポートをしてくれるでしょう。
おすすめワークアウト
1週間分のおすすめトレーニングを確認できます。
トレーニングメニューの提示は、毎日のトレーニング状況に応じて調整されます。
また、「レースウィジェット」を登録すると、そのレースに向けてトレーニングメニューが確認できるので、一人でトレーニングされている方には便利な機能です。
短期的負荷
最近のトレーニングの強度を、あなたのフィットネスとトレーニング履歴に最適な範囲と比較します。
コース
Garmin Connectアプリで既存のコース検索したり自分でコースを作成し、ウォッチに読み込むことができます。
光学式心拍計
第4世代にパワーアップした光学式心拍計は4つのセンサーから6つのセンサーにアップグレード。
センサーが増えたことで精度が高くなり、より正確な心拍数の変動を測定できるようになりました。
ウォッチ内では現在の心拍数はもちろん、過去4時間の心拍数、過去7日間の平均安静時心拍数が確認できます。
先進の睡眠モニタリング
睡眠のステージはもちろん、心拍数やストレス、血中酸素レベルや呼吸をトラッキングすることができます。
睡眠の質をスコアで確認し、改善のためのアドバイスを受け取ることもできます。
血中酸素トラッキング
血液中に取り込まれた酸素のレベルを手首で測定することができます。
疲労と回復のパラメータにもなり、パフォーマンスやフィットネスレベルの向上、ウェルネスライフをサポートします。
ヘルススナップショット
2分間のセッションを記録して、心拍数や心拍変動、呼吸数、ストレス、血中酸素レベルなどの主な統計データを記録することができます。
互換性のあるスマートフォンのGarmin Connect アプリで、各記録の詳細データの確認が可能です。
GNSSマルチバンドに対応
「ForeAthlete 55」同様、衛星システム「GPS」「GLONASS」「Galileo」「みちびき」を搭載しており、正確な距離・ペースが計測できます。
新たに、「Forerunner 255」モデルより、(上記の)各衛星から複数の信号を追跡できる「マルチバンドGNSS測位」を搭載。
複数の周波数帯を受信できるため、遮へい物の多いビルや山間部(森林)での測位精度・速度が向上しています。
また、「SatIQ™(衛星自動選択モード)」も搭載。
こちらは環境に基づいて、最適な「衛星モード」に自動で切り替えてくれるので、毎回ランニングするエリアごとにGPSの切り替えが面倒な方に便利な機能です。
ウォッチに音楽を保存
Spotify、Amazon Music、LINE MUSICなどの音楽配信サービス※からプレイリスト同期し、最大500曲をウォッチに保存できます
※各ストリーミングサービスのサブスクリプション契約が必須
Bluetoothイヤホンを使って、スマートフォンなしで音楽が楽しめます。
Garmin Pay/Suica タッチ決済
「Garmin Pay」、「Suica」に対応。
非接触型決済ソリューションを利用することで、買い物や電車での移動もスムーズです。
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まとめ
今回は、GARMIN(以下、ガーミン)が販売する「ForeAthlete 55」について紹介しました。
改めて、本製品はランニング初心者におすすめのランニングウォッチです。
上記で上位モデル「Forerunner 255」と比較しましたが、欲しい機能が一つもなければ、本製品を選択すればOKです。
欲しい機能が一つでもあれば「Forerunner 255」をおすすめしますが、20,800円も高い(Forerunner 255:52,800円、ForeAthlete 55:32,000円)ため、お財布と相談して決断しましょう。
ですが、本製品も日々のトレーニングやフルマラソンなどの大会で使用する際に、必要な機能は揃っています。
そのため、購入しても、後悔はないでしょう。
ぜひ、参考にしてみてください。
本日は以上です。
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【要チェック】フルマラソン完走ロードマップ
フルマラソン出場までの流れをまとめました。
初めてフルマラソン出場する方を対象に、下記の内容が分かります。
マラソン大会の選び方
購入すべきランニンググッズ
完走するためのトレーニング方法
レース前日や当日の過ごし方
▼詳しくはこちら
【完全版】初心者がフルマラソン完走するためのロードマップ