フルマラソン当日の朝食のポイント!おすすめの食事メニューや補給の流れは?
フルマラソン当日の朝は何食べればいいの?
そんな疑問にお答えします。
大会にエントリーしてから、辛く、長いトレーニング期間も終え、いよいよレース当日です。
レーススタートまでにやるべき最後の準備が、今回紹介する「当日の朝食」となります。
3日前からカーボローディングを行い、この日のために糖質をしっかり身体に溜め込んでいますが、レース当日も糖質を補給します。
そこで、今回はフルマラソン当日の朝食のポイントを解説します。
フルマラソン完走するための最後の調整となるので、最高のコンディションでスタートラインに立てるようしっかり準備しましょう。
フルマラソン前日の食事のポイント解説は、下記をご覧ください。
関連記事:フルマラソン前日の食事のポイント解説!コンビニでおすすめメニューは?
フルマラソン当日の食事のポイント
まずはじめに、フルマラソン当日の食事のポイントを解説します。
[ポイント①]糖質中心の食事
3日前からカーボローディングで糖質を身体に溜め込んでいますが、レース当日も糖質中心の食事を心がけましょう。
フルマラソン完走した際には、約2,500kcalのエネルギーを消費すると言われており、2,500kcalとは(成人の)1日に必要なエネルギー量に匹敵します。
このエネルギー量(2,500kcal)を、フルマラソン時は3〜7時間ですべて消費してしまうため、いかにエネルギーが必要なのかが分かると思います。
エネルギーは、主に「糖質」から補給できるため、当日の朝も糖質を多めに補給し、フルマラソンに備えましょう。
[ポイント②]レース3時間前まで済ませよう
朝食はレース開始3時間前※までに済ませましょう。
※レース開始9:00の場合、6:00までに食べ終わる計算です。
食べ物を食べてから消化されるまでに3時間程度かかるからです
胃の中に食べ物が残っていると、腹痛や胃の不快感を引き起こし、快適に走ることができません。
少しでも身体に異変があると(完走するのが)難しくなるので、ベストなコンディションで望めるよう、時間は守りましょう。
[ポイント③]普段から食べ慣れているものを摂ろう
初めてフルマラソンを走る方は、ネット記事や本(雑誌含め)、YouTubeなどを参考に朝食のメニューを決めると思います。
そこで、朝食時に「普段、食べ慣れていないものを摂ろう」としている方は注意です。
人によって体質が異なり、「ある人が食べてもお腹壊さなかったが、自分が同じものを食べてお腹を壊してしまった」ということが起こりうるからです。
なので、事前(1ヶ月前など)に、フルマラソン当日を想定した朝食を摂り、身体に異変が起きないか確認しましょう。
それか、普段から食べ慣れているもの(おにぎり、バナナ、パンなど)のみで構成された朝食を摂りましょう。
[ポイント④]消化に良いものを摂ろう
フルマラソンスタート時には、胃の中が空っぽの状態が好ましいです。
消化に悪いものを食べるとレース開始までに消化しきれず、胃の不快感を引き起こすため、消化に良いものを摂るようにしましょう。
消化に良いものは下記が挙げられます。
- おにぎり
- パン
- うどん
- もち
逆に、「脂質の多いもの」や「食物繊維が多いもの」は消化に悪いので、避けましょう。
脂質の多いもの
・脂身の多い肉
・油を使った料理
・バターやマヨネーズ
食物繊維が多いもの
・キャベツ
・ごぼう
・しいたけ
・わかめ
サラダ(生野菜)は食物繊維が多いため、普段から朝食にサラダを食べている方は、この日だけは控えましょう。
また、みそ汁を飲む場合も、「しいたけ」や「わかめ」を避けるのがベストです。
フルマラソン当日の食事の注意点
続いて、当日、朝食を摂る際の注意点です。
[注意点①]食べ過ぎに注意
食べ過ぎると、レース開始までに消化しきれないのでやめましょう。
朝食で満足行く補給ができなかった場合でも、レース直前でエネルギー補給できるので、朝食で無理に詰め込む必要はありません。
特に、前泊した方で、朝食がビュッフェ形式ですと、ついつい食べすぎてしまいがちですが、腹八分目にするなど、最低限のエネルギー補給で済ませましょう。
[注意点②]カフェイン入りの飲み物は摂取しない
カフェイン入り飲み物は利尿作用があり、トイレに行く頻度が高くなってしまうので避けましょう。
会場にはたくさんのトイレが設置されていますが、それでも10〜20分平気で並びます。
また、レース中にトイレに行くとなると大幅なタイムロスになりますので、タイムを気にされる方は、特に注意が必要です。
飲むとしたら、「水」「スポーツドリンク」「経口補水液」がおすすめです。
[注意点③]コンビニでの売り切れに注意
朝食を摂る時間がない方、朝食を摂ったが小腹が空いた方で、会場付近のコンビニでご飯を購入しようと考えている方必見。
マラソン大会当日は、あなたと同じようにコンビニ(スーパー)で食べ物や飲み物を購入する方が多く、棚がスッカラカンということが多々あります。
なので、日持ちするもの(当日じゃないと手に入らないもの以外)は事前に購入しておきましょう。
- 飲み物
- カステラ
- バナナ
- パン
- エネルギーゼリー
- エネルギーバー
- 果汁100%ジュース
「おにぎり」は前日の夜、購入すれば、数時間の消費期限切れで済むので、選択肢の一つにしてみてください。
フルマラソン当日のエネルギー補給の流れ
それでは、フルマラソン当日のエネルギー補給の流れをご紹介します。
【レース3時間前まで】朝食
朝食は糖質を中心に、消化の良いものを補給します。
糖質(主食)のみでは栄養バランスが悪いので、ビタミンが摂れる果物(ジュース可)も一緒に補給すると良いでしょう。
下記が、朝食の例です。
- おにぎり
- パン
- もち
- うどん
- 果汁100%ジュース
量はご自身で調整してください。
胃腸が弱い人が食べ過ぎてしまうと、(お腹の調子が悪くなり、)トイレの回数が増えてしまいますので・・・。
また、パンを食べる方は(前述の通り、)脂肪分が多いバターを使わないようにしましょう。
食事例(トップアスリートの場合)
それでは、食事例をご紹介します。
まずは、トップ選手のレース当日の食事例が本で紹介されていましたので、ご覧ください。
- 相澤晃[旭化成]おにぎり2個、サンドイッチ、フルーツジュース、バナナ(必要に応じて)
- 吉田祐也[GMOインターネットグループ]おしるこ、おにぎり2個、みそ汁
両選手とも、「おにぎり」プラスαの糖質(バナナやおしるこ)を補給していることが分かります。
食事例(私の場合)
私のデフォルトは「おにぎり(2〜3個)」、「オレンジジュース(紙パック)」、「ヨーグルト」です。
- おにぎり2〜3個
- オレンジジュース
- ヨーグルト
前日にコンビニで購入
「おにぎり」はその日の体調で量を変え、エネルギーが足りていない日は3個食べるようにしています。
食事例(他のランナーの場合)
また、他のランナーの朝食例です。
マラソン当日は安定の炭水化物多めの朝食 pic.twitter.com/vBPZSV3iDq
— イレブナー@10/23 いわて盛岡シティマラソン (@elevener11) August 27, 2022
おはようございます😃
— たまみ10/23上州太田スバルマラソン🏃♀️ (@tamami07201) August 27, 2022
会場駐車場着きました✨
朝食食べまーす😋
目玉焼き🍳の下にはキャベツ
予想以上に寒い
暖かくなって欲しい pic.twitter.com/gVSYiXsJVA
朝食はおにぎり3つ🍙
— ゆうちん@11/19 びわ湖スカイランニング(VK) (@bkIckRY4SZz58pS) November 12, 2022
もうすぐ雨☔が降りだしそうですが頑張ろう!
🚽がイヤな予感💩 pic.twitter.com/FoHkgm17Fh
朝食。味噌汁とおにぎり4つ。塩むすびなら塩分も摂取できますね! pic.twitter.com/uW4GXtxgGv
— 伴・瓶 Next 11/13福岡マラソン(明太子ふくや) (@bangving) November 12, 2022
【レース1時間前まで】スタート前の食事
朝、食べる時間が早かったり、朝食の量が少なかった場合、会場到着後、小腹が空いてしまいがちです。
また、寝起き(起きてすぐ食べれない)や緊張で食欲がわかず、朝食が摂れない場合もあると思います。
その場合は、レース開始1時間前までを目安に、糖質が多くて、消化吸収が早いものを口にするとよいでしょう。
下記が、食事例です。
・バナナ1本
・カステラ2切れ
・ようかん1個
・どら焼き1個
・エネルギーゼリー1個
・果汁100%オレンジジュース
これらはコンビニでも購入できるため、当日の体調に合わせて用意しましょう。
おすすめの補給食は、【ランナー必見】コンビニで購入できる補給食|フルマラソン時のエネルギー補給におすすめで解説しています。
この時間帯は「おにぎり」や「パン」のような固形物だとレース開始までに消化吸収が間に合わないので、上記のメニューを補給しましょう。
トップ選手も、このタイミングで下記のものを補給しています。
- 相澤晃[旭化成]カステラ1〜4切れ
- 吉田祐也[GMOインターネットグループ]カステラ2切れ
また、この時間帯では、お腹が空いていても食べすぎないようにしましょう。
【レース30分前まで】仕上げのエネルギー補給
レース開始30分前は身体にすぐ吸収される、ゼリータイプの補給食を摂取しましょう。
おすすめは「アミノ酸」や「BCAA」が摂れるものです。
エネルギーゼリー1個
「アミノ酸」や「BCAA」には、疲労軽減やパフォーマンス向上といった効果があり、レース後半の疲労予防に最適です。
旭化成 相澤晃選手も、このタイミングで「アミノバイタル®パーフェクトエネルギー®」ゼリードリンクを補給しています。
おすすめの補給食は、フルマラソンにおすすめの補給食15選【サブ3.5、サブ4、サブ5向け】で解説しています。
事前にシミュレーションしておこう
これら朝食のメニューは、レース当日いきなり補給するのではなく、事前に自分の身体に合っているか確認しましょう。
20〜30km走を行うタイミングで、3時間前の朝食から1.5時間前の捕食、30分前のエネルギーゼリーを、それぞれ補給した上で走行します。
そこで、問題なく走れれば良いですが、途中でお腹が痛くなったり、エネルギー切れになった場合は改善の余地があります。
ぜひ、レース前に試してみて、自分に合った食事メニューを決めましょう。
まとめ
今回は、フルマラソン当日の朝食のポイントを解説しました。
改めて、レース当日のエネルギー補給の流れです。
- レース3時間前まで
- ・おにぎり
・パン
・もち
・うどん
・バナナ
・果汁100%ジュース - レース1時間前まで
- ・バナナ1本
・カステラ2切れ
・ようかん1個
・どら焼き1個
・エネルギーゼリー1個
・果汁100%オレンジジュース - レース30分前まで
- ・エネルギーゼリー1個
フルマラソンを完走するには、朝食でのエネルギー補給が重要です。
なので、自分に合った朝食を見つけ、最高のコンディションでレース本番を迎えてください。
本日は以上です。
関連記事:フルマラソン1週間前の過ごし方!食事や練習メニュー紹介
関連記事:フルマラソン前日の過ごし方!やってはいけない4つのこと
関連記事:フルマラソン当日の過ごし方・1日の流れは?起床時間や朝食など
【要チェック】フルマラソン完走ロードマップ
フルマラソン出場までの流れをまとめました。
初めてフルマラソン出場する方を対象に、下記の内容が分かります。
マラソン大会の選び方
購入すべきランニンググッズ
完走するためのトレーニング方法
レース前日や当日の過ごし方
▼詳しくはこちら
【完全版】初心者がフルマラソン完走するためのロードマップ