【大会レポート】第5回さいたま国際マラソン|初のリタイアを経験
2019年12月8日(日)、第5回さいたま国際マラソンに出場してきました。
初の国際マラソン参加ということもあり、ワクワクドキドキでしたが、結果は残念ながらリタイアという形になりました。
今回は初出場の大会である「さいたま国際マラソン」の当日のようすをお伝えします。
「リタイアしたらどうなるのか」という点も書いているので、次回以降参加される方はぜひ参考にしてみてください。
第5回さいたま国際マラソン概要
まずは、この大会の概要からご紹介します。
- 概要
- 開催日時:2019年12月8日(日)
会場:さいたまスーパーアリーナ(埼玉県さいたま市中央区新都心8番地)
定員:16,000人
参加料:15,000円(税込) - 特徴
- 記録証:あり
参加資格:大会当日満19歳以上の競技者で、号砲から6時間00分以内に完走できる男女
参加賞:オリジナルTシャツ
完走賞:完走メダル・フィニッシャータオル - 当日・アクセス
- 受付場所:当日受付はありません
会場オープン・手荷物検査(当日):7:30~
手荷物預かり:7:40~9:30
アクセス: JR京浜東北線・宇都宮線・高崎線「さいたま新都心」 駅から徒歩約3分
JR埼京線「北与野」駅から徒歩約7分 - 競技・コース
- 制限時間:6時間(スタート号砲から)
給水所:12ヶ所(水・スポーツドリンク・コーラ・お茶)
給食:5ヶ所(バナナ・パン・みかん・チョコ・ご当地グルメなど)
救護所:10ヶ所
関門:9ヶ所
コース
コースは、「さいたまスーパーアリーナ」をスタートし、8kmの部のフィニッシュ地点「浦和駒場スタジアム」や「新見沼大橋有料道路」「埼玉スタジアム2002」の街並み・景色を楽しみながら折り返し、「さいたまスーパーアリーナ」まで戻ってくる42kmのコースです。
スタート地点周辺の都心の街並みから20km地点過ぎの田んぼの風景と、進んでいくごとにガラッと変わる景色が走っていて飽きさせない印象を受けました。
申し込み方法
『RUNNET』という大会にエントリーできるポータルサイトからの申し込みになります。
My RUNNET ~RUNNET公式アプリ~
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『RUNNET』に登録されていない方は新規申し込みから「メールアドレス」「氏名」「住所」などの個人情報を入力して登録をします。
関連記事:マラソン大会エントリーできる「RUNNET(ランネット)」の申し込み・退会方法をご紹介
大会前の準備
事前にやっておくこと
申し込みが完了し、大会2週間前くらい前に『RUNNET』に登録した住所に、ゼッケンと計測チップ、参加賞(大会オリジナルTシャツ)、大会パンフレット等が郵送で届きます。
あらかじめ注意事項を確認しておくのと、当日着用する服の前後にゼッケンをつけておきます。
ゼッケンをつけていないと出場できないのと、このゼッケンに記された番号順に当日並ぶためです。
注意する点が、安全ピンで角4箇所つけるため、穴をあまり開けたくない服(お気に入り・大事にしている服)にはオススメしません。
走って気が付きましたが、激しく動くので結構穴が大きくなりました。
なので、穴を開けずにゼッケンを固定する「ゼッケンスナップ」があると便利です。
続いて、計測用のチップですが、こちらは当日履くランニングシューズの紐の部分に取り付けます。
こちらを忘れてしまうと折角完走したとしても、1mも進んでいない扱い(リタイア)になってしまいます。
参加賞のTシャツは当日着ていくのもいいですし、練習着・部屋着にするなり、みなさんの好きなようにお使いください。
当日応援に来る方がいる場合
最後に、友達・家族などに応援に来てもらうときに、入れておいた方がいいアプリをご紹介します。
「応援navi」というアプリで、応援するランナーの場所が地図上で確認できます。
多少誤差はありますが、リアルタイムで現在地を表示してくれるため、応援時に役立つでしょう。
応援navi 〜ランニング大会応援アプリ〜
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当日の持ち物・事前準備
当日の天候は、気温12℃で天気は晴れ、風はほとんどない絶好のコンディションではありましたが、途中で歩くことを想定して寒さ対策はしていきました。
リュックの中には、多めの補給食、足が痛くなった時を想定して冷却スプレーを装備しておりました。
下記がレースに持っていったアイテムです。
・ランニングキャップ
・Tシャツ
・スポーツインナー
・ランニングタイツ
・ハーフパンツ
・ソックス
・手袋
・サポーター
・リュックサック
・補給食(SHOTZエナジージェル、「アミノバイタルR」パーフェクトエネルギー 、明治 ザバス ピットインエネルギージェル、塩熱サプリ)
他にも当日あった方がいい持ち物リストはこちらの記事にまとめています
当日のようす
続いて、当日のようすをご紹介します。
会場入り
当日は、9:40スタートということで移動時間も考え、5:00起床で当日を迎えました。
1日の流れはざっとこんな感じです。
1日の流れ
5:00 起床
5:30 朝食
6:00 着替え・準備
6:30 出発(車移動)
8:00 会場周辺の駐車場到着
8:50 会場入り
9:30 整列完了
9:40 レーススタート(スタート地点まで3〜5分ほどかかりました。)
12:30 23キロ地点で途中棄権(リタイア)
14:30 選手収容バスで会場へ到着
朝食は普段食べないのですが、レース時に空腹な状態を作りたくなかったので、バナナ1本、ヨーグルトでエネルギー補給。
本来は、もっと食べた方がいいですが、朝イチということで身体は受け付けず、断念。
会場までは、会社の上司の方の車での移動です。これは有難すぎました。
会場に近づくと交通規制で通行止めの区間がありましたが、なんとか周辺のパーキングエリアを発見。
会場内に荷物の預かり所・更衣室はありましたが、混雑を避けるために車の中で準備をして、荷物を持たずに会場へ。
電車移動の方が多いため、会場内は大変混雑しており、荷物の預かり所は人でごった返してました。
これは車移動の特権ですが、荷物を預ける必要がないのでスムーズに整列ポイントまで移動できました。
↑ 手荷物検査。ここからは選手のみしか入れない場所となっています。
会場内には、大学生によるマッサージブースや更衣室、休憩所などがあり、レースに向けて多くのランナーが準備をしていました。
各々、ラン友と談笑したり、音楽を聞いて気持ちを高めたり、椅子に座って体を休めたりと様々でした。
注意する点は、トイレが大渋滞していたので、早めの準備をおすすめします。
レーススタート
第5回大会は、一般の部に加え、「マラソングランドチャンピオンシップファイナルチャレンジ〜東京2020オリンピック日本代表選手選考競技会〜」を兼ねて、プロ女子ランナーも出場する大会でした。
なので、まず、9:10に代表チャレンジャーの部がスタートしていき、9:40に一般の部がスタートする流れとなっています。
プロの大会なので、国家斉唱があり、独特な雰囲気が会場内流れていました。
ぼくは、このような代表選考会に出場すること(ぼくは一般の部ですが…)が初めてなので、異様な空気感に鳥肌がたってしまうほど。
↑代表チャレンジャーの部のスタート前のようす
上記の図は選手整列の場所です。
さいたまスーパーアリーナをぐるっと一周するような配置でAから順に並んでいきます。
A、B、C・・・はゼッケンに記載してあるので、当日は自分のゼッケンの場所に整列しましょう。
9:40いよいよ42kmの旅の始まりです。
今回は、風邪によるダウンや膝の痛みの再発でまともに練習することができませんでした。
大会直前になっても膝の痛みは引かず、完走は厳しい状況でしたが、行けるところまで行こうと思い、スタートしていきました。
最初の3kmほどはさいたま新都心の都心の街並みを進んでいくので、応援の数も多くテンションがつい上がってしまいました。
徐々に都心の街並みから高い建物が少なくなる景色へと変わっていきます。
距離を追うごとに膝の違和感が出てきて、楽しむ走りから不安のレース展開に変わっていきます。
比較的フラットなコースではあるものの、ところどころにアップダウンがあり、ぼくの膝へのダメージが蓄積されてきます。
しかし、5kmごとの給水所のボランティアの方々や沿道の応援に助けられ、なんとか有料道路まで来ることが出来ました。
ここで代表チャレンジャーの部とすれ違いました。女性のスピードとは思えない速さですれ違い、プロのスピードを間近で体感できたのは貴重な体験です。
プロのランナーが横を通るたびに一般ランナーの応援と拍手にうるっときてしまいました。
やっぱり「頑張っている人はステキだな」と改めて感じた瞬間です。
ここでぼくの完走への意識がさらに上がったのを今でも覚えています。
しかし、急に異変がやってきます。15km地点、3回目の給水を終えた段階で膝の痛みがどっときてしまいました。
キロ5分台が7分台まで落ち、17km地点では立ち止まってしまうほどの激痛に襲われました。
それもそのはず、今回のレースまで走った最長距離が15kmです。
今までにない距離を走ったことにより、膝が限界を迎えてしまいました。
それでも歩けば完走はできるかもしれないと、なんとかジョグのスピードで前に進んでいきます。
しかし、23km地点の第5関門の選手収容バスを見た瞬間に気持ちが切れてしまいました。
ここでぼくの足が完全に止まってしまい、リタイアを決意しました。
初のリタイアを経験
関門には大型バスが4、5台並んでおり、途中棄権の選手をさいたまスーパーアリーナまで送迎するための移動車として設置されていました。
関門は指定された時間になると強制的に封鎖され、たどり着けなかったランナーは失格扱いで「競技終了」となります。
まだ23km地点なので関門封鎖による失格ランナーはほとんどおらず、どちらかというと体調不良や体の痛みによるリタイア者が多い印象を受けました。
リタイアしたランナーは関門封鎖の時間までバスで待機をし、封鎖のタイミングで会場までバスで移動となります。
リタイアしたランナーは記録としては残らないため、記念出場と言う形で終わりますが、決して無駄ではないと思います。
この悔しさをバネに次回のレースでぜひフルマラソンを完走してほしいです。
もちろん僕も次回リベンジを果たしたいと思います。
ぼくは、バスの前に立っているスタッフの方にリタイアの申告をし、レースが終了となりました。
これまで堪えてきた足の痛みから解放され、終わった瞬間は悔しさよりホッとしました。笑
「ようやくおわったー」そんな気持ちになりつつ、あとは関門の時間がくるのをバスの中で待っていました。
その後、会場に到着すると続々と完走したランナーの姿が視界に入ってきたことで、ようやく悔しさが込み上げてきました。
「次こそは絶対に完走するぞ!」
そう、心に決め、ぼくのさいたま国際マラソンは終了しました。
関連記事:マラソンのリタイア(DNF)とは? DNFを乗り越えるための5つのステップ
まとめ フルマラソンは練習なしで完走は難しい…!?
今回のレースは残念ながら「リタイア」という形で終わりましたが、感じたことはある程度距離を積まないと完走は厳しいと感じました。
僕自身、大会まで走った距離は月間100kmいってないですし、最長距離も15kmと、フルマラソン走るには少なすぎる練習量です。
みなさんにお伝えしたいのは、「完走」を目指すならぜひ長い距離(20〜30km)を1度でも走ることをオススメします。
最後に今回のタイムを載せます。
次回は、2020年フロストバイトロードレースに出場します。
関連記事:フルマラソン・ハーフマラソン出場歴
【要チェック】フルマラソン完走ロードマップ
フルマラソン出場までの流れをまとめました。
初めてフルマラソン出場する方を対象に、下記の内容が分かります。
マラソン大会の選び方
購入すべきランニンググッズ
完走するためのトレーニング方法
レース前日や当日の過ごし方
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【完全版】初心者がフルマラソン完走するためのロードマップ