ガーミン「Forerunner 265」と「Forerunner 165」の違いを比較!どちらのモデルがランナーにおすすめ?
「Forerunner 265」と「Forerunner 165」の違いを教えてください。
そんな疑問をお答えします。
「Forerunner 265」と「Forerunner 165」はガーミンが販売する、ランニングウォッチです。
「Forerunner 265」は2023年3月2日に販売を開始し、その後、2024年2月29日に「Forerunner 165」が登場しました。
位置づけは「Forerunner 165」が初心者向けで、「Forerunner 265」が中級者向けになります。
ガーミンの各モデルは数値で分かれており、数字が大きいほど機能が盛りだくさんの上位モデルとなります。
そのため、「Forerunner 165」より「Forerunner 265」のほうが機能は充実しています。
そこで今回は、「Forerunner 265」と「Forerunner 165」それぞれのウォッチを比較して、違いを見ていきます。
どちらを購入しようか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
Forerunner 265とForerunner 165の概要
ガーミンは様々なランニングウォッチを販売していますが、「Forerunner 265」と「Forerunner 165」の位置づけは下記の通りです。
- — ↓ 初心者向け —
- ForeAthlete® 35J
- ForeAthlete 45
- ForeAthlete 55
- Forerunner 165
- Forerunner 165 Music
- — ↓ 中級者向け —
- ForeAthlete® 230J
- ForeAthlete 245
- ForeAthlete 245 Music
- Forerunner 255
- Forerunner 265
- ForeAthlete® 645
- ForeAthlete 745
- — ↓ 上級者向け —
- ForeAthlete® 935
- ForeAthlete 945
- Forerunner 955
- Forerunner 965
2019年以降発売モデルのみ記載、黄色の蛍光線が現在販売中のモデル
ご覧の通り、「Forerunner 165」の上のモデルが「Forerunner 265」となります。
Forerunner 265 シリーズ
「Forerunner 265」は、2023年3月2日に発売したモデルです。
Forerunner 265 シリーズは、「265(スタンダードモデル)」と「265S(コンパクトモデル)」の2種類あります。
- 265:スタンダードモデル
- 265S:コンパクトモデル
違いは、”ディスプレイサイズ”と”重量”と”稼働時間”のみです。
それ以外の機能は全く同じものが搭載されています。
商品名 | Forerunner 265 | Forerunner 265S |
ディスプレイサイズ | 直径1.3インチ | 直径1.1インチ |
重量 | 47 g | 39 g |
稼働時間 (スマートウォッチモード) | 13日間 | 15日間 |
稼働時間 (GPSモード) | 20時間 | 24時間 |
音楽保存 | ● | ● |
発売日 | 2023年3月2日 | 2023年3月2日 |
価格 (税込) | 62,800円 | 60,800円 |
公式サイト | 詳細を見る | 詳細を見る |
Forerunner 165 シリーズ
「ForeAthlete 165」は、2024年2月29日に発売したモデルです。
Forerunner 165 シリーズは、「165(スタンダードモデル)」と「165 Music(ミュージックモデル)」の2種類あります。
- 165:スタンダードモデル
- 165 Music:ミュージックモデル
違いは、ウォッチ内に音楽データを保存できるかどうかです。
「165 Music」は音楽が保存できるため、スマートフォンなしで音楽を聞くことができます。
それ以外の機能は全く同じものが搭載されています。
商品名 | ForeAthlete 165 | Forerunner 165 Music |
ディスプレイサイズ | 1.2インチ | 1.2インチ |
重量 | 39 g | 39 g |
稼働時間 (スマートウォッチモード) | 11日間 | 11日間 |
稼働時間 (GPSモード) | 19時間 | 19時間 |
音楽保存 | – | ● |
発売日 | 2024年2月29日 | 2024年2月29日 |
価格 (税込) | 39,800円 | 44,800円 |
公式サイト | 詳細を見る | 詳細を見る |
Forerunner 265とForerunner 165の同じ点
まずはじめに「Forerunner 265」と「Forerunner 165」ともに搭載されている機能を紹介します。
両モデルの”違い”のみ知りたい方は次の章をご覧ください。
商品名 | Forerunner 265 | ForeAthlete 165 |
ディスプレイタイプ | AMOLED | AMOLED |
タッチスクリーン | ● | ● |
防水性能 | 5 ATM | 5 ATM |
衛星測位システム | GPS/GLONASS/Galileo/みちびき(補完信号) | GPS/GLONASS/Galileo/みちびき(補完信号) |
加速度計 | ● | ● |
コンパス | ● | ● |
Garmin Pay / Suica | ● | ● |
睡眠モニタリング/睡眠スコア | ● | ● |
ヘルススナップショット | ● | ● |
血中酸素トラッキング | ● | ● |
Body Battery™エネルギーモニター | ● | ● |
ストレスレベル計測 | ● | ● |
消費カロリー | ● | ● |
アラート | ● | ● |
インターバルトレーニング | ● | ● |
VO2 Max | ● | ● |
リカバリータイム | ● | ● |
予想タイム | ● | ● |
トレーニング効果 | ● | ● |
PacePro | ● | ● |
トラックラン | ● | ● |
レースウィジェット | ● | ● |
ランニングパワー | ● | ● |
音楽保存 | ● | ● |
おすすめワークアウト | ● | ● |
HRV ステータス | ● | ● |
モーニングレポート | ● | ● |
ディスプレイタイプ
両モデル AMOLEDディスプレイが搭載されています。
明るい画面なので、日光が照りつける屋外でも画面が見やすいです。
タッチスクリーン
両モデル タッチパネル搭載で、”ボタン操作”に加え、”タッチ操作”の両方で操作ができます。
今や、スマートフォンの普及で”タッチ操作”が当たり前となっているため、より自然な操作を希望する方にとっては嬉しい機能でしょう。
防水性能
両モデル防水等級「5 ATM」で、水深50mに相当する圧力に対応しています。
主には、下記の状態で使用する分には壊れません。
- 水しぶき
- 雨または雪
- シャワー
- スイミング
- 水中への飛び込み
- シュノーケリング
使用できない場面は「高速でのウォータースポーツ」や「スキューバダイビング」なので、普段のランニングやフルマラソンで使用する(雨の日も使用可)分には、どちらを選んでもOKです。
衛星測位システム
両モデルには、下記の衛星測位システムが用いられています。
- GPS(アメリカ)
- GLONASS(ロシア)
- Galileo(ヨーロッパ)
- みちびき(日本)
これは両モデルに限らず、ガーミンのどのモデルにも同じ衛星測位システムが採用されています。
加速度計
両モデル 加速度計が内蔵されています。
ジムなど屋内でのトレッドミル(ランニングマシン)やフィットネスバイクを使用したトレーニングを行う場合は、GPSは利用せずに計測します。
その際、距離やペース(スピード)、ピッチなどのデータは加速度計を用います。
そのため、室内でトレーニングを行う場合も使用できることになります。
コンパス
両モデル 自動校正機能付きの3軸電子コンパスが搭載されています。
Garmin Pay / Suica
両モデル 「Garmin Pay」、「Suica」に対応しています。
対応する加盟店や交通機関などで非接触型決済での支払いができるため、買い物や電車での移動もスムーズです。
睡眠モニタリング/睡眠スコア
睡眠モニタリング/睡眠スコアは、ウォッチを装着したまま就寝すると、自動で「睡眠時間」と「睡眠レベル」、「睡眠中の動き」を記録する機能です。
日々の”睡眠の質”が点数(スコア)で表示され、改善のためのアドバイスを受け取ることもできます。
ヘルススナップショット
2分間のセッションを記録して、心拍数や心拍変動、呼吸数、ストレス、血中酸素レベルなどの主な統計データを記録することができる機能です。
心肺機能を総合的に把握するのに役立ちます。
血中酸素トラッキング
血液中に取り込まれた酸素レベルを手首で測定することができる機能です。
正常値は96〜100%で、95%未満まで下がると血中酸素濃度が低いと言われています。
疲労と回復のパラメータにもなり、パフォーマンスやフィットネスレベルの向上、ウェルネスライフをサポートします。
また、普段の生活のなかで身体的パフォーマンスに関する洞察を得ることができ、個人の健康の長期的な傾向を追跡するのに役立ちます。
Body Battery™エネルギーモニター
心拍変動、ストレスレベル、睡眠、そして毎日の活動レベルなどを分析し、身体的エネルギーの残量を測定する機能です。
数値は5〜100 で表示され、そのスコアが大きいほど、その日の活動や運動に費やすことのできるエネルギーが十分にあることを意味します。
反対にスコアが低いほど、体力を温存して休息をとる必要性を示します。
- 76〜100:高い
- 51〜75:普通
- 26〜50:低い
下記のように、ランニングなどアクティビティを行なうと、エネルギー(数値)が減ります。
身体の疲労度が分かるため、ランニングするべきか、休むべきかが判断しやすいです。
ストレスレベル計測
日々のストレスレベル※を計測できる機能です。
※数値が100に近いほど、ストレスレベルが高いことを示す
ストレスが高いときには、リラックスリマインダーで心身のリラックスに最適なブレスワークを促します。
消費カロリー
1日の総消費カロリーを確認できる機能です。
アクティビティ(ランニングやウォーキングなど)ごとにも消費カロリーが表示可能です。
↓ ランニング時の消費カロリー
アラート
設定した数値に達した場合や設定範囲外の数値になった場合に、音やバイブレーションで知らせる機能です。
下記のアラートタイプがあります(一例)。
- 心拍:心拍数の上限値と下限値を設定し、範囲外になるとアラート(例:130〜170bpmと設定した場合、それ以外の数値になると音やバイブで知らされる)
- ペース:ペースを設定し、範囲外になるとアラート(例:1km5分00秒から6分00秒と設定した場合、それ以外のペースになると音やバイブで知らされる)
- 距離:任意の距離を設定し、達成ごとにアラート(例:1kmごとに設定した場合、1km通過ごとに音やバイブで知らされる)
- カロリー:任意の消費カロリーを設定し、達成ごとにアラート(例:1,000kcalと設定した場合、1,000kcalに達すると音やバイブで知らされる)
インターバルトレーニング
インターバルトレーニングは、疾走(ダッシュ) ↔ 緩走(ゆっくり走る)を交互に繰り返すトレーニング方法です。
インターバルのメニューは下記のようなものなので、ダッシュする距離・時間や、ゆっくり走る距離・時間を設定する必要があります。
- 400m疾走
- 60秒緩走
- 400m疾走
- 60秒緩走
- ・
- ・
- ・
ガーミンのウォッチでは、時間、または距離が設定可能なので、あなたに合わせたインターバルメニューが作成可能です。
関連記事:ガーミンでインターバル設定方法!14枚の画像を使って解説
関連記事:インターバル走の効果とやり方は?400m〜1,000mの設定ペース紹介
VO2 Max (最大酸素摂取量)の算出
Vo2maxとは、1分間に体重1kgあたりに、体内に取り込むことができる酸素の量のことです。
Vo2maxが低ければパフォーマンスレベルが低く、高ければ高いほどパフォーマンスレベルが高い、要は「長時間走るだけの能力がある」という指標になります。
各カラーゲージごとの、ランニングレベルは下記の通りです。
- パープル:優れている
- ブルー:非常に良い
- グリーン:良い
- オレンジ:普通
- レッド:悪い、または非常に悪い
トレーニングを積み重ねていけば、徐々にスコアは上がっていくため、数値を上げることを目標に取り組む、良い指標となります。
また、ランニング・マラソンにおいて、「酸素」はエネルギーを生成する上で欠かせないものなので、より多くの酸素を取り込む力を確認できる優れたツールです。
リカバリータイム
トレーニングを行った後、次のトレーニングまで必要な休憩時間を教えてくれる機能です。
オーバートレーニング※を防ぐことができ、ケガや疲労の蓄積を抑えることができます。
※疲労が十分に回復しない状態でトレーニングすること
予想タイム
VO2 Maxとトレーニング履歴を基に算出した、レースの予想タイムを表示する機能です。
- 5キロ
- 10キロ
- ハーフマラソン
- フルマラソン
(予想タイムが縮まることで、)日々のトレーニングの成果が目に見えて分かるため、モチベーションアップに繋がります。
また、マラソン大会に一度も出場したことない方の”参考値”にもなるため、ここに表示されたタイムを目標にするのも一つです。
トレーニング効果
有酸素運動能力と無酸素運動能力にトレーニングがもたらす効果を数値で示したものが、「トレーニング効果」です。
数値は”ユーザープロフィール”と”心拍数”、”アクティビティの継続時間や強度”、”運動中に蓄積したEPOC値”を基に算出されます。
下記が、「有酸素トレーニング」と「無酸素トレーニング」の位置づけです。
- 有酸素トレーニング:中程度の一定したペースで行なう運動や、180秒以上継続して運動するインターバルを含むワークアウトは、有酸素性エネルギー代謝を促し、有酸素運動能力に高い向上効果をもたらす
- 無酸素トレーニング:10秒から120秒までの短いインターバルを高強度で繰り返し行なうワークアウトは、無酸素性キャパシティの向上にかなり高い効果をもたらす
トレーニング効果値 | 有酸素向上効果 | 無酸素向上効果 |
---|---|---|
0.0〜0.9 | 効果なし | 効果なし |
1.0〜1.9 | 効果 小 | 効果 小 |
2.0〜2.9 | 有酸素フィットネスの維持 | 無酸素フィットネスの維持 |
3.0〜3.9 | 有酸素フィットネスの向上 | 無酸素フィットネスの向上 |
4.0〜4.9 | 有酸素フィットネスのさらなる向上 | 無酸素フィットネスのさらなる向上 |
5.0 | 過度なトレーニング 十分な休息なしではリスクあり | 過度なトレーニング 十分な休息なしではリスクあり |
「普段のトレーニングがどのくらい効果があるのか」がすぐに確認できる機能です。
PacePro
「PacePro」は上り坂や下り坂を含めたコースのペース戦略を作成する機能です。
イーブンペースで走るのか、元気があるスタート時はスピードを上げて走るのかなど好みのペースプランが作成できます。
また、上り坂、下り坂も考慮されており、「上り坂は速く走る、もしくはゆっくり走る」、「下り坂は速く走る、もしくはゆっくり走る」といった設定も可能です。
レース当日はリアルタイムで目標ペースとの比較、目標タイムからどれだけ速いか遅いかが表示されます。
目標タイムや好みのペース配分、コースデータに基づくガイドで、目標達成をサポートします。
トラックラン
トラックランは、陸上競技場の400mトラックを走る際に利用する機能です。
メートル単位の距離やラップスプリットなどのデータが記録できます。
レースウィジェット
出場するマラソン大会を指定すると、大会当日までのカウントダウンと、予想タイム、天気情報が表示されます。
また、大会のコースデータがある場合は、コースの高度データや、マップの確認、PaceProの追加も行えます。
初マラソンの方はすべてが初めての体験のため、様々な情報を提供してくれる、この機能は良いサポートをしてくれるでしょう。
ランニングパワー
「ランニングパワー」は、ランニング中の運動量をリアルタイムで測定する機能です。
手首の光学式心拍計で、ランニング中に地面を蹴ったときに発生する運動量(パワー)が分かります。
ランニング時、スピードを速めればランニングパワーは上昇し、緩めればパワーは低下します。
また、上り坂を走っているときは、平地を同じペースで走っているときよりもパワーは上昇します。
1分ごと、1kmごとにどれだけのパワーを生み出しているかが分かるため、自身のペース改善に役立てることができます。
音楽保存
ウォッチ本体に音楽を保存でき、スマートフォンなしで音楽が楽しめます。
スマートフォン本体を持ち運びたくないが、ランニング時に音楽を聴きたい方におすすめです。
「Spotify」「Amazon Music」「LINE MUSIC」など全7種類の音楽配信サービス※に対応しており、音楽配信サービスからプレイリストを同期することで、Bluetoothイヤホンを使って音楽が聴けます。
- Spotify
- Deezer
- Amazon Music
- LINE Music
- Podcasts
- playrun
- AWA Music
※各ストリーミングサービスのサブスクリプション契約が必須
スマートフォンなしで音楽が楽しめるため、手軽に走りたい方におすすめの機能です。
商品名 | Forerunner 265 | ForeAthlete 165 |
音楽保存 | ● | ●(Musicモデルのみ) |
おすすめワークアウト
1週間分のおすすめのトレーニングを確認できる機能です。
トレーニングメニューの提示は、毎日のトレーニング状況※に応じて調整されます。
※トレーニング負荷、トレーニングステータス、フィットネスレベル、リカバリータイム、アクティビティ履歴からワークアウトをおすすめする
また、「レースウィジェット」を登録すると、出場するレースに向けてトレーニングメニューが確認できるので、一人でトレーニングされている方には便利な機能です。
HRV ステータス
”睡眠中※”に光学式心拍計で心拍を測定・分析して、心拍変動(HRV)を表示する機能です。
※睡眠中、ウォッチを着用する必要あり
「HRVステータス」はフィンランドに本社を構えるファーストビートアナリティクス社が提供するサービスです。
20年間蓄積した10万を超える膨大な計測データを持っており、心拍数のリズムだけで、ストレス値など多くの健康情報を提供することができます。
2020年6月30日にガーミンが買収したことで、ガーミンはこれらのデータを活用し、より多くの情報を提供できるようになりました。
HRVステータスを利用することで、下記のデータが確認できます。
- ストレスと回復:1日のうちどれだけのストレスを感じているのか、身体がそれらのストレスをどのくらい回復できているかをリアルタイムに確認
- ボディバッテリー:現在の体力に合わせて、適切なトレーニングメニューの提案、休息のタイミングをアドバイスする
- 睡眠の質の評価:睡眠時間だけでなく、睡眠の質をデータ学習させ、「どのくらい回復できているか」という点から睡眠を評価する
HRVステータスは睡眠中にデバイスを装着することで測定できます。
75ms、80msなど数値で表示され、数値が高いほどトレーニングとリカバリーのバランスが良く、心臓血管の健康状態が優れていて、ストレスからの回復力があるなど、健康状態が良い兆候であることを示します。
一方、数値が低いと、疲労や十分な回復の必要性、高いストレスなどの兆候を示します。
モーニングレポート
毎朝、起床時にその日の天気や睡眠、トレーニングの概要、HRVステータスなどの情報が表示される機能です。
身体の疲労度に合わせて、トレーニングメニューを提案してくれるため、身体を追い込みすぎずにトレーニングできます。
Forerunner 265とForerunner 165の違い
続いて、「Forerunner 265」と「Forerunner 165」の違いについて見ていきます。
ここでは、「Forerunner 265」にはあり、「ForeAthlete 165」にはない機能のみ記載します。
そのため、一つでも欲しい機能があった方は、上位モデルである「Forerunner 265」の購入をおすすめします。
商品名 | Forerunner 265 | ForeAthlete 165 |
ディスプレイサイズ | 1.3インチ | 1.2インチ |
重量 | 47g | 39g |
稼働時間 スマートウォッチモード | 13日間 | 11日間 |
稼働時間 GPSモード | 20時間 | 19時間 |
稼働時間 マルチGNSSモード | – | 17時間 |
稼働時間 マルチGNSSマルチバンドモード | 14時間 | – |
GNSSマルチバンド | ● | – |
SatIQ™(衛星自動選択モード) | ● | – |
バーチャルパートナー | ● | – |
トレーニング負荷 | ● | – |
短期的負荷 | ● | – |
ランニングダイナミクス | ● | ● ※ウォッチからの計測のみ ※GCTバランスの計測はできません |
トレーニングレディネス | ● | – |
トライアスロン | ● | – |
パフォーマンスコンディション | ● | – |
価格 (税込み) | 62,800円 | 39,800円 |
ディスプレイサイズ
「Forerunner 265」は1.3インチ、「ForeAthlete 165」は1.2インチです。
「ForeAthlete 165」のほうが少しだけ小さいです。
商品名 | Forerunner 265 | Forerunner 165 |
ディスプレイサイズ | 1.3インチ | 1.2インチ |
重量
「Forerunner 265」は47g、「ForeAthlete 165」は39gです。
40g台と30g台を同時に比較すると、重量の違いを実感します。
ですが、40g台であれば、そこまで重くはないため、そこまで気にする必要はないです。
商品名 | Forerunner 265 | Forerunner 165 |
重量 | 47g | 39g |
衛星測位システムと精度
ガーミンに限らず、GPS搭載のランニングウォッチは、複数の衛星システムから電波を受信して、緯度・経度・高度などを割り出し、距離を測定していきます。
そのため、GPS搭載モデルであれば、あなたの現在地を特定することができるため、自動で走行距離の計測を行ってくれます。
また、精度は「1機 → 2機」、「2機 → 3機」と、より多くの衛星システムから電波を受信したほうが精度が上がります。
4機以上の衛星が受信できれば、あなたの3D位置(緯度、経度、高度)を特定することができ、より高い精度で捕捉できます。
- 3機受信:2D位置(緯度と経度)
- 4機受信:3D位置(緯度、経度、高度)
それでは、各モデルに搭載されているGPSモードを紹介します。
GPSモード | 説明 | 捕捉数 | 精度 | Forerunner 265 | Forerunner 165 |
GPS | 「GPS」と「みちびき」の衛星システムから信号を受信した設定 | 2機 | ● | ● | |
マルチ GNSS | 「GPS」と「みちびき」と「GLONASS」と「Galileo」の全システムの信号を受信した設定 | 4機 | ● | ● | |
マルチ GNSS マルチバンド | 「GPS」と「みちびき」と「GLONASS」と「Galileo」の全システムの信号に加え、「L1信号」と「L5信号」の2周波数帯の信号を受信した設定 | 4機(+複数の周波数帯を受信) | ● | – | |
衛星自動選択(SatIQ) | SatIQ技術により、環境に応じて(上記の中から)最適なモードを自動的に選択する設定 | 3〜4機(+複数の周波数帯を受信) | ● | – |
「Forerunner 265」には、各衛星から複数の信号を追跡できる「マルチGNSSマルチバンド」が搭載されており、遮へい物の多いビルや山間部(森林)での計測に最適です。
また、「SatIQ™(衛星自動選択モード)」は環境に基づいて、最適な「衛星モード」に自動で切り替えてくれるので、毎回ランニングするエリアごとにGPSの切り替えが面倒な方に便利な機能です。
一方、「Forerunner 165」には、4機の衛星が受信できる「マルチ GNSS」が搭載されています。
「マルチGNSSマルチバンド」ほど精度は高くはありませんが、それでも4機の衛生システムから受信できるため、高い精度は確保されています。
そのため、GPSの精度を求める方は、より多くの衛星システムを受信できる「Forerunner 265」を選びましょう。
関連記事:【ガーミン】GPSで距離がおかしいと思ったらココを設定しよう
稼働時間
稼働時間は、多少差があります。
ただ、フルマラソンの制限時間は5〜7時間なので、フルマラソンで使用する分にはどちらを選択しても良いでしょう。
商品名 | Forerunner 265 | Forerunner 165 |
稼働時間 スマートウォッチモード | 13日間 | 11日間 |
稼働時間 GPSモード | 20時間 | 19時間 |
稼働時間 マルチGNSSマルチバンドモード | 14時間 | – |
スマートウォッチモード:GPSを起動していないとき、GPSモード:GPSを起動しているとき
バーチャルパートナー
バーチャルパートナーは、目標達成をサポートするトレーニング機能です。
設定したペースで走る仮想パートナーと、競うことが可能です。
自分のペースが、バーチャルパートナー(設定ペース)より遅い場合は、遅延時間が表示されます。
また、アラートを設定することで、設定ペースを外れると音やバイブレーションで知らせてくれます。
4:10/km〜5:10/kmと設定した場合、5:12/kmペースになると音やバイブレーションが鳴り、ペースが遅いことを知らせてくれます
レース本番で失敗しないため、目標タイムを身体に刻む良いトレーニング機能です。
商品名 | Forerunner 265 | Forerunner 165 |
バーチャルパートナー | ● | – |
トレーニング負荷
トレーニング負荷は、過去7日間のトレーニングの合計値を表示する機能です。
トレーニングの合計値は、トレーニング中に収集された心拍データから予測されたEPOC値※が表示されます。
※身体が通常状態かそれ以上に戻るためにどの程度の作業を必要とするかを数値化したもの
今週のトレーニング負荷が、フィットネスレベルを考慮した上で長期のトレーニング負荷と比較され、負荷が最適な範囲かどうか知らせてくれます。
そのため、トレーニング量が過剰ではないか、あるいは少な過ぎではないか、適切な量であるかを判断できる良い機能です。
商品名 | Forerunner 265 | Forerunner 165 |
トレーニング負荷 | ● | – |
短期的負荷
最近のトレーニングの強度が、過去、数日間のEPOC(運動後過剰酸素消費量)の加重合計値をもとに表示されます。
ゲージは、現在の負荷の高さと、最適な負荷の範囲を示します。
商品名 | Forerunner 265 | Forerunner 165 |
短期的負荷 | ● | – |
ランニングダイナミクス
「ランニングダイナミクス」はランニングフォームに関するデータが計測できる機能です。
ウォッチ本体にはフォームの指標を計測可能な加速度計が搭載されており、各データの確認ができます。
- ピッチ:1分間あたりの左右合計の歩数
- 上下動:1歩あたりの身体の上下動の幅
- 接地時間:1歩あたりの地面に足がついている時間
- 歩幅:1歩あたりの歩幅
- 上下動比:歩幅に対する上下動幅の比率。数値が低いほどランニングフォームが良い
- GCTバランス:左右の足の接地時間(GCT)のバランスを観察することで、走行中の対称性を測定
「Forerunner 165」はGCTバランスの計測はできず、「Forerunner 265」は全てのデータを計測できます。
参考までに、経験豊富な速いランナーほど、接地時間が短く(200ms未満)、上下動と上下動比が小さく、ピッチが速い傾向にあります。
日々のランニングから、自身のフォーム改善に役立つ機能です。
商品名 | Forerunner 265 | Forerunner 165 |
ランニングダイナミクス | ● | ● ※ウォッチからの計測のみ ※GCTバランスの計測はできません |
トレーニングレディネス
「昨晩の睡眠スコア」や「HRV ステータス」などのデータを基に、トレーニングの準備がどの程度できているかをスコアで表示してくれる機能です。
スコアは下記のデータを基に、1日を通じて常にアップデートされます。
- 昨晩の睡眠スコア
- リカバリータイム
- HRV ステータス
- 短期的負荷
- 過去3日間の睡眠履歴
- 過去3日間のストレス履歴
また、各スコアごとの状態は下記の通りです。
- 95〜100:最高の状態
- 75〜94:難題に取り組む準備ができている
- 50〜74:準備ができている
- 25〜49:少しペースを落としましょう
- 1〜24:回復しましょう
例えば、上記の画像の状態(スコア59:中程度)では、2〜3時間程度の長時間のランニングは行わずに、30〜60分程度に留めておくべきことが分かります。
「今日はハードなトレーニングをしても良いか」、それとも「リラックスして回復に努めるべき」かを判断できるため、無理せずランニングに取り組めます。
商品名 | Forerunner 265 | Forerunner 165 |
トレーニングレディネス | ● | – |
トライアスロン
トライアスロンの計測ができる機能です。
1つのポタンで「スイム」、「バイク」、「ラン」の切り替えが可能なので、スムーズにデータを計測できます。
商品名 | Forerunner 265 | Forerunner 165 |
トライアスロン | ● | – |
パフォーマンスコンディション
ランニング中にペースと心拍数を分析して、現在のパフォーマンスをリアルタイムで評価する機能です。
パフォーマンスコンディションの数値は「-20〜 +20」の範囲で、ランニング開始6〜20分の間にウォッチ画面に表示されます。
例えば、数値が「+5」の場合は、身体の疲れが少なく、ランニングするのに適した状態であることを示します。
一方、数値が「-5」の場合は、十分な休息ができておらず、身体に疲労が残った状態を示します。
疲労度のレベルがランニング中に表示されるため、長時間走る際のコンディションを把握するのに役立ちます。
商品名 | Forerunner 265 | Forerunner 165 |
パフォーマンスコンディション | ● | – |
まとめ
今回は、「Forerunner 265」と「Forerunner 165」の比較をしました。
改めて、下記が両モデルに搭載されている機能です。
商品名 | Forerunner 265 | ForeAthlete 165 |
ディスプレイタイプ | AMOLED | AMOLED |
タッチスクリーン | ● | ● |
防水性能 | 5 ATM | 5 ATM |
衛星測位システム | GPS/GLONASS/Galileo/みちびき(補完信号) | GPS/GLONASS/Galileo/みちびき(補完信号) |
加速度計 | ● | ● |
コンパス | ● | ● |
Garmin Pay / Suica | ● | ● |
睡眠モニタリング/睡眠スコア | ● | ● |
ヘルススナップショット | ● | ● |
血中酸素トラッキング | ● | ● |
Body Battery™エネルギーモニター | ● | ● |
ストレスレベル計測 | ● | ● |
消費カロリー | ● | ● |
アラート | ● | ● |
インターバルトレーニング | ● | ● |
VO2 Max | ● | ● |
リカバリータイム | ● | ● |
予想タイム | ● | ● |
トレーニング効果 | ● | ● |
PacePro | ● | ● |
トラックラン | ● | ● |
レースウィジェット | ● | ● |
ランニングパワー | ● | ● |
音楽保存 | ● | ● |
おすすめワークアウト | ● | ● |
HRV ステータス | ● | ● |
モーニングレポート | ● | ● |
一方、下記が「Forerunner 265」と「Forerunner 165」の異なる点です。
商品名 | Forerunner 265 | ForeAthlete 165 |
ディスプレイサイズ | 1.3インチ | 1.2インチ |
重量 | 47g | 39g |
稼働時間 スマートウォッチモード | 13日間 | 11日間 |
稼働時間 GPSモード | 20時間 | 19時間 |
稼働時間 マルチGNSSモード | – | 17時間 |
稼働時間 マルチGNSSマルチバンドモード | 14時間 | – |
GNSSマルチバンド | ● | – |
SatIQ™(衛星自動選択モード) | ● | – |
バーチャルパートナー | ● | – |
トレーニング負荷 | ● | – |
短期的負荷 | ● | – |
ランニングダイナミクス | ● | ● ※ウォッチからの計測のみ ※GCTバランスの計測はできません |
トレーニングレディネス | ● | – |
トライアスロン | ● | – |
パフォーマンスコンディション | ● | – |
価格 (税込み) | 62,800円 | 39,800円 |
下記の機能が欲しい場合は、「Forerunner 265」をおすすめします。
- マルチ GNSS マルチバンド:各衛星から複数の信号を追跡できるため、遮へい物の多いビルや山間部(森林)での計測に最適
- トレーニング負荷:過去7日間のトレーニングの合計値を表示
- トレーニングレディネス:トレーニングの準備がどの程度できているかをスコアで表示
- トライアスロン:トライアスロンの計測が可能
- パフォーマンスコンディション:ランニング時のパフォーマンスをリアルタイムで評価
仮に、私が両モデルで迷っているとしたら、「Forerunner 165」を選びます。
価格差が2万円もあり、異なる点は、上記の機能が搭載されているかどうかです。
確かに、GPSの精度が高い「マルチGNSSマルチバンド」があるのは魅力的ですが、あくまで電波が入りにくいビルや森の中でランニングする場合なので、必要ない場合が多いです。
また、「トレーニングレディネス」や「パフォーマンスコンディション」は、ほぼ毎日ランニングするのであれば気になりますが、週2〜3回程度のランニングであれば必要はないかなと思います。
最後に、ガーミンの中での位置づけは「Forerunner 165」が初心者向けで、「Forerunner 265」が中級者向けになります。
あとは、あなたがどのくらいランニングに熱中しているかで決めると良いでしょう。
例えば、現地点で、フルマラソン完走経験があり、今後もフルマラソンを走る方は上位モデル「Forerunner 265」のほうが良いかもしれません。
ぜひ、参考にしてみてください。
本日は以上です。
レビュー記事:【実費レビュー】ガーミン「Forerunner 265」の性能とは!AMOLEDディスプレイ搭載のランニングウォッチ
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【要チェック】フルマラソン完走ロードマップ
フルマラソン出場までの流れをまとめました。
初めてフルマラソン出場する方を対象に、下記の内容が分かります。
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購入すべきランニンググッズ
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