【レビュー】Amazfit Cheetahの性能とは?日常生活でも使いやすいスマートウォッチ要素を取り入れたAmazfit初のランニングウォッチ
Amazfit Cheetahってどんなランニングウォッチなの?
そんな疑問にお答えします。
「Amazfit Cheetah」の購入を検討している方は必見です。
この記事では、Amazfit(日本語読み:アマズフィット)が販売する「Amazfit Cheetah(日本語読み:アマズフィット チーター)(以下、本製品)」について紹介します。
本製品を”ひと言”で伝えると、ランニング初心者(最近、ランニングを始めた方)におすすめのランニングウォッチです。
特徴は、屋外でも明るく見やすい”AMOLEDディスプレイ”を搭載しており、かつ価格が39,900円と、他のブランドと比較して、お手頃な点です。
ランニングウォッチ一番人気のブランドと言っても過言ではない「Garmin(ガーミン)」も”AMOLEDディスプレイ”搭載のウォッチを販売していますが、こちらは安いモデルでも6万円します。
「GPS機能」や「心拍測定機能」はもちろん、「睡眠データのモニタリング」や「トレーニングプランの作成」など、基本的な機能は搭載されているモデルとなるため、なるべく安く”AMOLED”ディスプレイを使いたい方におすすめのウォッチです。
そこで、今回は「Amazfit Cheetah」の特徴、使用してみて感じた点を紹介します。
Amazfit(アマズフィット)とは
Amazfitは、 Zepp Health Corporation (日本語読み:ゼップ ヘルス コーポレーション) が、2015年9月から展開しているプレミアムスマートウェアラブルデバイスの独自ブランドです。
日常からスポーツシーンまで使えるスマートウォッチをはじめ、完全ワイヤレスイヤホン、スマートトレッドミル、スマート体組成計など、スポーツや健康に関連するスマートハードウェアを提供しています。
また、2022年第3四半期(7月~9月)の世界の成人向けスマートウォッチ出荷台数で、国内第3位を記録し、2022年8月現在で、全世界出荷台数2億台突破するほど、多くのユーザの支持を得ています。
私自身、『Amazfit主催ランニングイベント』にてAmazfitのウォッチの存在を知り、そこで初めて機能を体験してきました。
というのも、Amazfitは様々なスマートウォッチを販売していますが、私自身、スマートウォッチの情報を全く追っていなかったことで、Amazfitの存在自体、知りませんでした。
この度、2023年7月にAmazfitブランド初のランニングウォッチが発売したという情報が届き、今回の製品レビューとなりました。
2023年7月に(Amazfit初のランニングモデルが)登場したばかりなので、ランナーの知名度は低い※かもしれませんが、今後「Garmin」や「Polar(ポラール)」、「COROS(カロス)」といったブランドに並ぶことが予想されるので、要チェックですね。
※記事執筆時 2023年10月時点
Amazfit Cheetahの概要
本製品は2023年7月25日に発売されたGPS機能搭載のランニングウォッチです。
Amazfitでは現在※、ランニングモデルは2つ用意されていますが、本製品の立ち位置は下記の通りです。
※2023年10月時点
- Amazfit Cheetah:エントリーレベルのシティランナー向け
- Amazfit Cheetah Pro:より高みを目指すランナー向け
本製品は、ランニング初心者(最近、ランニングを始めた方)におすすめのランニングウォッチです。
どちらも「GPS機能」や「心拍測定機能」はもちろん、「睡眠データのモニタリング」や「トレーニングプランの作成」など、基本的な機能は搭載されています。
それぞれの違いは下記の通りです。
商品名 | Amazfit Cheetah | Amazfit Cheetah Pro |
カラー | スピードスターグレー | ラントラックブラック |
重量 | 47g(バンド含む) | 43g(バンド含む) |
ボディ素材 | 繊維強化ポリマー | チタン合金ベゼル 繊維強化ポリマー製ミドルフレーム |
ディスプレイサイズ | 1.39インチ | 1.45インチ |
タッチスクリーン | Panda 強化ガラス | Corning® Gorilla® Glass 3 |
バンド素材 | シリコン | ナイロン |
接続 | Bluetooth 5.3 | WLAN 2.4GHz /Bluetooth5.0 |
価格 | 39,900円 | 49,900円 |
公式サイト | 詳細を見る | 詳細を見る |
「重量」や「ディスプレイサイズ」、「タッチスクリーンの強度(画面の割れやすさ)」、「データ転送の速さ」などが、上位モデル「Amazfit Cheetah Pro」のほうが優れています。
ですが、搭載されている機能は、どちらのモデルを選んでも同じものが使えるため、ほとんどの方は本製品(「Amazfit Cheetah」)で十分でしょう。
重量 | 47g(バンド含む) |
防水グレード | 5 ATM |
ディスプレイ素材 | AMOLED |
ディスプレイサイズ | 1.39インチ |
タッチスクリーン | Panda 強化ガラス +指紋防止コーティング |
高度なランニングサポート | ZeppCoach™ トラックランモード スマートな軌道修正 バーチャルペーサー |
24時間モニタリング | 心拍数/血中酸素レベル/ストレスレベル |
測位システム | 円偏波GPSアンテナ デュアルバンド&6衛星測位(GPS、GLONASS、GALILEO、BDS、QZSS、NavIC) |
バッテリー GPSなし | 最大14日間 |
バッテリー 精度 GPS モード | 最大 26 時間 |
価格(税込) | 39,900円 |
公式サイト | 詳細を見る |
Amazfit Cheetahの外観
付属品
本製品は、カラーが「スピードスターグレー」、バンド素材が「シリコンバンド」の組み合わせと、他のカラー展開はありません。
本体(Amazfit Cheetah)、取扱説明書、専用充電器が付属されています。
- 本体(Amazfit Cheetah)
- 取扱説明書
- 専用充電器
↓ 本体(Amazfit Cheetah)
↓ 取扱説明書
↓ 専用充電器
本体
↓ ディスプレイサイズは「1.39インチ」です。
↓ 側面右側には、操作のためのボタン(クラウン含む)が2個、配置されています。
↓ 側面左側には、ボタンはありません。
↓ バンドはシリコンタイプです。
↓ 裏面には、”心拍数”や”血中酸素レベル”、”ストレスレベル”のデータを収集するため、「心拍センサー」が搭載されています。
充電方法
マグネットタイプで、付属の専用充電器と本体をくっつければ充電できます。
ランニング時の画面
データをひと目で確認できる、見やすい画面です。
画面に表示されるデータは下記の通りです。
- (上)走行時間
- (中・左)走行距離
- (中・右)心拍数
- (下)走行ペース
ランニング時の計測の流れは下記の通りです。
待ち受け画面から[クイックスタートアイコン]を押し、「ランモード」に移動します。
ランニング開始前にGPSの捕捉を開始※します。
※自動で捕捉するため、特に操作は不要です
枠が赤色の状態から、緑色に変わると、GPSの捕捉が完了した合図になります。
GPS捕捉完了後、[SELECT]ボタンを押す、もしくは画面をタップすると、タイムの計測が開始します。
あとは、自由に走るだけです。
走行中は(上記画像のように)、「心拍数」「ペース」「走行距離」「走行時間」などのデータがリアルタイムに表示され、瞬時に確認することができます。
”信号待ち”や”お店に寄った”際など計測を一時中断させたいときは、[SELECT]ボタンを押すと、計測が止まります(一時停止状態)。
再び、計測を開始したいときは、「再開」を選択した状態で、[SELECT]ボタンを押す、もしくは画面をタップすると、計測が再開します。
ランニングを終了する際は、一時停止中のワークアウトページから「終了」を選択した状態で、[SELECT]ボタンを押す、もしくは画面をタップすると、ワークアウトが終了します。
ランニングを終了すると、ワークアウトの詳細ページが表示されます。
これらのデータをもとに、自分の走りを振り返ることができます。
このように、非常に簡単な操作性なので、初めてランニングウォッチを使う方でも、安心して使用可能です。
Amazfit Cheetahの機能・特徴
続いて、本製品に搭載されている、主な機能・特徴を見ていきます。
重量
本製品はバンド込みで47gです。
30g台だと着用していることを忘れるくらいの”軽さ”なので、やや重量はありますが、それでも50gには達してないため、そこまで重さは感じないでしょう。
リキッドシリコンバンドを使用
通気性と耐久性に優れたリキッドシリコンバンドを採用。
シリコン素材のバンドなので、お手入れが簡単で、汗を気にすることなく使用できます。
また、穴がたくさん開いているので、通気性バツグンで、汗が溜まりにくい設計です。
バンドの色はホワイトよりのグレー
カロスの「PACE 3」のシリコンバンドは真っ白なので、色を比較してみました。
ご覧の通り、本製品のバンドはホワイトよりのグレーです。
真っ白より汚れが目立ちにくいため、少しの汚れにも敏感な方には嬉しいポイントです。
防水性能
防水等級は「5 ATM」です。
これは、水深50mに相当する圧力に対応することを意味します。
主に、下記の状態で使用する分には、壊れません。
- 水しぶき
- 雨または雪
- シャワー
- スイミング
- 水中への飛び込み
- シュノーケリング
- トライアスロン
雨に対応しているので、シャワーランやマラソン大会当日が雨の日でも使用可能です。
公式サイトでは「”激しい水流”や”温泉”、”サウナ”などの高温多湿の場所には適していない」と記載されていたので、上記の場所で使用しないようにしましょう。
1.39インチのAMOLEDディスプレイ搭載
AMOLEDディスプレイ搭載により、日光が照りつける屋外でも画面が見やすいです。
下記はAMOLEDディスプレイ””非”搭載のカロス「PACE 3」との比較ですが、(本製品のほうが)画面が明るく、文字が見えやすいことが分かります。
ランニング中は表示されている文字を、逐一見るわけではないため、そこまで重要視する機能ではありません。
ですが、画面が”明るい”ほうが、より短時間で、ディスプレイの情報を入手できるため、あると便利な機能です。
タッチスクリーン & クラウン操作可
本製品はタッチパネル搭載で、”ボタン操作”に加え、”タッチ操作”の両方で操作ができます。
今や、スマートフォンの普及で”タッチ操作”が当たり前となっているため、より自然な操作を希望する方にとっては嬉しい機能でしょう。
また、2つのボタンのうち、一つはクラウン操作が可能で、「回す」「押す」ができるため、好みに合わせて操作できます。
GPS(衛星測位システム)搭載
GPSを搭載しているため、”自動”で走っている場所を追跡し、距離、ペースなどの正確な統計データを得ることができます。
本製品は、下記の6つの衛星測位システムを搭載しています。
- GPS(アメリカ)
- GLONASS(ロシア)
- GALILEO(ヨーロッパ)
- BDS(中国)
- QZSS(日本)
- NavIC(インド)
本製品は「GPS」単体だけでなく、「GPS + GLONASS」や「GPS + GLONASS + GALILEO + BDS + QZSS」といったように、複数の衛星測位システムを用いて位置情報を取得するため、より精度の高い、正確な統計データを得ることができます。
GPSモードは3種類
本製品は、下記の3つのGPSモードを搭載しています。
- 精度:すべての衛星システムから信号を受信
- オートメーション:GPS + GLONASSの衛星システムから信号を受信
- 省電力:GPSの衛星システムから信号を受信
GPSの精度は、「1機 → 2機」、「2機 → 3機」と、より多くの衛星システムから電波を受信したほうが精度が上がります。
本製品の場合、「省電力」→「オートメーション」→「精度」の順に精度が上がり、より正確なデータが計測できます。
バッテリー(稼働時間)
一度の充電(100%まで)で、日常使用※1で約14日間、GPSモード※2では最大54時間稼働します。
※1 日常使い・・・GPSを起動していないとき
※2 GPSモード・・・GPSを起動し続けているとき
また、GPSモードでもGPSの捕捉精度が高いモードほど、バッテリーを消耗するため、稼働時間は少なくなります。
- 精度: 最大 26 時間
- オートメーション: 最大 44 時間
- 省電力: 最大 54 時間
- 日常使用:最大 14 日間
ただ、一番、GPSの捕捉精度が高い「精度」でも26時間バッテリーが持つため、フルマラソンも問題なくデータが計測できます。
アクティビティ モード
ランニングやトレイルラン、ウォーキング、バイク、スイミングなど、150以上のスポーツに対応。
- ランニング(屋外)
- ランニングマシン
- 運動場でのランニング
- トレイルランニング
- ウォーキング
- サイクリング(屋外)
- 水泳(プール)
- オープンウォータースイミング
- トライアスロン
- マルチスポーツ
- 筋力トレーニング
- クライミング
- ハイキング
- ローイングマシン
- 縄跳び
- スノーボード
ランニング以外にも、様々なスポーツの計測ができるため、気分転換に最適です。
Zepp Coach™:AIトレーニングガイド
Amazfit専用スマホアプリ「Zepp」にて、トレーニングプランが作成できます。
AIの力を活用して、あなたのランニングレベルや目標とするレースの日付と距離に応じて、プランが作成されます。
ウォッチ内でも、今日のトレーニング内容が確認できます。
どんなトレーニングをすればいいか分からない方に便利な機能です。
心拍数のトラッキング(ヘルスケア)
運動中に、ウォッチを装着することで心拍数を正確に追跡します。
心拍数は運動強度の指標となるため、日々のトレーニングの変化・成長具合を知る、良い機会になります。
関連記事:ランニング初心者が知っておくべき心拍数に基づくトレーニング方法
また、装着しているだけで24時間、健康状態を日々モニタリングします。
- 睡眠モニタリング
- 血中酸素レベルの測定
- 歩数
- ストレスレベル測定
- 24時間心拍数モニタリング
- 女性の健康管理
- 健康評価システム「PAI」
睡眠モニタリング
睡眠中にウォッチを装着することで。睡眠情報(睡眠時間・睡眠ステージ)が自動で記録されます。
深い眠りやレム睡眠などの睡眠ステージや、睡眠時間を考慮し、睡眠スコアを表示してくれるため、日々の睡眠データを確認する際に役立ちます。
PAI
PAIとは、Amazfitに搭載されている健康評価システムの事で、「プロフィール」と日常すべてのアクティビティからの健康指標数値となります。
PAIの7日間トータルスコアを「100」以上に維持できれば生活習慣病のリスクを大幅に軽減できることが実証されています。
PAIの獲得方法を提示してくれるため、(下記は私に提案されたメニュー)
- ランニング5分間(心拍数155BPM以上維持)
- サイクリング77分間(心拍数101BPM以上維持)
- 縄跳び3分間(心拍数170BPM以上維持)
提案されたワークアウトを取り組むと良いでしょう。
ウォッチを装着しているだけで、自動でPAIスコアを計算してくれるため、とてもラクに身体全体の状況を知ることができます。
心拍数
血中酸素レベル
血液中に取り込まれた酸素のレベル(肺が酸素を取り込めているか)を、手首で測定することができます。
正常値は96〜100%で、95%未満まで下がると血中酸素濃度が低いと言われています。
ストレス指数
ストレス指数は、心拍数の変動値に基づいて算出されます。
指数が高いほど、ストレスが溜まっていることを示すため、休息をより多くとる必要があるという目安になります。
ワンタップで測定
上記の項目(心拍数・ストレス・血中酸素・呼吸速度)をまとめて測定できる機能が「ワンタップで測定」になります。
オフライン音楽再生
本製品は、ウォッチ本体に音楽をダウンロードでき、スマートフォンがなくても音楽を聞くことができます。
現時点で、MP3ファイルの音楽データのみウォッチ内にダウンロードできます。
「Spotify」や「YouTube Music」などサブスクリプション音楽配信サービスには対応しておらず、スマートフォン内に「MP3」の音楽ファイルが保存されている必要があります。
ですが、スマホなしで音楽を聞きたい方にとっては便利な機能でしょう。
アプリ
天気やアラーム、カレンダーなどスマートフォンにも搭載されているような機能が搭載されています。
- アラーム
- カレンダー
- To-Doリスト
- ポモドーロ トラッカー
- 世界地図
- ストップウォッチ
- カウントダウン
- リモート撮影
- 太陽と月
- コンパス
- 気圧高度計
アラーム
最大10件のアラームを設定でき、設定した時刻になると、ブザー、もしくは振動でお知らせします。
また、設定時間より30分前以内の範囲で浅い眠りから覚醒するのに最適な時間を計算して、アラームが起動する設定もできます。
カレンダー
Zeppアプリでイベントの作成ができるため、ウォッチ内のカレンダーでイベントの確認ができます。
その日の予定の把握に便利な機能です。
ポモドーロ トラッカー
ポモドーロとはタイマーを使用し、集中する時間と休憩時間を繰り返し、集中して作業できる環境を作り上げる(生産性を向上させる)時間管理術のことを言います。
一般的には、25分間の集中する時間、5分間の休憩時間を1サイクルとして、繰り返し行っていきます。
ウォッチでは集中時間を5〜60分間(5分間隔で設定可)※で自由に設定できます。
※休憩時間は固定で5分間
仕事や趣味など、集中して取り組みたいときに活躍します。
ストップウォッチ
0.01秒単位の精度で、23時間59分59秒まで計測できます。
時間計測中に、最大99回までカウントできる機能も備わっています。
カウントダウン
カウントダウンは30秒、1分、3分、5分、10分、15分、30分、60分とデフォルトで設定されています。
最大23時間59分59秒のタイマーを手動で設定することができます。
太陽と月
ウォッチで設定した場所(現在地)の日の出・日没の時刻を表示します。
また、天気アプリでは「今日の天気」「5日間の天気予報」「日常生活指数(屋外スポーツ指数・紫外線指数・釣り指数・洗車指数)」なども確認できます。
気圧高度計
現在地の現在の気圧と、過去4時間の気圧曲線が確認できます。
会員カード
会員カードでは、QRコードやバーコード(code128、code39、UPC-A、EAN13、EAN8)を保存できます。
Zeppアプリを用いて、会員カードのQRコード / バーコードをスキャンすることで、ウォッチ内に取り込むことができます。
私は、ランニング時にスマートフォンを持ちたくないため、Amazonの返送やメルカリの発送用のQRコードを読み込み、スマートフォンを持たずに手続きできるように活用しています。
実際、QRコードを読み込みましたが、ちゃんと機械が読み取ってくれ、(下記はファミリーマートのマルチコピー機)スマートフォンなしで発送することができました。
トレーニングの専門的なデータ計測
トレーニング時にウォッチを装着することで、様々なデータを計測します。
下記は、ランニング時に得られるデータです。
- ペース
- 心拍数
- 心拍ゾーン
- リアルタイムパフォーマンス
- 高度
- 勾配分布
- ケイデンス
- ストライド
- トレーニング効果
- 1kmごとの詳細
VO2max(最大酸素摂取量)
また、VO2max(最大酸素摂取量)を算出してくれます。
Vo2maxとは、1分間に体重1kgあたりに、体内に取り込むことができる酸素の量のことです。
Vo2maxが低ければパフォーマンスレベルが低く、高ければ高いほどパフォーマンスレベルが高い、要は「長時間走るだけの能力がある」という指標になります。
トレーニングを積み重ねていけば、徐々にスコアは上がっていくため、数値を上げることを目標に取り組む、良い指標となります。
運動負荷
さらに、最近の運動が身体に与えた負荷を計算する「運動負荷」機能が搭載されています。
トレーニング負荷は低・中程度・高の3つの範囲があり、低い場合、運動能力は上昇しにくいですが、その分、身体にかかる負荷が少ないため、ケガのリスクが低いです。
高い場合は、その逆で、疲労感が強くなりすぎて、ケガのリスクを引き起こす場合があります。
理想は中程度となるため、ここに表示されたスコアを目安に、トレーニング強度を調整する(距離を伸ばす・短くする、早く走る・遅く走る)と良いでしょう。
完全回復時間
トレーニング後に、身体の完全回復に推奨される時間が表示されます。
最新のトレーニング時の心拍数に基づき、回復時間が提案されます。
あくまで目安なので、完全に回復時間を待つ必要はありませんが、回復した状態のほうがケガのリスクが少ないため、ランニングを始めたばかりの方は特に意識すると良いでしょう。
Amazfit Cheetahを使ってみた感想
【感想①】GPSの精度が高く、正確な距離データが計測できる
今回は、GPSブランドの「ガーミン」とほぼ同じ距離を計測することができた、カロス「PACE3」を同時に装着して計測してみました。
本製品の一番精度の高い「精度」に設定して、計測してみましたが、カロス「PACE 3」とほぼ同じ距離を計測することができました。
下記は本製品と、カロス「PACE 3」を両腕に装着して、同時に計測したときのデータです。
どちらも”ほぼ”同じ距離を計測できたため、GPSの精度は高いと言えそうです。
ランニングウォッチを選ぶ上で、「GPSの精度」を重視しているのであれば、本製品でも十分活躍してくれます。
【感想②】専用アプリとの連動で、日々のデータを確認できる
ウォッチ本体でもデータは確認できますが、「Zepp」アプリを使うことで、より詳細な日々のデータが確認できます。
「時間」「距離」「ペース」「歩数」「スピード」「心拍数(HR)」「高度」「坂」「消費」など、全65種類のランニングデータが見れます。
また、インターバル走など、自分好みのトレーニングメニューが作成可能です。
例えば、「インターバル 400m×5本(休息90秒)」や、「インターバル 1km×5本(休息120秒)」というメニューを作成することができます。
他にも、ファルトレクや変化走など、様々なトレーニングメニューが作成できるため、トレーニングの幅が広がり、よりランニングを楽しめるでしょう。
【感想③】様々な運動アラートが地味に便利
ウォッチでは様々な条件に合わせて、運動アラート(ウォッチが振動)※を設定できます。
運動アラートは、ウォッチが振動してお知らせしてくれます
下記が一例です。
- 距離(例:1kmごと)
- 時間(例:20分ごと)
- カロリー消費(例:200kcal)
- 水分補給(例:30分ごと)
- エネルギー補給(例:1時間30分ごと)
- 折返し(例:30分、5km)
デフォルトでは、距離(1kmごと)で設定されています。
各項目「5分間隔」「1km間隔」で設定できるため、『20分ごとに水分補給』『15kmで折り返し』など走る目的に合わせて、設定できるのが良かったです。
特に、フルマラソン時はエネルギー補給は必須なので、走るペースに合わせて”距離”や”時間”を設定しておくことで、エネルギージェルの摂り忘れを防げるでしょう。
ただし、複数の項目を設定できるため、例えば、「距離(1kmごと)」+「水分補給(30分ごと)」+「折返し(10km)」など複数指定すると、体感5分に2回くらいアラートが鳴るため、とても鬱陶しく感じました。
フルマラソンはコース上に距離表示があったり、1〜3km間隔で給水所があり、水分補給を行なうことができます。
そのため、フルマラソン時は50分、1時間ごとに「エネルギー補給」を行なうアラートだけ設定すると、頻繁にアラートが来ることなく、ランニングに集中できるなと思いました。
フルマラソン時のエネルギージェルを摂るタイミングは、フルマラソンにおすすめの補給食15選【サブ3.5、サブ4、サブ5向け】で解説しています。
【感想④】マラソン大会での目標タイムが決めやすい
「アチーブメント予測」では、これまでのランニングデータや、最大酸素摂取量をもとに、現時点でのパフォーマンス予測ができます。
何度も大会に出場している方は目標タイムが明白ですが、最近、ランニングを始めた方の場合、自分の実力も分からないため、目標タイムも当然分かりません。
そんな方は、本製品を使い続けることで、トレーニング履歴が溜まっていくため、レースの予想タイムが算出され、目標を立てやすいです。
ハーフマラソンやフルマラソンの完走予想時間、そしてペースが表示されているので、これらのデータを目安にトレーニングすると良いでしょう。
下記のように、申込時に予測タイムを記入する必要があるため、特に目標タイムがなければ、Zeppアプリに表示されているタイムを記入すると良いです。
【感想⑤】ショートカット機能により、操作がラク
本製品は待ち受け画面をワンタップするだけで、ランニング開始画面へ移動するため、スマートにランニングを開始することができます。
他のウォッチだと、複数回ボタンを押したり、画面をタップしないといけないので、その点ではとてもラクで良かったです。
また、上下それぞれのボタンにもクイックスタート機能が搭載されており、クイック起動させたいアプリを自由に選択できます。
先程紹介した、下記のアプリのうち、よく使用するものを設定することで、スムーズにアプリを起動できます。
- アラーム
- カレンダー
- To-Doリスト
- ポモドーロ トラッカー
- 世界地図
- ストップウォッチ
- カウントダウン
- リモート撮影
- 太陽と月
- コンパス
- 気圧高度計
アプリ一覧画面から1個1個スクロールする手間が省けるため、少しでもラクしたい私にとっては嬉しい機能でした。
【感想⑥】スピーカーがついていないので、”振動”で知らせる形になる
本製品はスピーカーがついていないので、すべてのアラートは”振動”でお知らせされます。
まず、多くのランニングウォッチでは1kmごとに通過したことを知らせる合図に、電子音がなったり、ウォッチが振動したり、電子音と振動の両方で合図します。
本製品は(前述の通り、)”振動”のみで、そこまで大きな振動ではないため、疲れている時は気づきにくいです。
中には、『電子音でも知らせて欲しい』と感じる方もいると思うので、そこは搭載されていないことを認識しておきましょう。
そのため、アラームも振動でのお知らせとなります。
ウォッチの振動で起きれれば良いですが、振動では起きない方も注意しましょう。
私は振動で起きるタイプ、かつアラームが鳴らないことで周りを起こすことなく、自分だけ起床できるため、個人的には満足しています。
ですが、ランニング時は、気づかないときもあったため、キッチリ5km10kmと走りたい方は注意が必要です。
【感想⑦】クラウンの中に砂やほこりが入ると、操作性が悪くなる
右上にはボタンを回転させて操作するクラウンが付いていますが、微妙に隙間が空いています。
風が強い日や、長時間走った際にクラウンの隙間に砂やほこりが入り、スムーズに回転できないことがあります。
この際、水ですすぎ、ゴミを取り除く必要がありますが、その手間が気になりました。
すべてボタンで構成されている(例:ガーミン)場合、ゴミが入りづらいため、お手入れはほとんどしませんが、クラウンが付いているものは定期的(できれば毎日)に洗浄する必要があります。
この手間が気にならなければ問題ありませんが、少しでも”お手入れ”をしたくない方にとっては、やや不便だと思います。
Amazfit Cheetahをおすすめする人
本製品は数々のスマートウォッチを販売しているAmazfitの、初となるランニングに特化したモデル(ランニングウォッチ)です。
「1.39インチAMOLEDディスプレイ」、「タッチスクリーン&クラウン操作」、「24時間心拍数モニタリング」など、とても見やすく、使いやすいウォッチでした。
また、高精度のGPSを搭載し、VO2Max、レース予測、インターバルトレーニング、水分補給タイミングなどトレーニング機能が盛りだくさんなので、ランニング時の機能も十分です。
他のランニングブランドより、操作性が良く、使いやすかったため、これからランニングを始める方で、日常生活でもウォッチを使いたい方におすすめです。
Amazfit Cheetahを最安で買えるのは楽天市場!Amazonや楽天、Yahoo!ショッピングとの価格差を解説!
公式サイト | 39,900円 (税込) |
Amazon | 在庫なし |
楽天市場 | 39,900円 (税込) |
Yahoo!ショッピング | 39,900円 (税込) |
スーパースポーツゼビオ | 取り扱いなし |
スポーツデポ・アルペン | 取り扱いなし |
「楽天市場」と「Yahoo!ショッピング」が、公式サイトと同じ価格で購入できます。
ただし、各通販サイトのセール等で価格の変動がある場合もあるため、最新の価格は下記のリンクよりご覧ください。
まとめ
今回は、Amazfitが販売する「Amazfit Cheetah」について紹介しました。
改めて、本製品はランニングにおすすめのランニングウォッチです。
実際に触ってみましたが、Amazfit初めてのランニング特化モデルとは思えないぐらい、十分な機能が搭載されていました。
屋外でも明るく見やすい”AMOLEDディスプレイ”を搭載しており、かつ価格が39,900円と、他のブランドと比較して、お手頃です。
「GPS機能」や「心拍測定機能」はもちろん、「睡眠データのモニタリング」や「トレーニングプランの作成」など、基本的な機能は搭載されているモデルとなるため、なるべく安く”AMOLED”ディスプレイを使いたい方におすすめのウォッチです。
ぜひ、興味ある方は、全国の「お取り扱い店舗」にて触ってみてください。
本日は以上です。
重量 | 47g(バンド含む) |
防水グレード | 5 ATM |
ディスプレイ素材 | AMOLED |
ディスプレイサイズ | 1.39インチ |
タッチスクリーン | Panda 強化ガラス +指紋防止コーティング |
高度なランニングサポート | ZeppCoach™ トラックランモード スマートな軌道修正 バーチャルペーサー |
24時間モニタリング | 心拍数/血中酸素レベル/ストレスレベル |
測位システム | 円偏波GPSアンテナ デュアルバンド&6衛星測位(GPS、GLONASS、GALILEO、BDS、QZSS、NavIC) |
バッテリー GPSなし | 最大14日間 |
バッテリー 精度 GPS モード | 最大 26 時間 |
価格(税込) | 39,900円 |
公式サイト | 詳細を見る |
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【要チェック】フルマラソン完走ロードマップ
フルマラソン出場までの流れをまとめました。
初めてフルマラソン出場する方を対象に、下記の内容が分かります。
マラソン大会の選び方
購入すべきランニンググッズ
完走するためのトレーニング方法
レース前日や当日の過ごし方
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【完全版】初心者がフルマラソン完走するためのロードマップ