「2週連続フルマラソンは可能?」実際に挑戦してみた結果

yusuke saito
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「フルマラソンを2週連続で走ることは可能なのか?」

そんな疑問を抱きながら、今回は「京都マラソン」と「いわきサンシャインマラソン」の2週連続フルマラソンに挑戦しました。

果たしてどんな走りができたのか?

実際のレース展開など体験をもとに詳しく振り返ります。

「2週連続でフルマラソンって実際どうなの?」と思っている方の参考になれば嬉しいです。

なぜ挑戦しようと思ったのか

最初は1年に1回のフルマラソン挑戦から始まりました。

それが翌年には年2回、さらにその翌年には2ヶ月連続のフルマラソンと、どんどん走る間隔が短くなっていきました。

そして今回は、「2週連続でフルマラソンを走ることは可能なのか?」という疑問が浮かび、挑戦することにしました。

これまでの経験から、1ヶ月間隔であれば問題なく走れることは分かっていました。

では、さらに短い間隔ではどうなのか?

自分の現在地や限界を知る良い機会にもなると思い、このチャレンジを決意しました。

1回目のフルマラソンの振り返り

レースの詳細(コース、天候、結果)

1回目のフルマラソンは、2025年2月16日に開催された「京都マラソン」でした。

「京都マラソン」のコースは細かいアップダウンが多く、記録を狙うにはやや厳しいコース設定。

加えて、前夜の雨はレース前に止んだものの、どんよりとした空模様が続き、気温も低め。

寒さ対策が必要なコンディションでした。

結果は4時間7分14秒

自己ベスト(3時間58分)には届かなかったものの、大きな失敗はなく、ある程度想定内のタイムでした。

実は1ヶ月前に「石垣島マラソン」を走っており、その際、序盤5kmで左膝に痛みを感じていました。

レース後もしばらく違和感が続いたため、「京都マラソン」までの1ヶ月間はランニングを控えめに。

練習はわずか5回、合計31kmにとどめました。

体力は回復していたものの、左膝の痛みは完全には取れず、さらにアップダウンの多い京都のコースがダメージを加速させた結果、このタイムとなりました。

走っている最中の体調や戦略

膝の痛みはあったものの、レース直前の体調は問題なし。

フルマラソンを完走できるコンディションで臨みました。

特別な戦略はなく、いつも通り「楽しく走る」ことを意識。

目標タイムも厳しくは決めず、「絶対に4時間を切る!」というよりは「切れたらいいな」くらいの気持ちで挑みました。

しかし、スタートして5kmほどで、すでに足の重さを感じ始める展開に。

今回は県外からの参加だったため、せっかくの京都を楽しもうと前日に観光。

平安神宮
南禅寺
二条城
下鴨神社

その影響もあってか、前日に約25,000歩も歩いた疲労が残り、序盤から足取りが重く、思うようにペースが上がりませんでした。

さらに、前半から続くアップダウンがじわじわと足にダメージを蓄積。

特に38km以降のアップダウンは最も厳しく、すでに34km地点で両太ももが攣りかけていたこともあり、この区間ではペースが 5:45/km → 6:20/km と大幅にダウン。

それでも、足の重さや太ももの違和感を除けば、大きなトラブルなく、無事に完走できました。

ゴール後の疲労度

フィニッシュ後は太ももに筋肉痛があり、左膝にも痛みが残っていました。

また、レース中に気持ち悪さを感じることはなく、胃腸の調子は良好。

レース後にもらったおにぎりや屋台の食事も問題なく食べることができました。

全身に疲労はあったものの、先月の「石垣島マラソン」に続くフルマラソンということもあり、歩けないほどではなく、想定内の疲労感。

今回は体が42kmのダメージに慣れていたため、この程度で済みましたが、もし1年ぶりや半年ぶりのフルマラソンだったら、かなりのダメージが残っていたはずです。

2回目に向けた調整と回復のポイント

レース後からの回復計画(栄養・睡眠・ストレッチ・マッサージ)

レース当日の帰宅後から、「ファイテン メタックスローション」を使ったマッサージを開始。

太もも、ふくらはぎ、腿裏に塗りながら、しっかりケアを行いました。

特に、レース翌日以降は両太ももの筋肉痛が強く、朝と夜に重点的にマッサージ。

幸い、ふくらはぎや太ももの裏側、お尻には筋肉痛がなかったため、ケアは太ももを中心に行いました。

ストレッチは毎日ではなく、気づいたタイミングで実施。

睡眠も特に意識せず、普段通り 6〜7時間ほど 確保しながら、1週間後のレースに向けて調整しました。

軽めのランニングで調整(疲労抜きジョグやフォーム確認)

レース後はランニングを一切行わず、運動といえば通勤時の徒歩くらい。

翌日は膝の痛みと筋肉痛がひどく、駅のホームへ向かう階段の上り下りだけでも精一杯でした。

2日目以降、少しずつ痛みは和らぎ、階段の上り下りはスムーズに。

しかし、まだ走れる状態ではなく、本格的な回復には時間が必要でした。

レース3〜2日前になってようやく、最寄駅から自宅までの短距離をゆっくり走れる程度に回復。

それでも42kmを走れるとは思えないコンディションでした。

本番前に軽くランニングをすることも考えましたが、それよりも足をしっかり休めることを最優先にしました。

食事・補給の工夫(エネルギー補給と回復を意識した食事)

食事は特に変えず、普段通りのメニューを継続

無理に調整すると体に合わず、かえって体調を崩す可能性があるため、あえて変えませんでした。

サプリメントも普段と同じく、ビタミンC、鉄分、カルシウム、酪酸菌を摂取。

レース1週間前は「とにかく普段通り」を意識し、余計な調整はせずに過ごしました。

2回目のフルマラソンの振り返り

レースの詳細(コース、天候、結果)

2回目のフルマラソンは、2025年2月23日に開催された「いわきサンシャインマラソン」。

この大会も平坦な区間は少なく、常に上り坂か下り坂のどちらかを走っている印象のコースでした。

さらに、コースの半分が海沿いに設定されており、景色を楽しみつつも、強い海風と寒さとの戦いに。

当日の最高気温は8.8℃、平均気温2.3℃。

スタート時はわずか1℃と、かなり冷え込みました。

「京都マラソン」と違い、天気には恵まれたものの、寒さ対策が必要なコンディションでした。

結果は4時間12分29秒。

前回の「京都マラソン」(4時間7分14秒)より5分ほど遅いタイムでした。

レース前は「4時間30分以内にフィニッシュできればいい」という感覚だったため、予想以上に良い結果となり、驚きました。

走る前のコンディション(疲労度やモチベーション)

1週間ランオフしていたことで、何とかフルマラソンを走りきれそうな状態まで回復。

今回も県外レースのため、前日に移動し、少しだけ観光。

金刀比羅神社
いわき市石炭・化石館 ほるる
いわき駅

まだ疲労感は残っており、万全とは言えない状態でした。

そのため、早めの15時にホテルにチェックインし、ゆっくり過ごすことを優先。

レース当日、1週間前にあった筋肉痛は消えていましたが、1ヶ月前に痛めた左膝は完治しておらず、不安が残るままのスタートとなりました。

しかし、「2週間連続でフルマラソンを走るのは初めて」という未知の挑戦に、モチベーションは高めでした。

1回目との違い(ペース戦略、気持ちの変化)

大きな違いは気持ちの面です。

疲労を理由に、レース前から「完走できないかも…」という消極的な気持ちが出ていました。

スタート直後から足取りが重く、前半から苦しい展開に。

1回目の「京都マラソン」では 「絶対完走できる+好記録への挑戦」 というワクワクした気持ちがありました。

しかし、2回目は「もしかしたら完走できないかもしれない+4時間30分以内にフィニッシュできればいいな」と、ネガティブな気持ちが大半を占めていました。

ただ、初めての福島県でのレースという新鮮さが気持ちを高め、結果的に良い方向に進んだと思います。

実際のレース展開

レース当日は気温が低く、終始寒さとの戦いでした。

半袖シャツ+アームカバーにするか、長袖にするか迷いましたが、結果的に「京都マラソン」と同じ半袖+アームカバーを選択。

しかし、この選択が仇となり、レース中は寒さに苦しめられることに。

コースはスタート直後からアップダウンの連続。

最初の給水所(5km地点)で早くも辛さを感じ、7km、8kmにもアップダウンが続き、13km地点でようやく海沿いに。

しかし、海の景色を楽しむ余裕はなし。

この区間では風が強く、次第に雲が増え、太陽が隠れるたびに体感温度が一気に下がる状況でした。

そんな中、29km地点と34km地点でいただいたコンソメスープと豚汁の温かさに救われました。

20kmを過ぎた時点ですでに足は重かったものの、「歩いたらもっと寒くなる」という思いで、最後まで足を止めずに走り切ることができました。

「いわきサンシャインマラソン」の最大の難所は26km地点。

ここでは真横にフィニッシュ地点が見えるため、「ゴールがあるのに、まだ15km以上残っている」という現実に気持ちが折れそうに。

それでも、何とか持ちこたえ、完走を果たしました。

2週連続フルマラソンを走った感想と学び

実際に走ってみて分かったこと

私にとって、2週連続のフルマラソンはとても過酷な挑戦でした。

しかし、終わってみると「案外、走れるもんだな!」という気持ちにもなりました。

最も不安だったのは、1回目のフルマラソン後、1週間で足がどれだけ回復するか。

「京都マラソン」では1ヶ月あればそこまで気にせず走れたと思いますが、翌週もフルマラソンとなると、自然と保守的になり、攻めた走りができませんでした。

実際、2回目のレースでは1週間では完全に回復せず、序盤から足取りが重い状態でした。

それでも、疲労を抱えながらも42kmを走り切ることができ、自信にもつながりました。

「もう二度とやりたくない」という気持ちにはならなかったので、日程次第ではまた2週連続フルマラソンに挑戦しているかもしれません。

今後また挑戦するならどんな準備をするか?

もし再び2週連続フルマラソンに挑戦するなら、1ヶ月前にフルマラソンを完走することが必須だと感じました。

今回は1ヶ月前に「石垣島マラソン」を完走し、42kmという距離を体に染み込ませていたため、2週連続の挑戦が可能だったと思います。

例えば、半年ぶりにフルマラソンを走り、そこから2週連続で挑戦するのはかなり危険。

久しぶりに42kmを走ると、

  • 筋肉痛が長引く
  • 怪我をするリスクが高まる
  • 体調を崩す可能性がある

といったトラブルで2回目を完走できない恐れがあります。

そのため、事前にフルマラソンを走って体にダメージを覚えさせ、1週間でどの程度回復できるかを確認しておくことが重要。

また、事前にフルマラソンを走ることで、回復にかかる期間が分かるため、

  • 「今挑戦しても大丈夫か?」
  • 「まだ体力的に厳しいか?」

の判断がしやすくなります。

2週連続フルマラソンの難しさとは?

身体的負担

2週連続のフルマラソンでは、筋肉疲労や関節へのダメージが完全に抜けきらないまま次のレースを迎えることになります。

  • 筋肉疲労:特に太ももやふくらはぎの疲労が抜けきらず、2回目のレースでは序盤から足取りが重くなりがち。
  • 関節への負担:長距離を走ることで膝や足首にダメージが蓄積し、怪我のリスクが高まる。
  • 回復の難しさ:通常のフルマラソン後であれば1ヶ月程度の回復期間があるが、今回は1週間しかないため、適切なケアが不可欠。

実際、1回目のフルマラソン後は筋肉痛が残り、膝の痛みも完全には取れませんでした。

回復が間に合わない中でのレースは、常に疲労を抱えた状態で走ることになります。

精神的なプレッシャー

2週連続でフルマラソンを走るというだけでも、精神的な負担は大きいです。

  • 1回目のレース後に「またすぐフルマラソンがある」というプレッシャー
  • 体が回復していない不安
  • 「完走できるのか?」という恐怖

1回目のレースでは、「絶対に完走できる!」という自信がありましたが、2回目は「完走できるのか分からない」という不安が常にありました。

特に、疲労が抜けていない状態で迎えるスタートラインでは、「本当に42km走れるのか?」という疑念と戦うことになります。

ただ、初めてのコースやレースに挑むことで、気持ちが高まり、良い方向に進むこともあります。

適度なポジティブ思考も重要なポイントです。

どんなランナーにおすすめできるのか?

2週連続フルマラソンは、誰にでも挑戦できるものではなく、一定の経験が必要です。

おすすめできるランナーの条件
  • フルマラソンを複数回完走した経験がある
  • 定期的に長距離を走っている(週50km以上の走行距離がある)
  • 1ヶ月以内にフルマラソンを走った経験がある(直前の調整ができる)
  • ケガや故障のリスクを理解し、適切なケアができる

逆に、以下のようなランナーにはおすすめできません。

おすすめできないランナーの条件
  • 久しぶりのフルマラソンを控えている人(半年以上のブランクがある)
  • 怪我をしやすい、または過去に大きな故障をした経験がある人
  • フルマラソンを完走するだけで精一杯な状態の人

2週連続でフルマラソンを走るには、「普段から走り込んでいること」と「直前の調整ができること」が重要です。

2週連続フルマラソンを成功させるためのポイント

1週間という短い回復期間の中で、どれだけ適切なケアと準備ができるかが成功の鍵になります。

1ヶ月前にフルマラソンを走っておく
→ 直前に42kmを走り、体を慣れさせることで、2回目のダメージを軽減。

1回目のレース後のケアを徹底する
→ マッサージ、ストレッチ、アイシングを行い、疲労回復を促進。
→ 栄養補給(特にタンパク質、ミネラル)を意識し、体の回復を早める。

無理に練習しない
→ 1週間しかないため、疲労を抜くことが最優先。ランニングは控えめにし、回復に専念。

本番ではペースを抑えて走る
→ 1回目よりも体力が落ちているため、ペース配分を慎重に。序盤はできるだけ無理をしない。

ポジティブな気持ちを持つ
→ 精神的なプレッシャーが大きいため、「楽しんで走る」ことを意識する。
→ 初めてのコースや新しい景色を楽しむことで、気持ちが前向きになる。

まとめ

今回は、2週連続でフルマラソンに挑戦した感想について紹介しました。

最初は「本当に2週連続で42kmを走れるのか?」という不安がありましたが、実際に走ってみると予想以上に過酷でありながら、意外と走れるものだということが分かりました。

この経験を通じて、2週連続でフルマラソンを走るためには、事前の準備と回復が重要であることを実感しました。

特に、

  • 1ヶ月前にフルマラソンを走っておくことで体を慣れさせる
  • レース後の回復を最優先にし、無理な練習をしないこと
  • 栄養・睡眠・ストレッチ・マッサージを徹底すること

が大きなポイントになります。

もし、また2週連続フルマラソンに挑戦するなら、今回の経験を活かし、さらに回復と調整を意識した準備をしたいと思います。

今回の挑戦が、2週連続フルマラソンに興味のあるランナーの参考になれば嬉しいです!

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Yusuke Saito
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マラソンランナー
初心者のためのマラソンブログ「31らん(さいらん)」運営者。2018年6月にランニングを始め、年間2,500km走ってます。これまでの記録は、【フルマラソン】 3:57:54(ちばアクアラインマラソン2024) 【ハーフマラソン】 1:46:18(第39回フロストバイトロードレース)。マラソン大会に向けた流れやトレーニング方法、ランニンググッズを紹介していきます。
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