ランニングのケイデンスとは?目安・理想値・ピッチを上げる方法を解説
- 「ランニングのケイデンスって何?」
- 「ケイデンスは180が理想って本当?」
- 「ピッチを上げると、走り方は良くなるの?」
ランニングウォッチやスマートウォッチで記録を見ていると、「ケイデンス」という項目を見かけることがあります。
ケイデンスとは、簡単にいうと1分間あたりの歩数のことです。
ランニングでは「ピッチ」とほぼ同じ意味で使われることが多く、走るリズムやフォームを確認するための指標になります。
ケイデンスは、走る速さだけでなく、着地の位置、歩幅、リズム、接地時間などとも関係します。
「ナイキ」でも、ケイデンスはランニングフォームや接地時間、衝撃、ランニングエコノミーに関わる指標として説明されています。
ただし、すべてのランナーが180spmを目指せばよいわけではありません。
身長、脚の長さ、ペース、走力、フォームによって適正なケイデンスは変わります。
初心者は、まず自分の自然なケイデンスを知り、必要に応じて少しずつ調整していくことが大切です。
この記事では、ランニングのケイデンスの意味、目安、ピッチとの違い、ケイデンスを上げる方法、初心者が注意すべきポイントを解説します。
ランニングのケイデンスとは?

ランニングのケイデンスとは、1分間に何歩で走っているかを表す数値です。
たとえば、ケイデンスが180spmの場合、1分間に180歩で走っていることを意味します。
spmは「steps per minute」の略で、日本語では「歩/分」と考えるとわかりやすいです。
ランニングウォッチやスマートウォッチでは、走行後のデータとしてケイデンスが表示されることがあります。
ケイデンスを見ることで、以下のようなことを確認できます。
- どのくらいのリズムで走っているか
- 歩幅が大きすぎないか
- ペースが変わったときに歩数も変化しているか
- 疲れてきたときにフォームが崩れていないか
- 自分にとって走りやすいリズムはどのあたりか
ケイデンスは、速く走るためだけの数値ではありません。
疲れにくいフォームや、リズムよく走る感覚を知るためにも役立ちます。
ただし、ケイデンスだけを見ればランニングフォームの良し悪しがすべてわかるわけではありません。
歩幅、着地位置、腕振り、姿勢、上下動などとあわせて考えることが大切です。
ケイデンスとピッチの違い

ケイデンスとピッチは、ランニングではほぼ同じ意味で使われることが多いです。
どちらも、1分間あたりの歩数を表します。
海外のランニングウォッチやアプリでは「ケイデンス」と表示されることが多く、日本語では「ピッチ」と呼ばれることもあります。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| ケイデンス | 1分間あたりの歩数 |
| ピッチ | 1分間あたりの歩数。ケイデンスとほぼ同じ意味 |
つまり、ケイデンスとピッチは「歩数」です。
ランニングのケイデンスの目安

ランニングのケイデンスは、走るペースや体格によって変わります。
一般的には、ゆっくりしたジョギングでは155〜170spm前後、通常のランニングでは165〜180spm前後、速めのランニングやスピード練習では180spm以上になることもあります。
「ナイキ」では、多くのランナーは150〜190spmの範囲に収まるとされ、初心者は150〜170spm程度、一般的なランニングでは160〜180spm程度が目安として紹介されています。
| レベル・走り方 | ケイデンス目安 |
|---|---|
| ゆっくりジョグ | 155〜170spm前後 |
| 一般的なランニング | 165〜180spm前後 |
| テンポ走・速めのラン | 175〜190spm前後 |
| スピード練習 | 185spm以上になることもある |
初心者の場合、160〜170spm台でも問題ありません。
「180spmより低いから悪いフォーム」と考える必要はありません。
ケイデンスはペースが速くなるほど自然に上がりやすいため、ゆっくり走っているときに低めになるのは自然です。
大切なのは、数値だけを追いかけることではなく、自分にとって走りやすいリズムを見つけることです。
ケイデンスは180spmが理想?

ランニングでは、「ケイデンスは180spmが理想」と言われることがあります。
確かに、180spm前後は多くのランナーにとって参考になる数値です。
しかし、すべてのランナーが必ず180spmを目指す必要はありません。
ケイデンスの適正値は、以下のような要素によって変わります。
- 身長
- 脚の長さ
- 走るペース
- ランニング経験
- フォーム
- 路面や坂道
- 疲労度
たとえば、身長が高くストライドが大きい人は、自然とケイデンスがやや低めになることがあります。
反対に、身長が低めの人やピッチ走法の人は、ケイデンスが高くなりやすい場合があります。
また、同じ人でも、ゆっくりジョグの日とスピード練習の日ではケイデンスが変わります。
そのため、180spmはあくまで参考値として考えましょう。
初心者がいきなり160spmから180spmへ上げようとすると、走り方がぎこちなくなったり、ふくらはぎや足首に負担がかかったりすることがあります。
まずは現在のケイデンスを確認し、必要であれば5spm程度上げる意識から始めるのがおすすめです。
ケイデンスが低いとどうなる?

ケイデンスが低い場合、歩幅が大きくなりすぎている可能性があります。
もちろん、ケイデンスが低いからといって必ず悪いわけではありません。
体格やペースによって自然に低くなることもあります。
ただし、ケイデンスが低く、なおかつ大股で走っている場合は、着地位置が体の前になりやすく、ブレーキがかかる走り方になることがあります。
その結果、以下のような状態につながる場合があります。
- 着地の衝撃が大きくなる
- 膝や足首に負担がかかりやすい
- 上下動が大きくなりやすい
- ペースが安定しにくい
- 後半にフォームが崩れやすい
特に初心者は、「速く走ろう」として歩幅を広げすぎることがあります。
その場合は、歩幅を少し狭くし、ケイデンスを少し上げる意識を持つと、走りやすくなることがあります。
ケイデンスを上げるメリット

ケイデンスを適度に上げると、ランニングフォームの改善につながる場合があります。
ただし、無理に数値を上げれば良いというわけではありません。
自分の自然な走りを崩さない範囲で、少しずつ調整することが大切です。
[メリット1] 着地の衝撃を抑えやすい
ケイデンスを少し上げると、自然と歩幅が小さくなりやすくなります。
歩幅が小さくなると、足を体の前に出しすぎる動きが減り、体の真下に近い位置で着地しやすくなります。
その結果、着地時のブレーキが少なくなり、衝撃を抑えやすくなる場合があります。
特に、走ると膝や足首に負担を感じやすい人は、ケイデンスを少し意識することでフォーム改善のヒントになることがあります。
[メリット2] リズムよく走りやすい
ケイデンスは、走りのリズムを知るための指標でもあります。
一定のケイデンスで走れるようになると、ペースも安定しやすくなります。
特に長い距離を走る場合、リズムが乱れるとフォームも崩れやすくなります。
自分にとって走りやすいケイデンスを知っておくと、疲れてきたときにもフォームを整えやすくなります。
[メリット3] フォーム改善につながりやすい
ケイデンスを意識することで、ランニングフォーム全体を見直すきっかけになります。
たとえば、以下のような改善につながることがあります。
- 大股走りの改善
- 上下動の抑制
- 着地位置の改善
- 腕振りのリズム改善
- ペースの安定
ケイデンスは、フォーム改善のためのひとつの指標です。
フォーム全体を改善したい場合は、ケイデンスだけでなく、姿勢・着地・腕振り・歩幅もあわせて確認しましょう。
ケイデンスを上げる方法

ケイデンスを上げたい場合は、いきなり大きく変えようとしないことが大切です。
急にケイデンスを上げると、フォームが崩れたり、ふくらはぎや足首に負担がかかったりすることがあります。
少しずつ、自然にリズムを変えていきましょう。
[上げる方法1] まずは現在のケイデンスを確認する
最初に、自分の現在のケイデンスを確認しましょう。
ランニングウォッチやスマートウォッチを使うと、走行後に平均ケイデンスを確認できます。


手動で測る場合は、片足が30秒間に何回着地するかを数え、その数を4倍にするとおおよそのケイデンスを計算できます。
確認するときは、以下のように複数のランで見るのがおすすめです。
- ゆっくりジョグの日
- 少し速めに走った日
- 疲れている日
- 調子がよい日
1回のデータだけで判断するのではなく、普段の平均を見て、自分の自然なケイデンスを知ることが大切です。
[上げる方法2] いきなり大きく上げない
ケイデンスを上げるときは、いきなり大きく変えないようにしましょう。
たとえば、普段160spmの人が、いきなり180spmを目指す必要はありません。
まずは、現在のケイデンスから5%程度上げる意識で十分です。
たとえば、160spmの場合は、168spm前後を目安にするイメージです。
少しずつ変えることで、フォームを崩さずに慣れていきやすくなります。
[上げる方法3] 歩幅を少し狭くする
ケイデンスを上げるには、歩幅を少し狭くするのが効果的です。
大股で走っている状態のまま歩数だけ増やそうとすると、走りにくくなります。
まずは、足を遠くに出しすぎず、小刻みに走る意識を持ちましょう。
ポイントは以下です。
- 大股になりすぎない
- 足を体の前に出しすぎない
- 体の真下に近い位置で着地する
- 小さくリズムよく走る
歩幅を少し狭くすると、自然にケイデンスが上がりやすくなります。
[上げる方法4] メトロノームや音楽を活用する
ケイデンスを上げたい場合は、メトロノームや音楽を活用する方法もあります。
たとえば、170BPMや175BPMの音楽に合わせて走ると、一定のリズムを意識しやすくなります。
最初から180BPMに合わせる必要はありません。
自分の現在のケイデンスに近いBPMから始めると、無理なく取り入れやすいです。
音楽を聴きながら走る場合は、周囲の音が聞こえるように音量を調整し、安全にも注意しましょう。
関連記事:【ランナー目線】ランニングイヤホンおすすめ3選!オープンイヤー型で安全&快適に走れる
[上げる方法5] 腕振りのリズムを意識する
腕振りと脚の回転は連動しやすいです。
ケイデンスを上げたいときは、脚だけを速く動かそうとするのではなく、腕振りのリズムも意識してみましょう。
ポイントは以下です。
- 肩の力を抜く
- 腕を前後に自然に振る
- 腕を大きく振りすぎない
- 小さくリズムよく振る
腕振りが安定すると、脚のリズムも整いやすくなります。
ケイデンスを確認するにはランニングウォッチが便利

ケイデンスを確認したい方は、ランニングウォッチを使うと便利です。
Garmin、COROS、HUAWEIなどのランニングウォッチでは、距離やペースだけでなく、ケイデンスや心拍数を確認できるモデルが多くあります。



モデルによっては、ストライド、上下動、接地時間などを確認できるものもあります。
ランニングウォッチで確認できる主な項目は以下です。
- 距離
- ペース
- 心拍数
- ケイデンス
- ストライド
- 消費カロリー
- トレーニング履歴
ケイデンスを記録しておくと、自分の走りの変化を確認しやすくなります。
たとえば、同じペースでもケイデンスが安定してきた、疲れてくるとケイデンスが落ちる、スピード練習では自然にケイデンスが上がる、といった傾向がわかります。
フォーム改善や練習管理に役立てたい方は、ランニングウォッチを活用してみましょう。
関連記事:ランニングウォッチおすすめはどれ?【2026年】初心者向け9選を目的別に比較
まとめ
ランニングのケイデンスについて解説しました。
ランニングのケイデンスとは、1分間あたりの歩数のことです。
一般的な目安は、ゆっくりしたジョグで155〜170spm前後、通常のランニングで165〜180spm前後です。
身長・走るペース・フォームによって適したケイデンスは変わります。
初心者は、まず自分の自然なケイデンスを確認し、必要に応じて少しずつ調整することが大切です。
ケイデンスを確認したい方は、ランニングウォッチを使うと、距離・ペース・心拍数とあわせて管理しやすくなります。
ぜひ参考にしてみてください。
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