マラソン当日の着替え場所ガイド!公式更衣室・屋外・車・近隣施設の使い分け


マラソン当日、着替えはどこですればいい?
その疑問にお答えします。
多くの大会では、会場内に公式の更衣室が用意されています。
そのため、現地に到着してからでも、着替えや準備は可能です。
ただし、更衣室はスペースが限られ混雑しやすいため、スムーズに着替えられない場合もあります。
本記事では、公式更衣室を基本にしつつ、混雑時のバックアップとなる着替え場所や使い分けのコツをわかりやすく紹介します。
着替え場所の選び方
① 公式要項を確認

エントリー後は、まず大会公式サイトや参加案内で次の点を確認しましょう。
- 更衣室の有無(設置の有無/スタート・フィニッシュのどちらにあるか)
- 場所(会場マップ上の位置/動線)
- 開閉時間(何時から何時まで使えるか)
- 手荷物動線(更衣→手荷物預け→整列の流れがスムーズか)
多くの大会では、スタート地点・フィニッシュ地点のいずれか、または両方に更衣室が用意されています。
一方で、スタート地点に更衣室がない大会もあります。
例えば金沢マラソンでは次のような案内があります。
スタート会場には更衣室はありません。
あらかじめ、走る服装に着替えてご来場ください。
このように大会ごとに条件が異なるため、事前確認が最重要です。
更衣室がない・混雑が想定される場合は、自宅や宿泊先で着替えてから会場入りするなど、当日の動線をあらかじめ設計しておくと安心です。
② 自分の動線を決める
当日の入場ルートと行動順を、あらかじめ一本の線で決めておきましょう。
「駅(または駐車場)→更衣室→手荷物預け→トイレ→整列」の最短動線を想定しておくと、迷いが減り、無駄な移動や焦りを防げます。
- 会場入りルート:最寄り駅/シャトルバス/徒歩のどれで入るかを決め、混雑時間帯も想定。
- 更衣の場所:更衣室に寄るか、自宅・宿泊先で着替えてから入るかを選択。
- 手荷物預け:更衣→預け→整列が逆戻りにならない導線かを会場図で確認。
- トイレ:最後に寄るトイレの位置(手荷物預け近く or 整列付近)も決めておく。
下記、私の体験談ですが、「石垣島マラソン」に参加した際、手荷物預け・整列場所は近いのに、更衣室だけが遠い配置でした。

そこで事前に着替えて会場入りし、手荷物預け近くのスペースで最終確認 → 荷物預け → 整列、という流れに。
結果、移動のストレスが減り、時間にも余裕が生まれました。
- 更衣室が動線から外れて遠い場合は、家・ホテルで着替えてから会場入りが合理的。
- 「更衣室に行くために大回り」より、最短で預け→整列に入れる導線を優先する。
- 同行者がいる場合は、集合場所とタイミングも事前に決めておく。
主要な「着替え場所」比較
公式更衣室(体育館・テント)


大会で更衣室が用意されている場合は、体育館・特設テント・会場併設の更衣室を利用できます。
屋根があり屋内利用が中心のため、雨天時や冬のレースでも防寒できるのが大きなメリット。
暖かい環境で腰を下ろし、落ち着いて準備できます。
一方で、スタート前は混雑や入場待ちが発生しやすく、会場の端に配置されていると移動距離が伸びる点には注意が必要です。
利用する場合は、早めに会場入りし、更衣→手荷物預け→整列の流れで逆戻りが出ない動線を事前に確認しておきましょう。
会場内の芝生・広場


大会会場によっては、芝生や広場などの屋外スペースで着替えができます。
待ち時間がほぼゼロで、更衣室に並ぶ必要がなく、手荷物預け→整列への移動が短いため、タイムロスを最小化できるのが最大の利点です。
ただし、目隠しは必須。ポンチョや大判タオルを用意すれば、周囲に配慮しつつサッと着替えられます。
一方でデメリットもあります。
天候が悪いと雨風の直撃を受け、前日雨なら地面が湿って泥や砂でウェアや荷物が汚れやすい点にも注意が必要。
屋外は体温が下がりやすいため、防寒具やレジャーシート、ウェットティッシュなどの準備はマストです。
車

車で会場へ向かうなら、車内で着替えるのも有効です。
外気を遮れて暖かいうえ、座席で荷物を広げられるので準備がスムーズです。
プライベート空間で落ち着いて支度でき、貴重品を車内に保管できるため防犯面も◎。
着替え後の不要物を車内に置いておけるのも利点です。
一方で、渋滞や駐車場の空き状況に左右され、会場から距離があると動線が長くなる点はデメリットです。
スタート時刻から逆算して到着時刻を設定し、時間に余裕を持って行動しましょう。
近隣施設(銭湯・ランステ・ホテル等)


会場近くに銭湯やランニングステーション(ランステ)がある場合、大会当日も利用可能な店舗があります。

ランステなら着替え・シャワー・ドライヤー・ロッカーが使え、清潔かつ快適に準備が可能。
雨天や極寒時の体温低下を防ぎやすいうえ、レース後はそのまま汗を流せるのも大きな魅力です。
一方で、事前予約が必要な施設が多く、更衣スペースは広くないため当日は混雑しがち。
会場から離れていると動線が伸びるため、時間には余裕を持ちましょう。
あわせて、施設ごとのルール・マナー(土足禁止、持込制限、ロッカーサイズなど)の確認もお忘れなく。
いつ・どこで着替えるか
家→会場までの服装は本番ウェア+上に羽織る

出発前にできるだけ本番仕様まで着替えておくのが基本です。
会場に着いてからは、電車遅延や到着の遅れで準備時間が削られることも多いので、現地での着替えは最小限(上だけ差し替える程度)に留めると安心。
私の場合は、ソックス・ハーフパンツは本番用を着用して出発。
上だけは会場でアスリートビブスを付けた本番Tシャツに差し替えます。
出発時(家・宿泊先)
・ソックス(本番用)
・ハーフパンツ(本番用)
・インナー(必要に応じて)
会場での最終準備
・アスリートビブスを付けたウェア(上)
・シューズ
・キャップ
・手袋
・アームカバー
冬場の防寒レイヤリング
上:薄手ダウン or ウィンドブレーカーを本番ウェアの上から羽織る
下:本番ハーフパンツの上に防寒用ロングパンツを重ねる(整列直前に外せるもの)
家でビブスと計測チップは装着済みにしておくと、現地での作業がぐっと減り、焦らず動けます。
会場到着後

会場に着いたら、本番で着用する上衣に差し替えて最終調整を行います。
出発時点でソックス・ハーフパンツ・インナーは着用済みなので、上を替えるだけで準備完了。
手早く「手荷物預け → トイレ → 整列」へ移れます。
- 装着確認:アスリートビブスの固定/計測チップの装着/シューズの結び直し(ダブルノット推奨)
- 小物セット:キャップ・手袋・アームカバー・ポケットのジェル配置
- 寒い日…貼るホッカイロを腹部・腰・肩甲骨に。整列前に外す想定で貼る位置を調整
- 雨の日…ポンチョは整列直前まで着用し、スタート直前に外す(靴濡れ対策に替えソックス1足をバッグへ)
持ち物チェック
大判タオル

目隠し用の着替えポンチョとあわせて、腰巻きにもなる大判タオルを用意しておくと安心です。
屋外でも素早く着替えられ、風でめくれにくいようにタオルの端を手で押さえる、またはミニピンチで仮止めすると安定します。
汗拭きや体温低下時の保温にも使える万能アイテムです。
ゴミ袋

濡れ物と乾き物を混在させないために、ゴミ袋は2枚(濡れ物用/乾き物用)を用意しましょう。
フィニッシュ後はまず濡れたソックスやインナーを濡れ物用に入れ、乾いた着替えはもう一方へ。
袋を色やサイズで分けておくと、混雑時でも迷わず仕分けできます。
レジャーシート
更衣スペースが混み合う場面や屋外での着替えでも、地面に荷物を直置きせずに済みます。
泥や砂を避けられるだけでなく、座って落ち着いて準備ができるのも利点。
四隅を小物で重しにするか、風が強い日はテープで軽く固定しておくと作業がスムーズです。
まとめ
今回は、マラソン大会の着替え場所について解説しました。
結論は、公式更衣室を基本にしつつ、屋外(芝生・広場)/車内/近隣施設を天候・混雑・動線に応じて賢く使い分けること。
大会要項で更衣室の有無・場所・開閉時間・手荷物動線を事前確認し、「駅(または駐車場)→更衣→手荷物預け→トイレ→整列」の最短ルートを設計しておけば、当日の無駄とストレスを最小化できます。
参考になりましたら、当日の持ち物や朝食ガイドなど関連コンテンツも併せてご覧ください。以上です。
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