TCC賞展2019でマーケティングの勉強になった広告(TVCM、WebMovie)まとめ

こんにちは。齋藤です。

2019年6月29日(土)~8月31日(土)に開催された東京コピーライターズクラブ(TCC)TCC賞展2019に行ってきました。世の中にたくさんの広告がありますが、それぞれ製作者の意図があります。

今回は、そんな数ある広告の中で参考になる広告が多数あったのでご紹介します。

行けなかった人も、こちらを見ていただければ広告が何を伝えたいのか、どのように印象づけるかがわかると思います。



TCC賞展2019とは?



TCC賞展2019とは、東京コピーライターズクラブ(TOKYO COPYWRITERS CLUB:TCC)というコピーライターやCMプランナーの団体が主催とした展示会です。

毎年4月に、前年度に実際に使用された応募総数6,796点の広告の中から、優秀作品を選出し、その優秀作品を展示しています。

今回のTCC賞展2019では、「TCCグランプリ1作品」「TCC賞14作品」「審査委員長賞3作品」「最高新人賞1名」「新人賞21名」の受賞作品69本の作品をタブレットや直接鑑賞することができました。





    会期: 2019年6月29日(土)~8月31日(土)
    会場: アドミュージアム東京 企画展示室(Hall B)
    〒105-7090東京都港区東新橋1-8-2カレッタ汐留
    開館時間: 火~土曜 11:00~18:00
    休館日: 日曜、月曜(ほか不定休あり)
    入場料: 無料




受賞作品(広告)の紹介


今回の展示では、↑(ちょっと見づらいが、)TVCM、Webmovieで話している言葉を「文字」にして展示されていました。文字は目で感じるモノなので、音声とは違った捉え方ができ、新たな発見ができました。

それでは、受賞作品の一部をご紹介します。



お金ってなんなんだろう



参照:三井住友カード TVCM

TCCグランプリに選ばれた「三井住友カード」のTVCM。

「お金ってなんなんだろう」。そんな疑問、そこまで意識したことがなかったが、このCMがキッカケで考えてみた人も多いのではないでしょうか。


●セリフ
青年:よっ
友人:おう
青年:ちょっといいか?
友人:うん
青年:お金の話なんだけど…
友人:え!?
青年:お金、持ってる?
友人:まあ、持ってるけど…
青年:一枚いいかな
友人:おい!
青年:これは、君のお金だよね?
友人:当たり前だろ
青年:証拠は?
友人:証拠?
青年:証明できる?これ間違えなく自分のお金ですって
友人:証明って、さっきまで僕の財布に入ってたじゃない!
青年:でも今持ってるのは僕だし、君の名前も書いていない
青年:あ、これ誰のに見えます?
バーの客:君のだろ
青年:ね?
友人:「ね?」って…
青年:現金は安心だってみんな言うよね 現金は現実だって
友人:うん
青年:でもむしろ、とても不確実なものに、僕たちはとらわれているのかも
友人:え、お金の話って…
青年:この話だよ?お金ってなんなんだろう
S:Have a good Cashless



連続10秒ドラマ「愛の停止線」



参照:jms WebMovie

TCC賞を受賞した作品から1点。カー用品を取り扱っているジェームスの10秒ドラマ。

今現在、20話まで公開されており、それぞれのドラマで車の商品(消臭剤、スタットレスタイヤ、ドライブレコーダーなど)を1つ紹介している面白いWebMovieです。


●セリフ
紗世:部長ってなんで怒んないの?
部長:君がかわいいからかな
紗世:ここでイカ食べても?
部長:問題ない
紗世:好き
NA:室内消臭はジャームス!
S:室内抗菌・消臭



昼下がりのさけるグミ



参照:UHA味覚糖 さけるグミ

TCC賞を受賞した作品からもう1点。UHA味覚糖のさけるグミ。グミが「割ける」とそれぞれのCMの内容に合わせ、何かから「避ける」という言葉を掛けたCMとなっています。



手は楽しいのだ。



参照:大塚製薬 オロナインH軟膏

審査委員長賞から1点。大塚製薬のオロナインのTVCM。つくる。運ぶ。しぼる。など「手」は毎日忙しくて働いている様子を文字で表現をした、なんとも変わったCMですが、印象に残りますね。


●ナレーション
じゅうじゅう
じゅうじゅう
じりじり
じゅ
あつっ
オロナイン、ぱか、ぬりぬり、とん



書いてダメなら、消してみな。



参照:パイロットコーポレーション フリクション

最高新人賞を獲得した「パイロットコーポレーション」のフリクションを紹介するWebMovie。芸人のネタ帳にも、こんなドラマがあったんだ!と感じさせられるそんな映像となっています。



走馬灯ディレクター



新人賞を獲得した「トヨタ自動車」のアクアを紹介するラジオCM。自動ブレーキシステムのおかげで事故を回避することを伝えた、そんな内容です。


男性A:今井さんですか?
男性B:え、誰?ここどこ?
男性A:私今井さんの走馬灯の編集をさせて頂きました走馬灯ディレクター、
通称SDの村田です。
男性B:走馬灯?
男性A:さきほど前方のクルマに気付かず直進してましたよね?
男性B:あ、そういえば…。
男性A:まあとりあえず上映しますね時間も限られてるんで。
SE:映写機回る音
男性B:まじかよ…。うわ、なんかタイトル出てきた。「走馬灯」って。
男性A:フォントとタイトルの出し方こだわりました。
男性B:いやそういうのいいです。あれ妻が玄関で見送ってる。今朝だ。
男性A:今回は時系列を遡るスタイルで編集してみました。
奥さん「帰りに牛乳買ってきて」って言ってますね。
まぁ、少なくとも今日帰ってくることはないんですけど。
男性B:デリカシーないなこの人。
男性A:次は、新車購入ですね。
人生の大きな買い物なのでこのカット入れさせて頂きました。この車は?
男性B:最近出た新しいアクアです。
男性A:え、アクア…?じゃあ上映中止中止!
SE:映写機止まる
男性B:…え?なんで。
男性A:なんでって…(FO)
(現実に戻る。急に周囲の騒音が鳴り出す。)
SE:ピピピピピ。キー-ッ(ブレーキ音)
男性B:…ほんとだ。助かった…。
NA:衝突軽減自動ブレーキでもしもの時の被害を回避・軽減。
より安全なドライバー人生を。トヨタ アクア。



一番印象に残った作品は?


今回69作品の広告が展示されていましたが、僕が一番印象に残った作品は「三井住友カード」の作品です。普段CMなんて飛ばしてしまうタイプですが、つい見入ってしまう魅力をこのCMでは感じてしまいました。

TCC展に行くと、「TCCグランプリ」を獲得していた作品だったので、やっぱりか!という気持ちになりました。

他にも、いい作品はたくさんあり、限られた秒数、枠の中で「どう印象残せるか!」、そう感じられた、いい展示会でした。

ちなみに、今回の会場である「アドミュージアム東京」は都内にあるので、関西・東北地方に住んでいる方は行く機会が少ないと思いますが、定期的に企画展・イベントを開催しているので広告の勉強をしたい方には是非おススメしたい場所です。


TCC賞展2019は企画展示室で行われましたが、「アドミュージアム東京」には常設展示室もあり、ニッポンの広告の歴史を知れるコーナーや過去の広告がモニターに記録されている「デジタルテーブル」など、広告を知るには最高の場所となっていました。

「無料」解放されているので、近くに行った先にぜひのぞいてみてください。



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