『やり抜く人の9つの習慣』要約まとめ。”成功者”には共通する思考や行動パターンがある


『やり抜く人の9つの習慣』の要約まとめが知りたい
こんな人の悩みを解決します。
目標を達成できないのは「才能がないから」「向き不向きがあるから」と思い込んでいる人は間違いです。
“成功者”と呼ばれる人は、「共通する思考や行動パターン」があることが心理学の調査で明らかになっています。
では、その「共通する思考や行動パターン」とはどのようなものなのか、本書で書かれている『9つの習慣』をご紹介します。
下記のような悩みをお持ちの方におすすめです。
- 下記の悩みをお持ちの方におすすめ
- ・目標がなかなか達成できない
・物事が長続きしない
これらは、誰でも起こりうるものなので、心配する必要ありません。
それでは、見ていきましょう。
9つの習慣とは?
まず、本書に書かれている「9つの習慣」とはどんなものがあるのでしょうか。
- 目標に具体性を与える
- 目標達成への行動計画をつくる
- 目標までの距離を意識する
- 現実的楽観主義者になる
- 「成長すること」に集中する
- 「やり抜く力」を持つ
- 筋肉を鍛えるように意志力を鍛える
- 自分を追い込まない
- 「やめるべきこと」より「やるべきこと」に集中する
これらが目標達成するための「9つの習慣」となります。
本書では、「9つの習慣」をひとつずつ解説しています。
『やり抜く人の9つの習慣』の基本情報
基本情報
単行本 | 117ページ |
出版社 | ディスカヴァー・トゥエンティワン |
言語 | 日本語 |
発売日 | 2017/6/25 |
著者 | ハイディ・グラント・ハルバーソン |
価格 | 1,200円 |
『やり抜く人の9つの習慣』の要約
本書の各章では、下記のようなことが書かれていました。
- 目標に具体性を与える
- 目標達成への行動計画をつくる
- 目標までの距離を意識する
- 現実的楽観主義者になる
- 「成長すること」に集中する
- 「やり抜く力」を持つ
- 筋肉を鍛えるように意志力を鍛える
- 自分を追い込まない
- 「やめるべきこと」より「やるべきこと」に集中する
それでは、気になった点を解説していきます。
目標に具体性を与える
目標は「具体的」にすること。
仮に「やせたい」を目標にするなら「やせる」ではなく、「3ヶ月で5キロやせる」とすることで、目標到達に向けて”やり抜く”ことができます。
また、目標を具体的にすることで「やるべきこと」も見えてきます。
「3ヶ月で5キロやせる」と目標設定したならば、今から自分のやるべきこと、どれだけやるべきかが明確になります。
誰でもサボりたくなるし、落ち込むこともあるし、どんどんラクな方向に進んでしまいがちですが、それは「具体的な目標」を設定できていないからです。
まずは、目標を紙に書き、そこから「具体的」にしてみましょう。
目標達成への行動計画をつくる
続いて、目標達成のためにやるべき行動計画をつくります。
「いつ何をやるか」をあらかじめ予定に入れておきます。
例えば、「月曜日、金曜日はジムに行って運動をする」と。
このように行動まで具体的にすると行動できる可能性が300%も高まることが研究で明らかになっているそうです。
しかし、予定を立てても行動に邪魔が入ったり、集中できず、実行できない場合があります。
このようなときの対処法は「if-then(もしこうなったら、こうする)」を考えておくことです。
下記が例です。
① (if) もし、午前中に報告書を書き終えれらなかったら、
②(then) 午後最初の仕事は、その報告書を書き上げることにする
① (if) もし、午後6時になったら、
②(then) 会社のジムで汗を流す
出展:ハイディ・グラント・ハルバーソン、やり抜く人の9つの習慣、ディスカヴァー・トゥエンティワン、2017、26p
目標達成のために、事前にすることを決めておけば意識しなくても行動することができます。
目標までの距離を意識する
続いて、目標達成に向けて努力することは大事ですが、どれだけ成長できたか定期的に振り返ることも重要です。
目標までの距離が分からなければ、途中で集中が切れて「やる気を失ったり」「成長できていない」と感じてしまうからです。
せっかく目標に向けて順調に進んでいても、途中でやめてしまうのは勿体無いですよね。
そのためには定期的に「フィードバック」をしましょう。
下記が、フィードバック例です。
- 「自分自身」でモニタリングする
- 「信頼できる家族や友人」に頼む
- 目標の分野で「成果を出している先輩」に頼む
あとはカレンダーや手帳にフィードバックを行う予定を決め、行動しましょう。
現実的楽観主義者になる
現実的楽観主義者とは、「成功を望み、それに相応しい努力する人」です。
目標は簡単に達成できると思い込むのはよくなく、「困難を乗り越えなければいけない」と覚悟が決まっている人のほうが成功する力があるのです。
その中でどうやってモチベーションを維持するのか、それは「過去にやり遂げた明るい出来事を思い出す」ことです。
これは先ほどの【if-then】が効果的です。
①(if) もし、私が自信をなくしたときには、
②(then) 私が「◯◯◯◯」をやり抜いたことを思い出す。
「成長すること」に集中する
「知能・身体能力は生まれつき決まっているので、自分の努力ではどうすることができない」と思い込みがちですが、能力は努力次第で伸ばすことができます。
そのときに、「今何ができるのか」より「この先何ができるようになりたいか」を考えると良いでしょう。
新しいことに挑戦することは誰しもが難しく、その気になれないと思います。
しかし、「失敗してもいい」と開き直ることが大事なのです。
人間、失敗して成長するものです。
どんどん新しいことに挑戦して、自分自身、「成長する」ことが一番の近道です。
「やり抜く力」を持つ
長期的な目標において、「やり抜く力」を持つことです。
でも、これまでの人生「やり抜く力なんてないから私にはムリ!」と思っているあなた!全然そんなことありません。
人は、「固定的知能観」と「拡張的知能観」のどちらかの考え方を持っています。
「固定的知能観」・・・個々の能力は生まれ持って固定されている、という考え
「拡張的知能観」・・・能力は経験や努力を重ねることで手にすることができる、という考えです。
「固定的知能観」を持つ人は、「上手くいかなったことは自分の能力がない」からと結論づけれてしまうのに対し、「拡張的知能観」は「努力が足らなかった」「戦略が間違っていた」と自分のせいにします。
このように自分でコントールできることであれば、自分次第でどうにでもなると、自分を信じることで継続することができます。
筋肉を鍛えるように意志力を鍛える
意志力を鍛えて、己を成長させることで目標達成に近づくことができます。
では、どのように意志力を鍛えるのか?
気の進まないことをしましょう。
下記が例です。
- 間食でカロリーの高いスイーツを食べるのをやめる
- 毎日、腹筋運動を100回する
- 猫背になっていると気づくたびに、背筋を伸ばす
- これまでにやろうと思ってできなかったことに挑戦する
目的は「とにかく取り組み、続けること」です。
最初は小さなことから始め、継続できてくれば大きな目標に取り組むことで意志力を鍛えることができるでしょう。
自分を追い込まない
意志力を鍛えようにも限界があります。
一度に「禁煙・ダイエット」というように大きな目標を2つ取り組むのは負担が大きいのでやめましょう。
一番怖いのは、2つ取り組み、どちらもやめてしまうことです。
それでは意味がないので、自分を追い込まないことが大事です。
「やめるべきこと」より「やるべきこと」に集中する
最後の習慣ですが、「〜しない」という目標はマイナス方向に働いてしまうので、「〜する」に変えましょう。
「〜しない」など、こうした目標は、その行動への衝動を高めてしまいます。
必ず、目標は「〜する」にしましょう。
まとめ
今回は『やり抜く人の9つの習慣』に書かれていた『9つの習慣』をご紹介しました。
“成功者”と呼ばれる人も生まれつきの能力でなく、「共通する思考や行動パターン」を継続できたことが要因です。
ですので、あなたも今からこの『9つの習慣』を少しずつ身につけることで目標達成に近づくことができるでしょう。
冒頭でもお伝えしましたが、改めておさらいです。
- 目標に具体性を与える
- 目標達成への行動計画をつくる
- 目標までの距離を意識する
- 現実的楽観主義者になる
- 「成長すること」に集中する
- 「やり抜く力」を持つ
- 筋肉を鍛えるように意志力を鍛える
- 自分を追い込まない
- 「やめるべきこと」より「やるべきこと」に集中する
ぜひ参考にしてみてください。
以上になります。『やり抜く人の9つの習慣』の要約まとめでした。